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たんば

※長文注意※

こないだスゴイゲームをやったので聞いてください。

ゲームといってもプレステとかスイッチとかじゃなくて、ボードゲームです。

最近巷ではボードゲームがひそかに流行っているのをご存知の方も多いかと思いますが、たとえば有名なのは「人狼」とかでしょうか。

昔だとモノポリーなどもありましたが、いまは世界中でたくさんの新しいボードゲームが次々に出ていて、アナログなのに新鮮という感じです。

さて先日、プライベートクラスのあと「どうしてもみんなでボードゲームがやりたい」と言うボードゲーム愛好家の方がいたので、みんなで遊ぶことにしました。

ボードゲームって何?という人も多いので、とりあえず最初は簡単なやつということで、カードを積み上げて崩したら負けという、ジェンガみたいなシンプルなゲームをやってみることにしました。

楽しかったです!!

みんないい大人なので、わたしもふくめ、こんなふうに遊ぶこと自体が何十年ぶりという人たちでしたが、カードが崩れそうなるとキャーキャー叫んだりしてなかなか盛り上がりました。

なるほどボードゲームってこういう感じね〜とみんなが理解し、場があたたまったところで、本日メインのボードゲームが登場しました。

取り出されのは一見すると人生ゲーム風の本格ボードゲーム。

ひらがなで「たんば」と書いてありました。

「マナさんこのゲームすっごいんですよ、輪廻するゲームなんですよ!!」

彼女の熱い説明によると、このたんばというゲームは輪廻転生がテーマのすごろくタイプのゲームなのだそうです。

まず参加者はゲームスタート時に、何らかの地上生物をコマとして選び、生まれ変わり死に変わりしながら人間を目指す、というシステムです。

地上生物は「水に棲むもの」「地を這うもの」「空を飛ぶもの」「四つ足のもの」というように下等生物からじょじょに進化していきます。

そうして最終的に人間になった人が勝ち、というルールなのですが・・・

「それで終わりじゃないんですよ、誰かひとりが人間になったら、盤がひっくり返るんです!!」

「へえ〜・・・???」

つまりこのボードゲームは表面の他に裏面があるようです。

人間がゴールなのは表面で、そのあとに裏面がまっているというわけです。

とにかくやってみよう、ということでサイコロをふってまずは自分がどの生き物から地上世界をスタートするか決めます。

サイコロは2つ使います。

サイコロをふりながら・・・

たんばという名前といい、輪廻がテーマなところといい・・・

哲郎的な・・・

と思いましたが箱の横には強めな口調で、かの有名な霊界研究家の超一流俳優とはいっさい関係ない、と書いてあって、ますます関係あるのかないのかサッパリわからず謎が深まりました。

とりあえずサイコロをふることにしたのですが、サイコロを投げた瞬間、おかしな感覚に包まれました。

まるで、あの禁断の遊び「こっくりさん」みたいです。

「一度始めた以上、中途半端にやめることは許されない」とでもいうような、盤上から軽く呪いをかけられたような気がしました。

さてサイコロの結果、わたしはフンコロガシとして輪廻をスタートすることになりました。

すごろくは渦巻き状になっていて、いちばん外側の円が水棲生物、その次に地を這う生き物、次が空を飛ぶ生き物とじょじょに円がせまくなって、いちばん中心に「人間」という小さな円のエリアがあります。

参加者はそれぞれの生き物になりながらサイコロをふってコマをぐるぐると進め、中央の人間を目指すというわけです。

さて、すごろくの途中にはところどころ「罪」や「徳」というマス目があり、そこに止まると罪カードまたは徳カードを引かなくてはなりません。

またスペシャルアイテムとして「草薙の剣」「勾玉」「鏡」の三種の神器が2セットずつと、「守護霊」が二体、用意されています。

進み方によってはこれらのスペシャルアイテムをゲットできるのですが、表の面ではこれらのアイテムの使い方は一切わかりません。

なんというゲーム。

あまりにもいろいろと怪しい要素満載なのですが、この世を生きる上での隠喩が、これでもかと盛り込まれているではないですか。

ただのゲームにしては奇妙すぎるすごろくです、ふざけているようで、一種の不気味さすら感じますが、とにかくいまはフンコロガシとしての生をまっとうしよう、と進んだとたん「罪」のマス目に止まってしまいました。

というわけで初めての罪カードを引きます。

わたしが地上を生きる上で最初に犯した罪とは何か、と思いながらめくるとそこには・・・

ヒャー

怖!!!!!!!!

