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王様ランキング デスハーの魅力を語る

こんにちはどうも。
漫画「王様ランキング」の中で私が一番気に入っているキャラクターであるデスハーについて解説していきます。

一部の言動を除きかなりの人格者、腕っぷしも強く、頭もキレる、ザ・王様という感じで作中屈指の存在感を放つキャラクターです。

恐らく王様ランキング内の「上司にしたいキャラクターランキング1位」は間違いない、と個人的には思ってます。

では目次は下記の通りです。

・概要
・能力
・初登場シーン
・魅力的なシーン6選
・まとめ

※原作13巻までのネタバレを含みますのでご注意下さい!

・概要


①冥府の王で王様ランキング2位
 ちなみに作中でランキングが分かるのが、キングボの父親の1位、ボッス7位、ボッスの後を継いだダイダが90位という感じです。

 キングボの父親がどのくらい凄かったかは分かりませんが、国もそこそこ豊かで自身も魔神の力でチート的に強いボッスが7位ですから、2位というのは相当な実力を持っていると考えられます。

②異様に裂けた口とギザギザに尖った歯、鷲鼻が特徴
 国民に作ってもらった自分の銅像の顔を破壊するほど顔面にコンプレックス有りです。これはもしかすると単純に醜いから嫌というより国民を大量殺戮した暴君の父親に似ているのが嫌なのかもしれません。

③武力、戦略とも長けており国民からの信頼が厚い名君
魔神の力でチートしているボッスと、強力な主人公補正が掛かっているボッジには敵わないとされているものの、雷と金棒と頭のキレも相まって他のキャラクターより群を抜いて強い描写があります。

④神と人間のハーフ(父は神のサトゥン、母は人間)
作中で母親の描写はありませんが、父は神のサトゥンです。

⑤弟はデスパーとオウケン

 デスパーとは仲が良いとは言えませんが、オウケンはかなりデスハーを慕っており、デスハーもオウケンを可愛がっています。

⑥武器は金棒
 見た目は重そうですが片手で軽々と振り回します。 この金棒は玉座の後ろに掛けていて、外に出るときは部下に持たせています。

⑦ネットの人気ランキング
 なんとも微妙な位置です。
 みんなのランキング(全276票) 6位
 ねとらぼ調査隊(全976票) 11位
 グーグル検索数 9位

・能力


①雷を操る


手の平で雷を発生させ、それを槍のように投げ飛ばす能力です。作中でまともに食らっているのはオウケン、ギガン、サトゥンの魂です。殺傷能力は不明ですが、少なくとも相当時間相手を気絶させる力はあります。

基本戦術は雷を当てて相手の動きを止めたところで金棒でとどめを刺すものと考えられます。雷を打った後に疲れているような描写は見られないため、かなりの数を打てるものと思います。


②テレパシー


口元に手を添えることでデスパーと通信ができます。末弟のオウケンとは回想含めやっている描写がないので、デスパー限定のようです。


③呪いの可視

人や物などに付いている呪いを見ることができます。作中ではボッジやカゲについている呪いを、神の宝物庫では願いを叶える剣の血を求める呪いを看破しています。

何かと呪いの多い世界観の中で、状況把握やリスクを回避することに役立っています。

・初登場シーン


初登場シーンは原作の3巻です。冥府への穴、通称「地獄の門」内で呪いガスによって倒れているボッジとカゲを冥府騎士団が回収してデスハーに届けたところが初登場です。
デスハーはボッジとカゲの姿を見てすぐに二人が呪われていることに気付き、さらにボッジは力を奪われた巨人、カゲは神に嫌われ姿を変えられた影一族と見抜きます。

この相手の素性を見抜く力は後で述べる神の子供ということでそういう能力を持っているのではないかと思います。

このシーンではボッジとカゲが探している平凡な人を最強にしてくれる人は自分だと偽ってボッジの現時点の力を部下を使って試すのですが最終的にはボッジを才能が無いと断言し別の生き方を提案、またカゲが持ってた推薦状にデスパー宛てと書かれていたことから憤慨してボッジとカゲをつまみ出します。

デスハーのなんか強そうなオーラを垣間見れるものの、それ以上に性格の悪さを際立たせたシーンでした。

・デスハーの魅力的なシーン


①4巻 牢獄で罪人が逃げたことを察するシーン


忙しそうに執務をしている最中に直感で何かの異変に気付き、金棒を持って真っ先に牢獄に向かいます。牢獄のある部屋は空になっており、、ベッドにぬくもりが残っていて死臭がすることからすぐに失われた力により脱獄を手引きした者がいると断定し、非常に高い洞察力があることをうかがわせます。

また、この時に謝ってきた牢獄の監視人に「お前の責任ではない」と一切責めることをせず、理知的な部分を見せています。3巻の初登場シーンとは打って変わって頭が切れて冷静な面が描写されていました。


