今日会った人たちのお話


忘れたくない出来事をメモします。


■認知症のおばあちゃんは言葉を理解している
今日仕事で、認知症のおばあちゃんの相手をする時間があった。お話好きなおばあちゃんでよく喋りかけてくれる。だけど会話のキャッチボールはできていない。私は「そうなんだー!」「ふ~ん!」とうなずいて返事をしているだけで、おばあちゃんは笑ってまた話しかけてくれる。そして時として、いきなり怒り出す。「帰る!!だめだー!!」と怒鳴り始める。そんな時は「どうしたの~お茶飲んでから帰ろう~」と刺激しない態度で接する。するとコロッと態度が変わって穏やかになる。認知症って怖い。その場しのぎの言葉で申し訳ないのだけど、そうすることでおばあちゃんが穏やかで居られるならば、それがきっと正しい。
そんなおばあちゃんと1回だけ「会話」が出来た!と感じたことがあった。
おもむろに、私の顔を撫ではじめ「あんた肌綺麗だね~!」と言うおばあちゃん。
「ほんと~?ありがとう!おばあちゃんも綺麗だよ~!」と撫で返す私。すると「そうか~?ありがとう~!うれしいー!」とケラケラ笑ってくれた。
私の言うことが何も分かっていない訳ではなかったんだ…!
私の話すことをちゃんと理解してくれている。
なんだか少し嬉しくなった。同時に、普段、生返事ばかりで会話してる風に接していたけど、理解してるのならちゃんと話を聞いて、きちんと応対して、接しなければいけないんだなと身が引き締まる思いになりました。


■好きな人に会えるのはどんな形であれ嬉しい。
おととし亡くなった奥さんが、昨夜寝ていたところに出てきてくれた。と嬉しそうに話す男性に会った。
「パチンコしすぎだぞーって怒りに来てくれたんだな。久しぶりに来てくれて嬉しかった~。」って笑いながら話してくれた。
「最近来てくれなかったからさー、会いたかったよ」奥さんを亡くしてから男性は1人暮らしになったそう。『出てきてくれた』というのは、もちろん霊的な話。
「奥さん何か言ってたの?」と聞くと、「いやー、姿だけ。俺が遊びすぎてるから怒ってんだろ(笑)」その出来事を嬉しそうに話す姿が微笑ましくて私は幸せな気分になった。今でも大好きなんだ。愛してるんだなぁ。




毎日の生活と少し変わったことをするだけで新しい出会いがあって、それまで無かった見方が出来るんだね。

たまに新しい風を入れるためにも、生活の換気が大切だなー。


今日はほっこりする日だった(´`)


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