日本は読書大国 其の壱

おはようございます😊

 他責を一瞬で自責に切り替える猛訓練中のあさひです。

テーマは、
日本は読書大国

でわでわ、ポチポチいきます。

読書大国の土台は江戸時代から。

 江戸時代後期の識字率は60%を超え、江戸は70%超え。これは当時としては驚異的な数字です。詳しく見ると武士はほぼ100%、町民は60%前後となります。特筆すべきは、男尊女卑の社会にあって、識字率の男女差はあまりみられなかったことです。


 当時の各国と比較すると、、

 イギリス 20-25%
 フランス 1.4% 子どものみ

 当時の先進国であるイギリスとフランスと事実との誤差を加味しても、その差は歴然である。

 1861年に来日したロシア人司祭、ニコライによる日本人の読み書きに関しての記録がこちら。

「読み書きができて本を読む人間の数においては、日本はヨーロッパ西部諸国のどの国にも退けを取らない。日本の本は最も幼稚な本でさえ半分は漢字で書かれているのに」

 やるやん。
 盛った表現だとしてもすごいです。

 識字率の高さの理由は2つ挙げられます。寺子屋と貸本屋です。貸本屋はあまり聞き慣れないかもしれませんが、その名の通り本を貸すお店です。

 寺子屋には、7歳になると入ります。全国に1500箇所ほどあったとされます。
 面白いのは寺子屋は、江戸幕府の管轄ではなかったため、地域や教える人によって内容は異なったということです。教科書として使ったのは、手紙文の『庭訓往来』、商売用語の『商売往来』、農業用語の『百姓往来』、算術の『塵劫記』などです。何やら頭よさげ、、

 江戸時代には貸本屋が沢山あり、子供から年配まで利用していました。印刷技術が発達していなかったため、書物の大量生産ができず、ぼろぼろになった本を借りて熱心に読んでいだと言われています。
 この識字率は、当時の人口と寺子屋の数や就学率などから算出したといわれています。

 世界中、当時は特に「庶民の識字率」が低いのです。ましてや江戸時代の頃は欧米もアジアも「本を読み書きできる女性」は王侯貴族・官僚・裕福な家など、一部の人たちだけ。

 紫式部の『源氏物語』しかり、清少納言の『枕草子』しかり、『万葉集』しかり。女性や身分の低い人たちの言葉が、現代でも高く評価されています。評価されるほどの文字を生み出すことができた土台が、日本にはあったということです。

 日本は古くから、文字によく親しみ、よく読み、よく書く国なのです。

 それやのに、今やなんや。やれスマホだ、やれパソコンだと文字を書かない時代になり、日本人もその恩恵にどっぷり浸かってしもーた。漢字変間ミスなんて気づかないほどに。そんなことを言う私もスマホでポチポチ、、そもそも変換という感じが間違っている。

 文字の扱いが雑になっていく傾向にあるからこそ、文字を大切にして、古きよき伝統を改めて考え、いい形で後世に繋げる責任が私たちにはあります。

 次回以降、時代区分ごとにもっと詳しく日本の読書文化を掘り下げます。参考図書は『読書と日本人』津野海太郎 岩波新書。

 最後までお読みいただき、ありがとうございます😌
 今日もなんかいい1日をお過ごしください。


〈引用〉

https://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=233955

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?