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アーカイブ「漫画家な掲示板」No.15/マンガは暇つぶし?論&パソコン・プリンタ処理情報


1998年6月1日~6月16日の「興味深い気になる書き込み」の公開です。
(書き込みが多いため6月後半は次回公開を予定しています)

多くの方が書き込まれていますが、流れとは無関係の書き込みは省略させていただきました。
私を除き、掲示板に参加された方のハンドルネームはイニシャルとさせていただきました。

イニシャルの後に〇〇の付く方は、マンガ家の先生となります。


ここから始まります↓
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名 前   :TーN
時 刻   :06月01日05時59分

猫〇〇先生、おはようございます。

>猫〇〇は、テーマが無いとマンガが描けないので困っちゃうんのね~
>それに、テーマが無いとオチがビシッっと決まらないじゃぁないですか。
>話しもだらけやすくなるし…。

ですよね~、やっぱり。でも、描きあがって後からテーマをこじつけるって人もいるのも確かなんですよ~、器用だと思いません?

>これは、昔の漫画家も今の漫画家も変わらないような気がします。
>猫〇〇も暇つぶしに利用できる簡易娯楽性が漫画の原点だと思ってますから。
>だって、どうせ最後は廃品回収に出しちゃうんだし~。

なんかこれって悲しすぎません? でも、これが現実なのでしょうか?
もしもコミックスまでそうなったらどうするんでしょうね?

名 前   :かとうひろし
時 刻   :06月01日06時19分

TーNさん

「マンガが暇つぶしの道具でもかまわないじゃないか」
と考えておられるプロのマンガ家さんのお話・・たいへん、ショック を受けました。

自分にとって、マンガは決して暇つぶしではありませんでした。
人生そのものと言っていいくらい、世の中に存在するマンガを読みあさり、マンガこそ最高の自己表現手段だと確信していましたもの。

時代なのでしょうか・・・ちょっと寂しいですね。
プロのマンガ家さんがそういう発言をされているということは、読み手の側にはもっともっと「ひまつぶし」の道具と考えている方が多いわけで・・・。

暇つぶしにしかならないマンガが(つまりは)多いということなのかなぁ・・・。

コロコロを例にとって恐縮なのですが、読者は小学生です。
少ないおこずかいの中から、コロコロを買います。
毎月毎月、発売日を待ち焦がれています。
担当さんとの雑談の中で聞いたことがあるのですが、子どもの読者というものは、好き嫌いにかかわらずとりあえず全部のマンガを読むものだそうです。

彼等にとってその時間は、決して暇つぶしでありません。
だから、描くほうも一生懸命です。
「ひまつぶしの道具だから・・」なんて、あまりに子ども達に失礼すぎますし、私自身も考えたことすらありません。

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24,523字

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