見出し画像

2023年J1リーグ優勝争い展望【15ポイントを巡る戦い】

2023年J1リーグも遂に残り5節。インターナショナルマッチウィークの中断を挟み最終盤戦を迎える。

現在の首位は勝ち点58のヴィッセル神戸。次いで勝ち点54の2位横浜F・マリノス。そして勝ち点50の3位浦和レッズ。

実質、優勝争いはこの3クラブに絞られたと言っていいだろう。
ということで、各チームの最終節までの日程とリーグ戦のプレビューを踏まえて、優勝争いの展望をしていく。


▼J1最終節までの3チームの試合日程

▽ヴィッセル神戸 残り試合日程

10/21(土)14:00 第30節 vs鹿島アントラーズ(H)
10/28(土)14:00 第31節 vs湘南ベルマーレ(A)
11/12(日)15:00 第32節 vs浦和レッズ(A)
11/25(土)14:00 第33節 vs名古屋グランパス(H)
12/3(日)14:00 最終節 vsガンバ大阪(A)

▽横浜F・マリノス 残り試合日程

10/11(水)19:00
ルヴァンカップ準決勝 1st leg  vs浦和レッズ(H)
10/15(日)17:00
ルヴァンカップ準決勝 2nd leg vs浦和レッズ(A)
10/21(土)14:00 第30節 vs北海道コンサドーレ札幌(H)
10/25(水)19:00 ACL・グループG 第3節 vsカヤFCイロイロ(H)
10/28(土)14:00 第31節 vsアビスパ福岡(A)
11/4(土)13:05 ルヴァンカップ決勝【未定】
11/7(火)21:00 ACL・グループG 第4節 vsカヤFCイロイロ(A)
11/12(日)14:00 第32節 vsセレッソ大阪(H)
11/24(金)19:00 第33節 vsアルビレックス新潟(H)
11/28(火)19:00 ACL・グループG 第5節 vs仁川ユナイテッドFC(A)
12/3(日)14:00 最終節 vs京都サンガFC(A)

▽浦和レッズ 残り試合日程

10/11(水)19:00
ルヴァンカップ準決勝 1st leg vs横浜F・マリノス(A)
10/15(日)17:00 
ルヴァンカップ準決勝 2nd leg vs横浜F・マリノス(H)
10/20(金)19:30 第30節 vs柏レイソル(H)
10/24(火)19:00 ACL・グループJ 第3節 vs浦項スティーラーズ(H)
10/28(土)14:00 第31節 vs鹿島アントラーズ(A)
11/4(土)13:05 ルヴァンカップ決勝【未定】
11/8(水)19:00 ACL・グループJ 第4節 vs浦項スティーラーズ(A)
11/12(日)15:00 第32節 vsヴィッセル神戸(H)
11/25(土)14:00 第33節 vsアビスパ福岡(H)
11/29(水)19:00 ACL・グループJ 第5節 vs武漢三鎮足球倶楽部(H)
12/3(日)14:00 最終節 vs北海道コンサドーレ札幌(A)


▼マッチプレビュー

preview:ヴィッセル神戸

このように日程を並べてみると一目瞭然。
ACLに参加せず、カップ戦も敗退しているヴィッセル神戸の試合数が圧倒的に少ない。インターナショナルマッチウィークとACLとの兼ね合いで中断期間を2度挟むので、万全の体制で優勝を目指すことが出来るだろう。

・第30節 vs鹿島アントラーズ
乗ると止められない勢いのあるチームで、前線の実力者でシンプルに点を奪うという意味では同タイプといえる。セットプレーに強いため、早い時間になるべくコーナーキックを与えない事が重要になる。前半戦1-5の屈辱を晴らすために気合十分で向かってくる事が予想されるので、まずは何としても勝ち点0を避けたい。

・第31節 vs湘南ベルマーレ
昨年も横浜F・マリノスが残留争いをしていたガンバ大阪、ジュビロ磐田に終盤戦で敗れたように、この時期の下位チームは怖い。ほぼ間違いなく押し込む展開になるので、相手カウンター時に好調の2トップ大橋祐紀・鈴木章斗を少ない人数でシャットアウトできるか。どんどん調子を上げているCB本多勇喜がキーマン。