何これ!!!!!!!!

怖すぎなんですけど!!!!!!!!

ふだんあれほど博士の言葉「我は神」を肝に命じているわたしが、まさか一発目にこんなカード引く?

神とは法則、自然の理です。

それを信じないとは、もしかして生命における最大の罪なのでは・・・

というわけで、たんばからいきなり痛恨の一撃を食らわせられたフンコロガシまなちゃん、やはりこのゲームはただのゲームではない気がするぞと青ざめているうちに、すみやかに死にまして、次に空を飛ぶもの=チョウチョに転生しました。

ひらひらと舞いつつ他の人を観察していると、みんなもさまざまな罪を犯しては涙目で地上を輪廻しています。

フナから鳩へと一気に飛び級する者もいれば、いつまでたってもトカゲから抜け出せない者もいる。

鳩になって人間に近づいたと思っても「地を這うものを生きたか。生きていないのならいま地を這っているものとチェンジしろ」というマス目に止まり、強制的にトカゲに降格したりするので油断できません。

またゲジゲジを二周とかすると「すでに地を這うものとしての体験はじゅうぶんにした」という理由で自動的に上位の生物に転生したりもできるのです。

まさしく、この世は体験がすべての世界。

水棲生物から四つ足の動物まで、高等下等の差はあるようにみえて、生命は等しく価値があるのだといってるようでもあります。

ちなみに徳カードを積むと、三種の神器か守護霊と交換できます。

また、罪カード10枚で徳カード一枚と交換できます。

何だその、陰極まれば陽に転じる、みたいなルールは。(たしかに合ってるけども)

ただのすごろくなのに、やればやるほどいちいち心が追いつめられます。

何てやべえゲームだ・・・とみんなを横目で見ながら周回しているうちに、気づけばラクダへと転生しており、わたしがいちばん人間に近くなっていました。

が、なかなか人間にはなれません、サイコロの目が足りなかったり多すぎたりして、行きつ戻りつしているうちに「人間」の1つ手前のマス目に止まりました。

「サイコロをふってゾロ目が出たら人間になれる。ゾロ目が出ない場合は、出るまでここで待機。」

というわけであと一歩のところでつかまってしまいました。

まあいいや、誰かが人間になるでしょうとノンビリしていると、案の定みんなが次々と四つ足のものに転生してきます。

しかしなかなかやはり、人間のコマには止まれません。

らちがあかないな、と思っていたらふと、さっきの罪カードの言葉がよぎりました。

「神を信じていない」

冗談じゃありません。

こんな言霊の呪いに負けてたまるかです、意識は無限!!

「次で、ゾロ目だす!!」

そう宣言しました、途端に盤上の空気が変わるから、おもしろいってもんです、我は神、とわたしのふったサイコロは、見事にゾロ目でした。

ほらね!!

「よし!!裏面だ!!!!」

人間に転生して終わりじゃないこのゲーム、きっと裏面からが本番でしょう、表面が物質次元の輪廻ならば、裏側はあの世の世界です。

かくして予想通り、たんばの裏面には厳然たる周波数の世界、非情のランキング世界が待っていました。

地獄から天上界まで、これまで物質次元で輪廻し、罪や徳を重ねてきたことがすべて逆さまに反映される霊的世界。

わたしたちはこれまでの前世を総合判断され、順番は入れ替わり、地上世界よりもシビアな絶対的意識偏差値世界を昇って行かなくてはならないのです。

そして最終的には神界という、輪廻を超越した悟りの最高領域に到達することができれば、ゴールです。

すごいゲームだよこれは!!!!

