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大ばかもの

先週の土曜日。
ネット麻雀仲間の優耳くんがこちらにやってくるというので待ち合わせをして、苦節何年? 分かんないけど、とにかくおめでとうって大学の卒業祝いをして、飲んで、喋って、最後にカラオケに行ってから解散した。大いに飲んで楽しい時間を過ごしたのだが、翌日朝起きて、財布がないことに気づいた。

あれ〜???

いや確かに電車から降りるときはうわやば寝過ごしたかも? あー良かったセーフセーフみたいな感じで慌ただしかったけど、持ち回り品はちゃんと確認したと思うんだよな。ない? ほんと? え〜? うそ〜?
妻に迎えに来てもらったとき、ホームから改札の間に落としたのか? それとも車の中だろうか。車の中を探す。ない。え〜?
なんか…… 昨日飲んでたときも最後の方、わりと恥ずかしい振る舞いをしていたような気がするし、普通に酔いと眠気に負けてたし、年長者としてどうなのみたいな感じだったよな〜 いや、まあ最近はそもそもあんまりお酒飲んでなかったし、酔って寝たり恥ずかしい感じになること自体はいつものことだから仕方ないんだけどさ〜、あれ〜? え〜?

といった感じで前夜とは打って変わり気分をどんよりさせながらかなり探したものの財布は全く見つからなくて、でもその日は朝から痛風のお薬をもらう診察予約を入れていたので、ひとまず病院に行かないといけなかった。妻からお金を借りて車を走らせる。

妻は本当によく出来た人なので、僕が問診を受けて薬を出してもらっている間にJRに落とし物の確認をし、保険関係の支払いで口座を統一しているクレジットカードを止めてくれていた。「JRによると該当時刻で財布の落とし物はなし。とりあえず警察にも遺失物の届けを出してくださいとのことだから、病院の帰りに交番に寄って、残りのカードも止めた方がいいよ」。
妻は本当に光のような女性である。言われた通りにする。

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