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イヤイヤ期は全てを受け入れるの!?


小さなお子さんを育てるフォロワーさんから、以下漫画を読んでご質問を頂きました。

ご質問
『イヤイヤ、自分がやりたい、やりたくないなどの子どもの言動を受け入れることで、有能感やパワーがあると確認できて安心するのなら、それらをできるだけ受け入れる方が良いのでしょうか?』

お答え
『結論からお答えしますと、大人がリミット(制限)を決めて、そのリミット内では、選択肢や声かけに配慮しながらできるだけ寄り添う。リミットから出たことはきっぱりと受け入れない。ということです。』

では以下でご説明していきます。

【自己肯定したい時期】

たしかに、イヤイヤの原因として次のことをあげました。

・秩序の敏感期

・自己肯定したい時期だから

いわゆる2歳頃のイヤイヤ期に、反抗する原因の一つは、『自分が有能だとためしたかったり、力があるかどうか確認しているから』なんですね。

まさに1歳〜3歳頃は、自己肯定をしたい時期で、自分がまわりに影響力のある存在だと確かめたいし、自分をつくっているため、自我もとっても強めになります!

と、いう原因のひとつがわかったところで、大人にも大人の生活や知恵があるため子どもの要求を全て受け入れることはできません。

例えばです

スーパーで、買い物かごを運んだりカートを押すくらいはやらせてあげられても、レジでクレジットカードの大人の代わりにサインをさせることまではさせられませんよね。

他にも、
ソーセージじゃなくて、ミートボールしか食べたくない!というお昼ご飯のメニューの選択はさせてあげられるかもしれないけど、昼ご飯食べないでポテトチップスとチョコレートだけしか食べたくない!!というのは親として受け入れられません。

公園でずっと遊びたがっていても、日が暮れたら、好きなだけ一緒に遊んであげることはできません。

大事なのは、親として『ここまでは譲ってあげられるし、ここまではやらせてみてもあげられる。でも、ここからは無理。ここはできないとはっきり、境界線を決めておくこと』それは、パパママで共通してぶれない方がいいと思います。

その上で『パワーの確認をしたい時で、自分が有能だと思われたいんだな』と、頭の片隅でわかっていて、できるだけ、境界線内でそれによりそってあげるだけでいいんです。

【具体的な方法】

そして、具体的な方法としては、どちらを選ばれても大丈夫なことを選択させてあげましょう。

①【選択】

『おまるでする?トイレでする?』『パパとする?ママとする?』『滑り台楽しいね。後5回でやめる?10回でやめる?』など、選ばせる。それだけでも一つのパワーの確認欲求が満たされます。

②【声のかけ方や誘い方】

そして、誘い方も『これするの手伝ってくれたら助かるな』『ママのこと助けてくれない?』など、自尊心をくすぐる言い方がおすすめです。

それは、男性に頼み上手な女性がする言い方を想像してみてもいいでしょう。

『あなた、これやってよ!!なんでやってくれないのよ!』ではなく

『あなたがこれやってくれると、私すごく助かるの。お願いできたら嬉しいな』

こんな感じです!笑

また、この時期の魔法の言葉は『ありがとう』『すごく助かったわ』などです。

【全てが嫌な時】

境界線であれこれ、パワーの確認やら、自己肯定感を育むことに寄り添ってあげたのに、境界線外での要求が激しかった時はどうしたらいいでしょうか?

それはですね・・・

『そっか、そうしたいね、でも、それはできないよ。』とキッパリ伝えていいと思います。

そして、場所替えです。そこで、クドクド理論的に説明して説得しようとしても、本能が強くてまだ理解が難しいため、サッサと、別のことに注意を向けましょう。

(例)
バスの中でお菓子を食べたがったのに、食べられないよ、降りてからおうちで食べようね、と言われてバスを降りた後の親子

子『ぎゃあああああ!バスの中でお菓子たべたかった、たべたかったぁぁぁあ!』

親『そっか、 ^_^ バスの中で食べたかったんだねー、食べたかったのに食べられなくて、悲しかったねー』

子『ぎゃあああああああ』

親『さ、じゃあ行こうか(必要なら抱っこ) あっ、見てみて、あそこに〇〇ちゃんの好きな車のポスターはってあるよ』

子『ぎゃあああ』

親『あ、今日帰ったら、Eテレでママとあれ見ながら、お菓子たべようよ!』

それでも、収まらなければ、親は落ち着いてほっといてください。

もはやなんで泣いてるのかもわからなくて、ストレス発散のために泣きたいだけ泣いてることもあります。

一見冷たいようですが、私は実際に、この方法で大泣きの子供をコロッと泣き止ませる幼稚園や幼児教室の先生を何人も見ました。

この世の終わりのように泣いていたのに、先生の気分がえテクニックによって、次の瞬間に嘘のようにコロッと別のことで遊んでいるという姿もよくあります。大人も子どもも、無駄に争う必要はありませんから、気分を変えられたらさっさと変えてあげましょう!

【結論】


境界線外の要求には淡々と『そっか、したいんだね。でも、できないから、こっちかこっちしてみようねぇー!』

そうすることで、次第に、ルールを守る力、ルールのために自分を抑える力も4歳以降になると育っていきます。

いかがでしたか?

今後も皆様の子育ての少しのヒントになるような投稿(長めの文)をnote で発信していきますので、良かったらいいねやフォローおねがいします^_^

保育士・モンテッソーリ教師・イデーモンテッソーリ編集長

『マンガママひとりでするのを手伝ってね!』著者

あべようこ

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育児日記

子育て中のママパパに役立つような情報を書いています。 これからも頑張りますので応援お願い致します!! 保育士、モンテッソーリ教育資格者(0-12歳)、おもちゃコンサルタント、おむつなし育児アドバイザー。