②6巻 冥府騎士団へ逃げた罪人を捕まえてくるよう指示するシーン
回想の1ページだけですが、冥府騎士団隊長に罪人を捕まえてくるよう指示しています。この時、「混乱に紛れて国を奪ってしまえ」とも言っており、狡猾な面が出ています。

③7巻ラスト~8巻 ボッス王国地下でボッジと対峙するシーン


13巻まででは、一番デスハーの登場が多い巻となっています。デスハーはボッス王国地下でドーマス、ボッジと対峙します。最初はドーマスとの一騎打ちになりますが、ドーマスの想定を遥かに上回るスピードで金棒を振りぬき、ドーマスを唖然とさせます。

ドーマスは冥府騎士団相手にワンサイドで勝てる実力がありますが、それでもデスハーの足元にも及ばないことがここで分かります。初めてデスハーの腕っぷしが分かる場面で、ここで「デスハーすげーつえー」と思った人もそれなりにいるのではないでしょうか。


その後、ボッチ、カゲ、ギガンとも対峙し、ギガンが罪人になった経緯の回想が始まります。その中で、戦略上囮になっていたギガンテスの子供をデスハーが切り捨てており一見子供にも容赦がないように思えるのですがこれは味方の傭兵がその囮の子供の前でギガンテスの大人たちを処刑して楽しんでいたため、いっそのこと子供を殺して楽にさせようとしていたように見えます。

このように軍を指揮する立場と根の優しさの葛藤が多く描かれおり、そういった苦しい経験が今の堂々たる王に繋がっているのだと思います。

ボッジと戦闘に入る前に、体力を温存するためにボッジの師匠であるデスパーにボッジに何を与え何を教えたかを聞くのですがデスパーからは、ボッジにもボッスにも兄者は敵わないと言われてしまいます。

こんなことを言われたら普通激高しそうなものの、デスハーは「はあ」とため息をついてデスパーの分析を受け入れます。単にデスパーの分析力を信じているだけかもしれませんが、デスハーの冷静沈着さが表れているようにも思います。

最後、冥府に帰ろうとする際、ボッジ側についた魔獣達に襲われかなりの出血をしますが反撃をすることなく冥府騎士団と魔獣に冥府への帰還を命令して堂々と去っていくその姿はカッコイイことこの上ないと私は思いました。

④9巻 父殺しとオウケンの投獄

暴君の父サトゥンを遂に追い詰めた際、サトゥンのデスハーとデスパーを貶す言動からオウケンが殺そうとしますがデスハーがオウケンを制止し、デスハーがサトゥンにとどめを刺します。

これは父殺しの汚名を弟でなく自分が被るというデスハーの責任感を表現したシーンです。ただ、そのオウケンはその後不死になることで自我を失くし、デスハーしか対処できなかったため、雷をオウケンに撃って投獄します。その時の涙からデスハーの弟への想いが強く伝わる場面でした。

⑤12巻 オウケン復活失敗の報告を受ける

デスハーは弟のデスパーから、魔神への願いを横取りされオウケンを人間に戻すことに失敗したと報告を受けます。一時は自分の座っていた玉座の手すりを握力で破壊するほど怒りが込み上げたものの、深呼吸をして「そうか、ならば賠償の金銀はしっかりもらってこい」とすぐに現実的な判断をし、デスパーを驚かせます。

これは王様ランキング一位を受け入れることでもオウケンを人間に戻せるという希望があるからできた判断ともいえますが普通は怒りを相手にぶつけてしまうところでも堪えて冷静な判断をするところが流石は王様ランキング2位の貫禄だと思います。

⑥13巻 神の宝物庫

王様ランキング1位を受け入れたデスハーは王様ランキング協会審査員の引率で神の宝物庫に行きます。そこで、浮かび上がる文字を解読できればなんでも願いを叶えるという剣を見て「これならオウケンを人間に戻せる」と考えますが、その剣が血を求める呪いが掛かっていることに気付きすぐに「興味ないね」と選択肢から外し、冷静な判断力を見せつけます。

その後は魔神の子を紹介され、自分の記憶と引き換えにオウケンを人間に戻すお願いをして、その場を立ち去ります。記憶の無くなったデスハーは冥府の国には戻らず、冥府の国は滅亡することになります。
これについては自分の国よりオウケンを人間に戻すことを優先したということで、賛否両論な判断ではあります。
もしかするとこの時はデスパーなりオウケンが代わりに国を治められるはずだと考えたのかもしれません。ということは後のお話でデスパーとオウケンにも何か良くないことが起こる可能性は否定できないです。

・まとめ


平時ではおちゃらけた部分もありますが、シリアスな場面では責任感溢れる理想の上司的キャラです。

能力面では武力、知識、統率力などかなりの高水準でまとまっており、王様ランキング1位になるのは納得できます。

記憶を失くし、冥府の国も滅亡してしまうことから没落はしてしまいますが、その後の動向が非常に気になるところです。

この文章を読んでデスハーのファンが増えてくれたらうれしいですね。

ではまた!

※引用  株式会社KADOKAWA 十日草輔

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