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イヤイヤ期対処法「自分のした結果を体験する!」

絶賛イヤイヤ期の2歳半の子供をもつフォロワーさんよりこんなご質問を頂きました。

ご質問
『何か悪いことを注意する際に、
「○○するなら○○はやめて」
と注意することがあります。


例えば、車のダッシュボードを靴で蹴っていたので
(何度か、汚れちゃうからキックしないよ。と注意して聞かなかったので)
「そうやってキックするならお靴脱いで」といった感じで言います。
すると、やめます。


この言い方でいいのか?とふと疑問に思いました。正解はないことはわかっていますが、他に何か違う言い方があれば教えて頂きたいと思いメッセージを送らせて頂きました。』


お答え

『子どもが徐々に社会のルールを学んでいこうかな・・・

ママのいうことを聞こうかな・・・

と思うのには、自分のした結果を強烈に体験する必要があります。

「車がこわれちゃって乗れなくなるから、車はキックしないよ」→実際体験 

というのはいかがでしょうか?

以下でご説明していきます


【自分のした結果を体験できる声かけの工夫】


まず最初の「汚れちゃうからキックしないで」というのは

汚れても子どもが困る事ではないので、聞きにくいと思います。


一方、「キックするなら靴脱いで」ですとそもそもキックしたいから

いうことを聞いてくれると思いますし、とりあえずは汚れないのですが

逆に「靴さえ脱げば車をキックをしてもいいんだ!」と学んでいってしまうと思います。

よその方の車に乗って、靴を脱いでバンバンキックしていたら困りますよね。


ですから、自分のした結果を強烈に体験できるような

声のかけ方に、できれば変えてみましょう!


例えば「車がこわれちゃって乗れなくなるから、車はキックしないよ」

というのはいかがでしょうか?


すぐには聞いてくれないかもしれませんが真剣に

「ママ昨日、本読んで勉強したんだけどね(←今まで靴を脱いだらいいと言っていたと思うので、新たに得た情報だと伝える)

車のダッシュボードは、○○くんやママが蹴ったらこわれちゃうんだって。

車動かなくなっちゃうけどいいのかな?」等。


それでもバンバン蹴っているようでしたら

次の日からしばらく車は稼働せず

「車、動かなくなっちゃった。

しばらくは疲れても車なしで歩いていこうね。(またはおうちにいようね。)

行きたかった遠くの場所に車でいけなくなっちゃって残念だね…。」


きっとそこではじめて

キックしたのは、いけないことだったんだ!!!!!

と痛感して少しだけ、ルールを守ることの大切さに目覚めるかもしれません。

【参考漫画 しつけ】




【蹴るための代替品の提案】


もしも、お子さんが衝動的にどうしても足を動かしたい!

ダメとわかっていても止められない!というような時は

何か蹴ってもいいものを用意するのも一つの手です。

赤ちゃん用のキックボールやキックトーイや太いゴムとか・・・

工夫できるもので、何でもいいですが

とにかく蹴る衝動を、しばたく受け止められるもの。

(キックトーイあひる(自由学園生活工芸研究所))

http://goodtoy-guide.com/?pid=90658113


例えば私があるクラスで見た時

6歳の男の子が座っている時にずっと足を動かして、

椅子の脚についている横の棒をバンバン蹴っていました。


そこで、ベテランの先生はその子を叱責するのではなく

机の脚に太いゴムをまいてそのゴムを蹴られるようにして

一件落着。


しばらくしてその子は「自分の椅子にしかゴムはついていない」

ことに気が付き、蹴るのをやめていました。


伝え方は

「ダッシュボードは壊れるから蹴らないよ。

どうしても蹴りたいなら”赤ちゃん用”のこれを買ってあげるから蹴ろうね」など

もし市販のものを購入する場合、赤ちゃん用の、というのもミソです。

いやいや自分は赤ちゃんじゃないし!となるかもしれません。


【物理的な環境の見直し】


また、ちょうど足の届く、いい場所にダッシュボードなどがあると蹴るので

足が届かないように、シートを下げるなどの調整も良いと思います。

この2歳半という時期はイヤイヤの時期でもあり、また自分の身体を思い通りに調整して動かせるようになりたいという強い衝動も持っています。

ルールはルールとしてはっきち伝えた上で、

「別の場所で蹴れる」

「物理的に蹴らない」

などを工夫されていってみて下さい!


いかがでしたでしょうか?

質問者様のいうように正解はありませんが

1つのご参考にして頂ければ幸いです。


今後も皆様の子育ての少しのヒントになるような投稿(長めの文)をnote で発信していきますので、良かったらいいねやフォローおねがいします^_^

保育士・モンテッソーリ教師・イデーモンテッソーリ編集長

https://www.ideesmontessori.com/

『マンガママひとりでするのを手伝ってね!』著者

あべようこ




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育児日記

子育て中のママパパに役立つような情報を書いています。 これからも頑張りますので応援お願い致します!! 保育士、モンテッソーリ教育資格者(0-12歳)、おもちゃコンサルタント、おむつなし育児アドバイザー。