VRはバリアフリーを実現できるツールなのではないか?

このところバーチャルリアリティー(Virtual Reality 以下 VR)にかかわる実験をして仏師にならんでVRアーティストまで肩書に入れ始めたのは何事なのか。

年齢、人種、容姿、性別などのちがいが問題にならない世界

VRの世界は、年齢・人種・性別、容姿、身体能力などの違いが障壁にならないコミュニケーションの場ができ、これらの差が本質的なものではないということを示してくれるのではという希望を持っています。


実際には、匿名性ゆえに人種差別的な発言、ハラスメントに出くわすようなことも起きうるのですが、

もっと多くの人がVRの恩恵をうけられるはず?

病気でベッドから動けなかったり、障害があったりそのほかいろいろな条件がちがっても一緒の空間で楽しむことができる。

たとえば実際には体を動かせない人と一緒に旅をするとか
あえない同士でもいっしょ時間をすごしたり、居場所をつくったり

VRChatを体験し、Oculus Questを手に入れた!

ことの発端は私が2000年ごろまで東京でWebデザインの仕事などしていたときのボス、平野友康さんが、これからはVRだ。これでなにかできるんじゃないか、とOculusQuest2は絶対買いだ! と周りの何十人もの人に買わせた
ところから。(なにも本人は儲かっていない。アフィリエイトくらいしたらよかったのに)

自分はVRChatというVR空間で楽しめるSNSをまずはデスクトップ版(普通のWindowsPCで動く)で参加したのでした。
そこは思い思いのアバターをまとった人々が集まってワイワイキャッキャたのしげにしていて(個人の感想です)
デスクトップ版だと、その姿は見られて話もできるのだけど、身振り手振りや自由に動き回ることはできなくてうらやましい気分になったのでした。
今はデスクトップ版はデスクトップ版のよさがあり、使い分けられるのがいいところだと思っていますが。

さて、いろいろあって、平野さんたちのグループの方たちから支援をいただいたりもして、うちにもOculusQuest2が届き、そのかわりに初心者の方たちにZOOMを通じてOculusQuest2の設定方法やらVRChatへの入り方やらレクチャーをするというボランティア?をしたり、
着々とVR経験値をつみあげ、これはただ遊んだりグループをつくったりするのもいいけど、もっといろいろできるんじゃないか?と思うようになったのです。


これまでしてきた実験

■単眼式VRヘッドセット 
VRヘッドセットは対象年齢が13歳以上、とかになっていて、長時間の利用は目の発達中の子どもに悪影響があるのではと言われている。
VRヘッドセットは右目に右目用の映像、左目に左目の映像をうつして立体感を得られるようにしているのだけど、実際の焦点や見え方とちがうので違和感を感じたり酔いやすかったりもする。
そこでヘッドセットを改造して、ひとつの映像を両方の目で見るように変更。また、周囲の実際の情景もゴーグルのスキマからみられるようにして、密閉感がないようにした。
立体感はなくても、周囲を見渡せばVR空間内でそちらの方向のものが見えるし、内容によってはあまり遜色なくプレイできる。

向かないもの
 TiltBrushのような3Dペイントツールでは奥行きがわからないので描きにくい。
一つの目の分の視野になるので反射神経や広い視野を要するようなものは不向き

向いているもの
VRChatのような立体感が必須ではないもの


■見える人も見えない人も一緒にたのしめるVR
専用のVRChatワールドを設置。VR空間の中でどのようなガイドが可能か、どういったことが視覚障害のある方もない方も一緒にたのしめるかを研究。
視覚障害のある方の利用する施設でのVR体験会でフィードバックを得ながら進行中。
音を中心に楽しめるコンテンツなら視覚障害でなくてもVR酔いやすい方も楽しめる

■武術体験、バーチャル稽古場
ベトナム武術ボビナムの日本での普及に努める日本ボビナム協会と協力してVRChat内に稽古場を作り、稽古会を企画中

■360度パフォーマンス映像
360度カメラ、ワンショットで撮ったパフォーマンス映像などを作成。
VR空間での視聴専用ワールドや上映会を企画中

■VR宇宙旅行社 STARHOUSE
STARHOUSEのチームメンバーとして、実験的なワールドの作成や企画研究

2021年8月からkinomalaboというチームを作り、VRアートやパフォーマンス、社会実験をクロスオーバーした活動を開始。

この記事はまた追記、編集していきます!

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