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病院からの呼び出し

22時30分
お風呂から出ると、次男が誰かと電話している。
「はい…はい…わかりました。伝えます。」

長男の会社の同僚の方からの電話

場所は病院…
長男が動けなくなって救急車で運ばれたから迎えに来て欲しいと。

「え?どうしたの?
ちゃんと教えて。何があったの?」
一気に不安が押し寄せてきた。

次男にもう一度詳細を聞く。

酔っ払って立てないから救急車で運ばれたって。

えーー⁈
あの、バカ息子〜!!

急いで着替えて準備をする。

一緒に来てよ。次男に頼むが断られた。

なんでよ。
居てくれるだけでいいのにさっ。

夜、知らない道を車で走るのは不安になるから好きじゃない…

仕方ない。1人で出発。

ナビを設定
病院まで1時間程の道のり。

途中まで真っ直ぐだったからよかった。
そこから先よ。問題は。
大きな道路に出てグネグネ曲がって、やっぱり道間違えて…

暗くてよく見えないし、雨降ってるし…
後ろから早い車来るから怖いし。
(運転は苦手…)

なんとか無事、病院に到着。

あれ?
時間外ってどこから入るの?
入り口でも迷子…。
ウロウロ走り回って気持ちが焦る。

ようやく人を見つけた!
「すみません。息子が運ばれたと連絡ありまして。」
あ。こちらですね。
案内された先に息子の姿…

「迎えが来ましたよ。起きて下さい。」
看護師さんが声をかける

「あい。あい。すんませんねぇ〜。」

笑ってる。
志村けんの酔っ払いコントみたい
つい、こっちも笑ってしまう。
顔見たら拍子抜けがした。

「すみません。止めたんですけどね。
申し訳ないです。」
会社の同僚の方が付き添って待っていてくれた。
こちらこそ本当に申し訳ない…

看護師さんと同僚の方に肩を組まれて運ばれながらまともに歩けない息子は、、

「お姉さんはお酒飲むんですかぁ〜?」
「いいえ。飲みません。」
「そうなんですかぁ。僕はねぇ……」

看護師さんに絡む。
(すみません…)

そして、会計は
5560円です…     高っ!

なんとか車まで運んでもらい、
お礼を告げ車を走らせた。

息子はずっと喋る。
「すんませんねぇ。救急車なんて、、、
母さんに心配かけて急いで迎えに来てもらって…弟にも迷惑かけて…」

楽しそうに話してると思ったら急にそんな事を言いだし涙ぐむ…

私まで、涙が出る……

ただの酔っ払い。
とりあえず怪我が無くて良かった。
会社の方の介抱のおかげです。

翌日、話しを聞く。
私はてっきり7、8人でお酒を飲んで楽しくなって量が多くなったのではないかと思っていたが

3人でしかも息子1人だけが飲み過ぎたそうです…
楽しかったのでしょうね。
しかも、職場の歓迎会。
主役を奪って大騒ぎになりました。

こうやってお酒の飲み方を覚えていくのでしょう。
ただ、もうやめて欲しいけど。


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