尿道下裂 性線分化異常 ①妊婦健診

2019年5月に男児を出産。妊娠中からいわゆる半陰陽を指摘され、順天堂大学での出産、NICU入院、尿道下裂の手術に至るまでをまとめます。

東京の病院で助産師として働く私は、妊娠した時に自分の病院で妊婦健診を受け、産休に入ったタイミングで地元へ里帰り出産の予定でいました。しかしその妊婦健診のエコーで胎児には性器の異常を指摘され(性別をエコーで確認しようとしても玉らしきものはあるが棒がない)、産科の医者から日本の中で小児生殖器の治療に強いのは順天堂なので順天堂での出産を進められました。

里帰り出産して戻ってきてから東京に戻って順天堂に診てもらえば良いのでは?と考えたのですが、エコーでは性器のあたりに異常があること、腸はある程度ちゃんとできていそうだ、などとわかっていても、やはり産まれてみるまでどんな状態で産まれてくるのかは、わかりません。

生殖器に異常があり手術をする場合は麻酔を安全にかけられる1歳から1歳半の体重10kg位まで成長を待ちます。その場合は生殖器も大きさがある程度発達しており手術もしやすくなります。ですが、肛門が閉じてしまっている鎖肛があった場合や、それ以外にも産まれてすぐに手術を要する状態であった場合、合わせて尿道等の手術も行う病院が多く、ただでさえ難易度の高いとされている生殖器の手術は小さいため難易度を増します。

色々な病気の手術は、このやり方が良い、とされているものがありますが、尿道下裂の手術は日本の中でも行う時期ややり方、手術の回数(一気にやっちゃうか、小分けに分けてやるか)にスタンダートがない状態です。

無痛分娩を希望していた私は里帰り出産先として総額70万程の病院を選択していましたが、順天堂は無痛分娩だと100万以上はかかります。それでももしものことを考えて迷わず順天堂でのお産を選びました。




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