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排泄の自立へのステップ2


お子さんのトイトレで悩むママ、パパのために、これまで「子どもの排泄の自立」の3つのステップが必要だとお伝えし、ステップ1について解説しました。

(その記事はこちら↓)

今回はステップ2について、より詳しくご紹介していきます。

排泄の自立のステップ2
『おむつの外でするという感覚を取り戻す』


ここでもまだ場所にとらわれず、

おむつの外でするという感覚を取り戻す』ということが大事です。

どういうことでしょうか?

ステップ1と2は同時進行

ステップ1『体から排泄物が出るという事実を、五感を使って脳が認識する』とほぼ同時進行で進みますし、一見違いが分かりにくいと思いますのでご説明します。

ステップ1との違い


ステップ1では、ただ認識していたんです。

「あれ?なんだろうこれは。あれ?股間が濡れて、なんかいつもと違う。・・音もするし匂いもする。あれれ?これがもしかして自分の体から出た・・・おしっこ(うんち)!?」

といった具合にまずは5感を使って認識するのがステップ1。

それに対してステップ2では、「感覚を取り戻し、シーシーなどの合図によって、自分の意思で膀胱や肛門をゆるめたりするようになる」ということです。

おしっこの合図

下半身を裸や布パンツにして一定時間過ごし、五感を使っておむつ外の排泄体験をしながら、合図を伝えます。

合図は何でもいいんですが、例えば「シーシー」「ウーンウーン」などが一般的です。

「シーシー」のような音は、尿意をもよおしやすい世界共通の刺激音と言われていて、この音を聞くと、おしっこをしたくなる子どもも多いようです。水の流れる音を聞くと、おしっこが出る子もいるようです。

うんちの合図

ウンチも同じです。「うーんうーん」「うんうん」でも合図は何でも良いです。

これを繰り返し経験するうちに、「シーシー」「ウーンウーン」などという合図と排泄が連動していることに気がついていき、合図を聞いたら膀胱や肛門をゆるめられるようになっていきます。

合図だけでなく、言葉でも伝えよう

勿論、合図だけではなく今何をしているのか、優しく伝えてあげるのもok!

「うんちが出てるんだね〜」「今いいうんちいっぱいでてるね」「さっきお水飲んだのがおしっこになって、いっぱい出たね~」などと、是非前向きな言葉を伝えてあげてください。(くれぐれも笑ったり、「きゃー!!やだー!!」などとは言わないであげて・・・。子どもはとてもプライドが高いのです。)

排泄の場所はこだわらない

私達の頭の中にはついつい「オムツ以外のおしっこやうんちは、何が何でも、トイレやおまるで!!」という先入観があります。

勿論、まだ月齢が低めですんなり受け入れて、おむつを外した時に、そこでしてくれたら万々歳です。

でも子どもによっては、決められた場所ですることを学ぶのは時間がかかるという子もいます。立ってしたい子もいますし、おまるやトイレが怖い子もいます。そんな時には、どこでするかにこだわらずに工夫してみてください。

(そんな時はどうしたらいいか?の記事はこちら↓)

おむつの中で1年以上してきた子は、ステップ1と2は時間がかかる!

何故、時間がかかるんでしょう。

・・・もし、私達が「今日からあなたはおむつでだけ排泄してください。」と突然紙オムツをつけられたら、どうなるでしょう?

きっと「股間を外気に触れさせながら、トイレで気持ちよくしてきた」という経験が長く、おむつの中でうまく排泄ができないと思います。

子どもにとってはその逆です。生まれてからずっと「おむつの中」ですることを学んで来たので、今度は「おむつの外」でするのに時間がかかって当たり前!!

だから、子どもが未熟だとかわがままを言っている訳ではない、そう思うだけで少し気が楽になりますよね。

ママやパパが子どもを観察し、そろそろかな?と思ったら、おむつを外して合図を言ってあげるといいですね♩焦らず、繰り返しましょう。


次回はステップ3ではいよいよ『トイレやおまるなど、決まった場所でする』ことを伝えていきます!


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(出典、参考文献:おむつなし育児研究所 <0歳からの自然なおむつはずし オムツなし育児アドバイザー養成講座テキスト>)

本投稿の漫画監修:和田智代先生
(おむつなし育児研究所所長)

和田智代先生の最新刊:「赤ちゃんはできる! 幸せの排泄コミュニケーション: 「おむつに頼りすぎない育児」という選択」(言叢社)「好評発売中)

おむつなし育児研究所HP http://omutsunashi.org/

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育児日記

子育て中のママパパに役立つような情報を書いています。 これからも頑張りますので応援お願い致します!! 保育士、モンテッソーリ教育資格者(0-12歳)、おもちゃコンサルタント、おむつなし育児アドバイザー。