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「普通」は狭い。


「普通」は狭いなぁ。
私は子育てをしていてよくそう思う。

先日、3歳の長男が通う保育園の先生から、発達に関する指摘を受けた。

「言葉の発達がほかの子と比べて遅い」
「心が折れると聞く耳を持てなくなる」

そんなことだった(はず)

私は長男を育てるのが、初めての子育て。
正直、発達が遅れているとは気づいていなかった。
だから「これで言葉の発達が遅めなの・・・?」と衝撃を受けた。

たしかに、保育園に迎えに行ったときに同じクラスの子供たちが話しかけてくる言葉を聞いてみると、長男よりもお喋りが上手。

でも、だからといって「長男の言葉の発達が遅れている」ということに繋がらなかった。個人差なのかなぁ、成長の差なのかなぁと思った程度だった。

「普通」って狭いんだなぁ。そう思った。

普通って言葉を、前に辞書やネットで調べまくったことがある。
そこでしっくり来た言葉を見つけたの。これ↓

普通とは、周りが違和感を持たないこと

…なんかしっくりこない??笑

そもそも、なんで私がこんなに「普通」という言葉にこだわっているかというと、長男は生まれつき病気をもっていたからだとおもう。
どんな病気かというと、生まれつき胸骨が無い病気。
とても珍しい病気らしい。
どのくらい珍しいかというと、同じ病気の人が日本にいる…?レベルらしい(笑)

そんな、超珍しい病気をもって産んでしまった長男に対して、私は心のどこかで、「普通」じゃない体で産んでゴメンネという申し訳ない気持ちがあるんだとおもう。
長男は一生「普通」にはなれない、誰よりもそう思っているのはこの私。分かってる。
だから「普通」にこだわってしまうのかもしれない。

病気も発達にも問題がない子、それが私にとって「普通の子」なんだと思う。(このnote書いててそう気づいた。)

そして生まれつき病気を持っているうえに、さらに言葉の発達まで遅いときた。
また「普通」から遠ざかった気分。

「普通」って遠いよ。笑

これからこの子にはどんな人生が待っているんだろう。
きっといつかは嫌な思いをするんだろうな。
まずは小学校あたりかな?

「普通」って狭いなぁ。

そもそも「普通」に入れる子ってどんな子なんだろう?

普通とは、周りが違和感を持たないこと

周りが変われば、だれでも「普通」にもなれるし、「普通じゃない」にもなるんだろうな。

「普通」がもっと広くなるといいなー。

とはいえ、長男は何不自由なく普通に生活をしている。
いま3歳、昨年から障害児枠で保育園にも通ってる。
服を着ている姿を見れば、病気を持っている子とは分からない。
障害児枠の子とも分からないであろう。

同じクラスの子からしたら長男は「普通」
先生からしたら「普通じゃない」子なのかな?
同じ場所でも見る人によって「普通」って違うんだよね。

うーん、むずかしっ。

「普通」って狭いんだよなぁ~。


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