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「100文字でどういうマンガなのか伝える」

以前、フェーマスの直営教室で講師に来ていただいた少年マガジンの編集者が受講生に課した課題です。
簡単なようでかなり難しい。
事実、ちゃんとした100文字を書けた人はほとんどいませんでした。
自分のマンガを100文字で言い表わせる人は、自分の描きたいものが理解できている人です。

描こうとしているマンガの内容を、編集者に「面白そうだね」と言ってもらうために、100文字で具体的なイメージを伝えられるかどうかはかなり重要です。
簡単に言えば、「どんな主人公が何をする話なのか」が伝わる「100文字」になっているかどうかです。
そして、「どんな主人公」と「何をする」が、「ユニークであること」が「面白い!」と思わせるポイントになります。
例えば「孤独でつらい人生を過ごしてきた主人公は幸せになりたいと願っていたが、ある日突然不条理な世界に紛れ込み現実を見つめ直そうと決意し挑戦するが、邪魔者が現れて戦うことになってしまうマンガ」などという「100文字」は抽象的過ぎてNGです。

「ストーリーマンガ基礎表現教室」(ツイッターの鍵アカウント)で、実際にこれをやってみたことがあります。
絵を描かないで済むという思いからなのか、私が他の仕事に手をつけられないくらい次々と提出されてきて、対応がしんどくなり早々に提出終了せざるを得なかったことがあります。

伝わる100文字とはどういうものなのか、具体例をご紹介します。

↓提出された100文字と私の講評&アドバイス34例のご紹介

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