マレーシア🇲🇾ペナン島に住んで最初に驚いたこと

7年半前、ペナンに住み始めてまず最初に驚いたのが、「制服を着たまま出勤する人々が大勢いる」ということ。

どうやら、制服のある仕事の人は家から制服で出勤し、そのまま制服で帰宅している様子。制服といっても、南国なのでポロシャツやTシャツですが、背中にはロゴマークや会社名がバッチリ書いてある、つまり「その人が働いている会社名や職種がほぼ丸わかり」なワケです。

制服での通勤、日本だったら規則で禁止してる会社もあったと記憶してます。首から下げるタイプの社員証も「社外では必ず外して下さい」と言われたり。この理由はおそらく「従業員が外で何か問題を起こして、それが会社と関連づけされるのを避けたい」からでしょうね。事実日本では、誰かのよろしくない(と判断された)行動を見かけた人が、会社に通報することも多いですし。

そして従業員側も、自ら社名を晒すことは避けているように思います。少なくとも私自身はそうでした。自分の身元である会社名を晒すなどあり得なかった。理由は「仕事とプライベートの顔や態度が全く違っていたから」です!

電話の応答では声のトーンが高かったし、役員の来客(当時役員秘書をしていたので来客対応が非常に多かった)には完全によそ行きの顔でしたね...

多分、私以外にも「オモテとウラの顔が違う日本人」は大勢いるはず(笑)日本では仕事で必要以上のタスクを求められ過ぎだから、その違いも必然なのかもしれません。

翻ってマレーシアでは、「仕事とプライベートの顔や態度にほとんど違いがない」人が圧倒的に多いです。店員さんは友だちの様にフレンドリーな態度だし(賛否両論ありますが)、取引先とも上下関係は無く。「取引先と顧客、両者が対等な関係」というのは、私自身がローカルの人たちと一緒に仕事していて感じる、日本との一番大きな違いです。

私自身も、こちらに来てから仕事とプライベートの境がほとんどなくなりました。これは良いこと尽くしで、「もともと対等な関係なので、仕事が終わった後にお客様と良い友人関係になっていく」パターンが非常に多いんですよ。このスタイル、とても気に入っています。

こんな感じで、ウラオモテがほぼ変わらないから「制服で通勤」しても何ら問題ないのか...と、住み始め当初から大きく衝撃を受けたのでした。そして会社側も、従業員が何か外で問題を起こしたとしても「知らんがな」なのです、多分。もちろん程度にもよるかと思いますが、少なくとも「些細なことで制服の社名をチェックして通報する人」は居ない気がしますね。

コンドミニアムの警備員さん(ネパール人の出稼ぎ労働者が多い)や、警察官、消防署員なども、制服を着て自分のバイクに乗って出勤します。制服でタバコ吸ったり、コピティアム(ローカルカフェ)でお茶したりランチも食べます。看護師さんも制服で公共バス通勤しています。日本だと衛生的にどうか?と言われそうです。どちらが正しいかは、私には分かりませんが。

ちなみにインター校でも、体育のある日は家から体操着で通学し、1日体操着で過ごします。学校によってはトップスだけ別の体操着に着替えたりしますが、荷物が少なくて済むし、非常に合理的です。

以上、独断による「制服通勤にみる、日本とマレーシア『人間関係の対等性の違い」考察でした。面白かったら♡で応援お願いします。励みになってもっと書きます!

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