まん太郎的J1リーグ6~7月度ベストイレブン

上位の勝ち点差が広がり始め、下位はより一層混迷を極めている夏の連戦期間が進み、ここから白熱の終盤戦に突入するところですが、ここで6月~7月のまん太郎的ベストイレブンを発表したいと思います!

選んでみると、チームの好不調があるとはいえ、序盤戦とはガラッと変化した顔ぶれに。チーム力はもちろん、選手のレベルもハイレベルで接戦だからこそ、Jリーグは面白いのでしょう。

この期間は特にクラブによって明暗がはっきりと分かれたので、主に好調を維持した、または調子が上がったクラブからの選出が多くなりました。

今回も以前に名前を挙げなかった選手を中心に構成しました。なぜなら、その方が楽しいからです!


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GK 谷晃生(湘南ベルマーレ)
6月以降3勝3分1敗と暗闇から抜け出した湘南ベルマーレの絶対的守護神。21歳の若さながら最後尾から大きな声でチームを鼓舞し、プレー面でも毎試合の様にビッグセーブを連発。幾度となくチームのピンチを救った。7試合2失点の数字は、彼無しでは間違いなく達成できなかった数字だ。


DF 舘幸希(湘南ベルマーレ)
3バックの一角としてこの期間全試合フル出場。逆サイドの杉岡がやや攻撃的なタスクを請け負い、センターの大岩が負傷離脱する中、コンディションを下げず安定した対人守備の能力で存在感を出した。GK・谷と同様に、強固な最終防衛線を支えた1人だ。

DF アレクサンダー・ショルツ(浦和レッズ)
対人、空中戦、パス技術、メンタリティ、全て揃ったリーグ最高レベルのセンターバック。序盤戦から個人としては高いパフォーマンスを発揮していたが、攻撃陣との歯車がようやく噛み合い、チーム状況も上向いて来た。PKキッカー・セットプレーと攻撃面でも大きく貢献し、戦う魂も注入できる、浦和レッズの幹と言える存在だ。

DF 岩田智輝(横浜F・マリノス)
E-1選手権での代表招集があったにも関わらず、6月以降全試合でスタメンに名を連ね、そのほとんどでフル出場。ボランチ・センターバックを務められるユーティリティ性を持ち合わせ、どのポジションでも発揮できる高いポジションでのボール奪取で、横浜FMのハイラインディフェンスの中核を成す。鹿島との天王山では値千金の追加点を決め、横浜FM移籍後初得点を記録。


MF 野津田岳人(サンフレッチェ広島)
紛う事無き広島の心臓。尽きる事のないスタミナでハードワークしながら、ボールを持てばプレーメーカーの役割も果たす。夏場の連戦でも質を落とさずプレーし、E-1選手権日本代表にも納得の選出。中長距離のシュートも破壊力抜群で、上位対決となった第17節・C大阪戦で決めたミドルシュートは、6月度Jリーグベストゴールにも選出された。

MF 鈴木徳真(セレッソ大阪)
原川の欠場により、6月末から出番を得たレジスタ。豊富な運動量で常にボールを受けに顔を出し、プレスに嵌まった際にはスペースにボールを動かす為の脱出口として中盤のキーマンに。プレースキッカーとしても優秀で、セットプレーからも複数の得点を生んだ。

MF ダヴィド・モーベルグ(浦和レッズ)
スウェーデンの天才レフティが遂に本領発揮。ダイナミックなシザースからの正確無比な左足は、相手チームが対策を立てても抑えられず、右サイドからチャンスを量産。特に6・7月は、18節神戸戦の終了間際の直接FK、20節京都戦の同点弾となったコントロールシュートと、試合結果に関わる重要な得点を挙げた。

MF ジェアン・パトリッキ(セレッソ大阪)
ジョーカーとしての出場が多く、相手に疲労が見える後半にその身体能力を生かして高さ・速さを遺憾なく発揮した。ロングフィードのターゲットとして飛び、ライン裏を狙うランナーとして走り、終盤の攻撃を活性化。何より、上位陣の川崎や鹿島、宿敵・G大阪を相手に得点を奪い、大舞台での勝負強さを見せた。

MF 家長昭博(川崎フロンターレ)
チームは2勝2敗1分となかなか波に乗れずにいたが、そんな中でも家長のプレーは光っていた。高い技術とフィジカルを武器に広いプレーエリアでボールを捌くタスクは勿論、6月・7月で4点とチーム最多の得点を奪った。特に21節・G大阪戦のオーバーヘッドシュートは今シーズン最高クラスの鮮やかなゴール。チーム状況に左右されず、ハイパフォーマンスを保った。


FW 大迫勇也(ヴィッセル神戸)
チームメイトの武藤と迷ったが、7月の5戦で3得点の数字を素直に評価。途中交代での出場が多いものの、密集地帯での落ち着いたポストプレー、素早いターンからのフィニッシュはやはり日本人トップクラス。怪我さえ完治すれば、カタールW杯でも十分に主力として起用されるだけのパフォーマンス。日本のエースとして、神戸の復調を引っ張った。

FW レオ・セアラ(横浜F・マリノス)
この期間のベストイレブンを選出する際に、彼を外す事は出来ない。6月以降の7試合で8得点。19節、国立競技場で行われた清水戦ではハットトリックを達成。リーグ最高のウインガー達が作ったチャンスを、確実に物にする正に”9番”。クラシックタイプのFW(良い意味で)として、最高の結果を出した。


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ということで、やはり6月・7月は好調の横浜FM、C大阪、浦和、湘南の選手達が目立っていました。鹿島、柏、広島も順位を落とさず、良いサッカーを見せてくれましたが、春のインパクトに比べると少し落ち着いた気がします。

家長、大迫は完全に、僕の好みです。


劇的な幕切れとなった前節の川崎フロンターレ×横浜F・マリノスを始め、ここからは最終順位に大きく関わってくる重要なゲームが続きます。

残り3カ月。横浜FMが逃げ切るのか、川崎が強さを取り戻し夢の3連覇を達成するのか、他の上位陣が猛追を見せるのか。

楽しみです!!

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