一体誰が何のために考えたのでしょうか?(別にそこまで知りたかねえけど)

盤が裏返され、地上の生命を終えたらそこが真の始まりだった、まさに此岸から彼岸です。

また物質という境界が消え所有の概念が失われたせいなのか、こちらの世界では他人の三種の神器や守護霊を奪うことができます。

しかも霊的世界では、どんなにサイコロの目が出ていたとしても精霊界、霊界、天界、天上界の各ゲートで必ず一時停止され、通過審査を受けなくてはいけません。

地上世界ですべての生き物を体験したか。

三種の神器を持っているか。

守護霊はついているか。

徳カードを一定枚数持っているか。

次の次元にふさわしい高い意識を証明する様々な条件をクリアしていなければ、下の世界へ強制送還です。

しかも上の世界になるにつれて、条件はより厳しくなり、特に天上界は完璧を目指さないとクリアできません。

そうなると待っているのは仁義なき戦いです。

自分がゲートを通過するための、他人のスペシャルアイテムの争奪戦が始まりました。

さっき一位通過したわたしも、あっというまに草薙の剣を取られ、順位はどんどん後退していきました。

なっ・・・

何てやばすぎるゲームだ〜〜〜!!!!

何!!何なの、たんば!!!!

死んだらこんな世界が待ってるのかと思うとある意味恐ろしいです、地上世界のほうがラクともいえる、というか地上での価値感が、霊的世界ではまったく通用しないことを身をもって体験させられている気がしました。

明日から生き方が変わりそうです。

ここからは相当苦戦しました。

誰かが天界や天上界にたどりついても、何かが足りなくてまた霊界に舞い戻るのくり返しという、天界なのに地獄みたいなサイクルが延々続くのです。

これじゃあ、いつまでたっても終わらないじゃないか・・・!!

そしてあるタイミングで全員が気付くのです。

奪い合ってると終わらない。

みんなで協力しなきゃ、クリアできない!!

まさしく光がさしこんだ瞬間でした、みんな争いはもうやめよう、三種の神器や徳カードなど、必要なものをとにかく誰か1人に集めるんだ!!

というわけで、サイコロを何度もふってマス目の厳しい条件を考慮しつつアイテム交換をしていき、流れの中でわたしの草薙の剣もふたたび戻ってきました。

マス目とコマの条件とタイミングが合うのが難しいので、簡単にあげたりもらったりできないのが辛いですが、なんとかみんなで工夫しているうちに、ある1人の女子のもとにじょじょに聖なるスペシャルアイテムが集まり始めました。

そしてその選ばれし乙女が、じわじわとコマをすすめ天上界へと昇っていきます。

・・・ところでわたしはといえば、ここにきて突然のエネルギー切れを起こし「ヨシ、もう大丈夫だな。すべてはあいつに託した」と完全に他力本願を決め込みまして、そして意識とはおもしろいもので、そんな怠惰な周波数を出した途端、わたしだけが一気に転落し、霊界すら通りこして「三途の川」あたりまで戻ってきました。

はるか天空でみんなが高度な霊的戦いを繰り広げているというのに、わたしはといえば三途の河原で寝そべってすっかりリラックスモードです。

早く終わってほしい、早く家に帰りたい、このままここでダラダラしてたらそのうち終わるだろう、それまでノンビリしよう〜〜えっへっへっへ

そのときでした。ついに選ばれし乙女が、すべての条件をそろえ、超難関である天上界を突破したのです。

あともう少しで神界!!と場が最高潮に盛り上がるなか、もはや霊界なんてほぼ見えない下界スレスレの三途の川からわたしもいちおうガンバレ〜と届くか届かないか不明なエールを送っておきました。

みんなの期待を一身に受けて、神界めがけ、選ばれし乙女がサイコロをふりました。

緊張が走るなか、乙女がサイコロに導かれ、止まります。

そのマス目には、こう書いてありました。

「いちばんうしろにいる者とじゃんけんをして、負けたらそいつと場所を変われ」

全員が、わたしのほうを見ました。

わたしもみんなの顔を見ました。

一瞬の沈黙。

ウ・・・ウソだろ・・・!!!!

えっ・・・わたし・・・?!??!!!

聖なる乙女も困惑気味です。

かたや三種の神器や徳カードなど、輝かしい装備をまとった選ばれし乙女。

かたや三途の川で寝そべって、すっかりやる気も品もなく、完全にサボりモードでゴロ寝していただけの自分。

このタイミングで、この状況で、もっとも天上界にふさわしい存在が、いまいちばん天上界にふさわしくない存在と、まさかのチェンジです。

ああそして、ああなんで、こういうときわたしは、じゃんけんで勝ってしまうのでしょうかああああああああ

たんばあああああああ!!!!きさまあああああ!!!!

