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信楽にて

信楽へ出掛ける。陶器の森でリサ・ラーソン展を観る。ブラウンのキツネに惚れてしもうたが、我慢我慢だ。初っ端から散財はできぬ。他にも富本憲吉の展示なぞ面白かった。そのまま駅前まで車をかえして陶器市へ。気に入った小物なぞ数点。本番はここからである。火色の美しく入ったぐい呑みを持って帰るのだ─ 幾つか回って、気に入った品を見付けた。

なんと言っても、この見付けるまでの過程が頗る愉しい。そしてその「愉しさ」は価格あってこそのものなのである。それなりでないと手応えが足りん。無論「ここまで」という基準 ─きわめて曖昧な─ も存在する。購入時の価格云々はあらゆるものに当て嵌るのだが、矢張りこの「手応え」という点においては書籍をはじめとして、食事、宿泊なぞでは感じにくい。生活への密着度といったところであろうか。たまにはそんな感触も味わっておかねば、なる使い古された言い訳。

二年前のこの連休時も、同様にここらへ足を運んでいたことを思い出す。MIHO MUSEUMで〈懐石の器 炉の季節〉なる展覧会を観て、それから旨いうどんを食べて帰ったのだった。器の類は買わなかった。今日も同じうどん屋 ─なぜかダリの作品が飾ってあった─ で食事をとろうと考えていたが、食欲も失せるほどの行列(それも二時頃!)で断念した。悔しいものである。

陶器の森
天気よし
リサ・ラーソンの作
MIHO MUSEUM(二年前)
うどん屋にてダリ(二年前)

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