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ブラックレインを見た 記:大橋

伝わらなければ、どんなにリアリティを盛り込んでも意味がない。
実際の日本をありのままに写したところでそれを見た世界中の客には細部はわからないのだ。
タランティーノに比べれば日本のリアルをかなり正確に撮っていて、それがわかる日本人としてリドリーには好感を抱かないわけにはいかない。
たっぷりとそれっぽい日本を撮ることだってできただろうに。

特に好きだったシーンは、運河に広がる工業地帯の煙に霞む夕焼け。

二十年ぶりくらいに見て、自分でも驚くほど何の筋も覚えておらず、まるで初めて見たような感動があった。
アンディの英語が全然聞き取れないのは私だけか?

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