・第32節 vs浦和レッズ
この期間唯一の上位対決。前線から互いにプレスを掛け合うタイトな試合になる事が予想される。ロングボールも多くなりそうなので、どうにかしてボールの出所を自由にさせない事が重要。浦和の中央の守備の堅さはリーグトップだが、中盤で優位性を保ちながらサイドを制圧すればボックス内を瓦解できる。ウイングに良い形でボールを渡して、ショルツ、ホイブラーテンを無力化したいところ。


preview:横浜F・マリノス

今年も強さを見せつけ2連覇かと思われた横浜FMだが、現時点では2位。前節の神戸との直接対決に敗れてしまった事もありここからは1つの勝ち点も落とせない。キャプテン喜田拓也の不在からいまいち勢いに欠けるチーム状況だが、ここから最大11試合を戦う事になる日程。内2試合はACLの格下相手と言う事もあり、さほど大きな負担にはならないとはいえ、横浜FMにとってカギとなるのはやはりターンオーバーの使い方だ。リーグ戦の相手は比較的攻撃的な中位クラブが多く戦い易そう。

・第31節 vsアビスパ福岡
今Jリーグで最も勢いに乗るチームとのアウェイでの対戦が待っている。昨年から5バックで引いて守るチームとの相性が良くない横浜FMにとって最初の正念場になりそうだ。強力なカウンターを怖がらずに勇気を持ってライン設定し、相手を閉じ込めたい。角田涼太朗の潰しと山根陸のプレイメークが重要。個人的には調子を上げてきた水沼宏太に期待。

・最終節 vs京都サンガFC
「この試合が」というよりは、ここまでのスケジュールが気になるところ。第33節から中3日で前回大敗を喫したACL・仁川ユナイテッド戦。そして中4日でこの最終節となる。もしもここまでもつれた場合はコンディション調整が重要になってくる。どの試合で誰を起用するのか。吉尾海夏や加藤聖、植中朝日ら控え選手のクオリティで起用法も変わってくるだろう。ケヴィン・マスカット監督の采配に注目したい。

preview:浦和レッズ

仮にここからの5試合を全勝したとしても、首位神戸が勝ち点を7以上落とさなければ優勝は無いという厳しい状況。しかしJリーグの終盤戦はどうなるか分からない。過去のシーズンも最終節での逆転劇が起こっている。しかし横浜FMと同様、リーグカップ・ACLが絡む過密日程に加え中島翔哉、大久保智明と生命線の2列目に怪我人多数。更にリーグ戦では柏・鹿島・福岡、そして神戸と難敵との戦いが残っている。今季最少失点の守備力を武器に奇跡の優勝なるか。

・第30節 vs柏レイソル
初っ端から難関。J1残留に向けてグングン調子を上げる柏との対決。よく走り体を張れる選手の揃ったカウンターフットボールは強力。細谷真大、マテウス・サヴィオをどれだけ自由にさせないかがテーマにはなるが、「浦和の前線×柏の守備陣」であれば浦和が優勢。焦れて柏のペースに合わせるのではなく、あまり前がかりにならずシンプルに得点を奪うアプローチを目指したい。

・第32節 vsヴィッセル神戸
この直接対決があるからこそ奇跡の逆転優勝に望みが生まれているが、浦項スティーラーズとのアウェイマッチから中3日で臨む浦和に対して、神戸は休養充分でさいたまスタジアムに乗り込んでくる。大迫・武藤をアグレッシブな守備で抑え込むのは大前提として、焦点は神戸のハイプレスをいかに躱して陣地を取れるか。押し込まれると脱出できずに地獄を見る事になる。ビルドアップが機能不全に陥る事もある浦和だが、岩尾を中心に相手陣地でフットボールをプレイしたい。


▼15ポイントを巡る戦い

最後に各チームの残り5試合での優勝条件をざっくりと。

首位・神戸は勝ち点12を取れば自力優勝決定。簡単に言えば4勝以上。3勝2分だと横浜FMが全勝した場合に得失点差で上回られる可能性がある。

横浜FMは神戸が仮に勝ち点9(3勝2敗)で最終節を終えても、最低でも勝ち点13(4勝1分)が必要。イメージとしては全勝するつもりでなければならない状況だ。

首位神戸との直接対決で勝ち点を奪える浦和は、仮に全勝しても神戸が勝ち点7(2勝1分2敗or1勝4分)以下でなければ優勝は無い。もちろん横浜FMの結果も関わってくる。

このように纏めてみると、ヴィッセル神戸の初優勝の可能性がかなり高い。第29節の首位決戦を制したのが大きすぎた。

しかし、初優勝のプレッシャーなど諸々の要因で神戸が失速する可能性もゼロではない。

15ポイントを巡る戦いを制するのは、悲願の初優勝に指がかかっているヴィッセル神戸か。連覇を狙う横浜F・マリノスか。アジア王者浦和レッズか。最後まで目が離せない。


#Jリーグ #J1 #明治安田生命J1
#ヴィッセル神戸 #横浜Fマリノス #浦和レッズ

サポートをしてくれたら、そのお金で僕はビールを沢山飲みます!