まじで何なのだおまえはああああああ!!!!

こんな劇的な展開になるとは誰も思ってない、このゲーム自体がなんらかのスタンド能力とかだったらどうしよう、と本気で心配になります。

というわけで、さっきまで三途の川でヘラヘラしていたわたしは、とんでもない階層をブッ飛ばして一気に天上界のさらに上まで躍り出てしまいました。

神界まで、あと10マス。

もう目前です。

ちなみにクリア条件は、神界のマス目ぴったりにサイコロの目を出すこと。

やるしかない。

本日二度目の、我は神、をいまふたたび発動するときがきました。

人間界を突破したときのように、絶対にゾロ目を出す。

別に6と4でもいいわけですが、なぜかゾロ目の5が心に浮かんでしまったので、もう絶対に5と5のサイコロで一発で決める、と、超、超、超、集中します。

あまりに集中しすぎて、キィィィィと見えないパワーがめっちゃ集まってきてる気がしました、いまサイコロをふれば、絶対にゾロ目の5が出る。

さあ!!

・・・と思ってたのに、わたしの前の女子がサイコロをふったあとのマス目の指示が複雑であったために、盤上で右往左往してしまったのです。

ィィィ・・・とゾロ目のエネルギーが失われていった感じがしました。

もう、ダメかもしれない。

いや!!!!

そんな弱気でどうする、意識がすべてなんだから、消えたならもう一度自分の意識で取り返せばいいだけだ!!

瞬間で気持ちを切り替え、サイコロを握り、一気にふります。

出た目は4と1。

5のゾロ目じゃないけど、狙った10マスの半分の5マスは進めました。

よし、あと5マスで神界、たんばはどんな条件を出してくるかな?

「他人に三種の神器のひとつをあげろ。ない時は天界に戻れ。ただし守護霊があれば助かる」

てっ・・・

おそるおそる手元を見ます、わたしの手元には・・・

草薙の剣が一本と、守護霊が一体。

セーーーーーーーーーーーーーーフ!!!!

はいセーーーーフ!!!!

セーフセーフ、超セーフ!!!!

よしよしよし!!

あぶないところでした、ここまできて天界に飛ばされたら時間的にも精神的にも条件的にもクリアはほぼ無理になっていたところでした。

最後の最後までおそろしいゲームです。

よし。

あと5マス。

神界に行くこと以外考えません。

次も4・1、絶対出す!!!!!!!!

えい!!!!!!!!!!!!

ィヨッシャアアアアアー!!!!!!!!

ばんっざーーーーーーい!!!!

渾身のガッツポーズです。

やったやった!!

やったぜ!!

ああ終わった。やったよやった。

全員でハイタッチです。

いやはや。

ほんとにつかれました、遊んでただけなのに、いつのまにか全力で真剣にのめりこんでしまったぞ!!

意識は無限ですよ。

サイコロ2つでなんでもいいからゾロ目を出すのは、確率からいうとじつは簡単で、6分の1です。

けれども、サイコロ2つで決まった二つの目を2回連続で出せる確率は、1296分の1。(知恵袋調べ)

0.0008%以下の可能性であっても、意識はそれを可能にするのだと、先日の沖縄ギリシャレストランのコインケーキに続いてわたしはここでもまた、学ばせてもらいました。

そうして自分は神界に行けたということは、たんばからの呪いである「神を信じていない」というカルマを自力で中和したと言えるのかもしれません。大袈裟な。

でもわたしは昔から確率計算が嫌いです。

森羅万象、この世の物事とは常に「そうなるか」「そうならないか」の2択だと思っています。

などというと、数学者の人には叱られるかもしれません。

それにしても、疲れました。

たんばめ!!!!

ちなみにこのゲームは30年くらい前の古いゲームで、いまや中古でしか手に入らないそうです。

年月を経るうちに、何らかの妖魔でも盤の間にひそんでいたのかもしれません。そんなわけねえだろ。冗談ですよ。真にうけないでくださいね。

二度とやりたくないけど、最高におもしろいゲームでした。

#日記 #エッセイ #ボードゲーム #サイコロ #確率 #自然法則 #たんば







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