専門学校でマンガ講師を始めた頃、学生作品のチェックの際によく使う言葉がありました。

「マンガとして分かりにくい箇所」を指摘する際、「これじゃダメ、伝わらない」が最初に出てきてしまうのです。

講師としては「NG部分を理解してほしい」気持ちなのですが、学生にとっては「全て否定された」ような気持ちになるのだと、後に理解できるようになりました。

「マンガ専門学校の講師とはどういうものか」という立ち位置の解説など存在していない時代でしたから、多くの講師はこれをやってしまうのではないかと思います。