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子供のWhatsAppグループ、一悶着に思う「ネットリテラシー」

息子(もうすぐ11歳)がインター校を卒業し、中華学校へ通い始めたことを先日お伝えしました。

新しい学校で2週間が過ぎ、だいぶリズムもつかめてきたかなー。疲れてはいるものの、意外にも拒否反応は無し。もろもろ新鮮に感じているようです。

でもまだ親しい友達がいないので、帰宅後にインター校時代の友人複数とWhatsAppグループ(LINE的なアプリ)で話したりしています。

日本でいう「LINEグループ」みたいな感じですね。生徒の一人が卒業生グループを作り、学年の半分ほどが加入しているよう。グループ名は「Year 6/7 Awesome Nerds」(笑)

ホリデー中の今は、誰かが旅先の写真をUPしたり、一足先にsecondaryへ通う息子に「新しい学校どう?」とか、ゲームの話、おバカなことを書いた男子が女子に叱られたり(笑)、ほぼどうでも良い内容だけど、楽しそうです。

至って平和な「Year 6/7 Awesome Nerds」ですが、1回だけ雲行きが怪しくなった事がありました。ある外国人女子Lちゃんが「◯◯◯ラー!」(当地でよく使われるマレーシア訛りの語尾)と書いた事に対し、

「マレーシア人じゃないのに “ラー” とか言わないでくれる?それ使えるのマレーシア人だけだから!」

と地元マレーシア人女子Aちゃんが反発!

それに対し外国人女子Lちゃんは、

「誰がどんな言い方使ってもいいでしょ?それ人種差別じゃない?」

ここでふと、日本のニュースで度々耳にする「LINEグループでのいじめ」が、頭をよぎる。どうなるんだろう...

様子を見ていると、やはりAちゃんの過激発言を咎める声が次々と出る。

そして、欧州男子C君が、

「こんな事で喧嘩するのは良くない。楽しくないし、グループ抜ける。」

と脱退宣言!

そしてすったもんだの末、最終的には女子同士が仲直りし、欧州男子C君もグループに復活したのでした。ホッ...

妙な方向へ行かず、誰か1人を追い詰めたりいじめたりせず、子供たち同士で平和に解決できてすごいなぁ、と感心して思い出したのが学校のIPCで受講した「ネットリテラシー」の授業です。

ペナンのインター校では幼稚園からICT(コンピューター)の授業があり、低学年からネットとの付き合い方を少しずつ学びます。高学年では「フェイクサイトの見分け方」「真実の情報にたどり着くには」「ネット上に書いて良いこと悪いこと」などの課題が出て自分たちでリサーチしたんですね。これが生かされているのかなぁ、とも思ったり。

平和的に解決できたのは偶然かもしれないけれど、長女(17歳)やその周囲でもネット関連でのいじめや揉め事は聞いたことが無いんですよね。多分、

・授業でPCを使用するのでネット使用に慣れている

・グループへの加入も脱退も強制一切なし

・わりとハッキリ対面で意思表示する子が多い

こんな感じだからかなーと。

ところで、なぜ私が「Year 6/7 Awesome Nerds」の会話内容を詳細に知っているかと言うと、息子は当初SIM(電話番号)を持っておらず、私の電話番号がグループに入っていたから!内容筒抜けだったんです(笑)

でも誰かの母親がグループに居ると知っていても、子供たちは警戒したり隠す様子は一切なし。明け透けにおバカなことを書いてくれて、その辺りがまだまだ素直で可愛いなぁと思いました。

ペナンの11歳、子どもらしい子どもたちで、面白いです。

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