台風から1週間
東京で生まれ育ってこんな台風を体験することになるとは、人生は驚きの連続です。
わたしは台風が来る晩、仕事場に泊まり込んでいました。
自宅にいてもよかったのですが、地下鉄東西線は災害にけっこう弱いので、次の日仕事に来られなくなる可能性が高かったので、念のため台風の前の晩から早稲田にいることにしました。
ついでに息子も連れてきました。
別に連れて来なくても良かったのですが、こういう機会に息子には、
・短期の旅行の荷物を自分でまとめる
・ネットのない環境で一定期間過ごす
・非常時のごはんの準備の仕方を覚える
などを体験させようと思ったわけです。
金曜日の夜から日曜日の朝まで久しぶりに息子と二人きりの時間を過ごしました。
また夫や両親や義理の母とも電話しあったりして、離れてるけど不思議な一体感を感じました。
楽しかったです。
新宿は災害にはどちらかというと強いです、神田川沿いはその限りではないですが、昔からそんなにひどい災害はありません。
すぐそばに創建から千年くらい経つ穴八幡という神社があるので、つまりここ千年くらいはなんとか大丈夫だったはずです。
もっというと早稲田は古墳地帯でもあるので弥生あたりからいちおう大丈夫な場所と思われます。
まあとにかく、マンション自体は古いですが、そんなわけで台風そのものに対しては大丈夫と思っていました。
ただひとつ問題があって、すぐとなりが建築工事をしているため、クレーンがスレスレにあるということです。
夜中。
風の音がシャレにならないレベルになった頃、ブラインドの隙間から何度も覗いたクレーンは、まあまあ揺れてました。
風の角度的に、倒れるとしたら完璧うちの窓にジャストミートだったので、本当にどうしようかと思いました。
同じ頃、テレビのニュースでは渋谷でクレーンが倒れたと言い出したりして、もう気が気ではなかったですが・・・
無事朝を迎えました。
よかったです、でもとっても疲れました。
自分は無事でしたが、ニュースから流れる映像はまるで311の再来かと思うような深刻な被害で、またわたしは災害の場面を見ると本当に自分がその場にいるかのように気持ちが入り込んでしまうため、精神的にも参ってしまいます。
同時に我が国の政府がこんなにも使い物にならないのかという、今年何度目かのおなじみの「政治的な事柄のあまりのありえなさに精神が大ダメージを受けてしまう」という状態にさらされて、ものすごく疲れました。
生命を大事にできないものが、人の上に立つ資格は無いです。
災害とは本当にいろいろなことを学ばさせられますね。
そしてわたしだけでなく多くの人にとっては台風よりも政府や権力のほうが、はるかに甚大な災害と感じられつつあるのではないでしょうか。
だからきっとそこからも学べると思っています。
ひとつ確信してるのは、わたしはいまの政権がまちがっていることに気が付ける側の人間でよかったということです。
おかしいことをおかしいと思えるような、悪や欲望に気がつけるような、そんな人生を歩めてきてよかったと思います。
それにしてもすごい台風でした。
こんな台風を呼び寄せてしまうくらいに、日本はエネルギー不足。
地震まで起きちゃって・・・
また一歩、またひとつ、自分が善と思うこと、その方向へ、あきらめずに進みたいと思います。
テレビ画面の向こうで大変な被害に遭い、悲しみに暮れているあの人は、自分であってもおかしくない。
他人事はなく、自分事。
その気持ちを大切にしていこうと思います。
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