「マンゲキ芸人リレーコラム」 第179回 ニゲルベ 清友編

このブログ企画は、よしもと漫才劇場所属の芸人さんに、
前回担当の芸人さんのコラムの中からテーマとなるキーワードを抜き出し、
自由にコラムを書いていただきます。
それが、「マンゲキ芸人リレーコラム」です!

前回のコラム担当者は、ファンファーレと熱狂 奥さんでした!

Q.教師時代、保健の授業をする時に特に心がけていたことは。

①緊張感をもってもらう。
②全員に分かりやすくなるべく自分の言葉で伝える。
③授業内容に入る前に過去に行った合コンの話などのエピソードトークをしてひと笑いとってから授業内容に入る。

正解は、③授業内容に入る前に過去に行った合コンの話などのエピソードトークをしてひと笑いとってから授業内容に入る。

鬼教師の片鱗を感じさせない唯一の時間がありましたね。
ここからもう芸人人生が始まっているようです。

そして今回の担当者は…
ニゲルベ 清友!

前回の担当者、ファンファーレと熱狂 奥さんの
コラムから選んだテーマは、、

「青春」

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「青い」という言葉には、まだ熟してない、
若すぎるといった意味があるようです。
でもだからこそ、人は青春に想いを馳せるのではないでしょうか。
そんな未熟で、未完成で、未発達な青い春だからこそ、
今の自分にない純粋な眩しさをそこに見るのではないでしょうか。

こんな僕にも、青春と呼べる時代はありました。
他人から見ればどうだかわかりません。
でも僕からすればそれはいつも煌めいていて、
きっと僕が忘れてしまってるもの、
けれど忘れてはいけないものを思い出させてくれてるんだと、
そう思います。

今日は恥ずかしながら、そんな僕の青い思い出を少しばかりお話ししようかと。

僕の青春時代は17歳。当時の僕は、忍者でした。

屋根裏や床下など、忍べるところは全て忍びましたし、
まきびしも撒けるところは全て撒きました。

幼い頃から忍としての英才教育を受け育ってきましたから、
忍者であることにはなんの疑問も抱きませんでしたし、
僕自身、それを望んでさえいました。

同年代の子たちが外で遊んでいるのを見かけても
「くだらん。なんだあれは。くだらん」などと里の長にこぼしては、
「その場合、くだらんは別に一回でよいぞ」と、
無駄な文脈を添削してくれたことを強く覚えています。

それからというもの、僕は「くだらぬ。なんだあれは。くだらぬぞ」と、
最後の「くだらぬ」には「ぞ」をつけることで
強調の意味であえて2回繰り返してるという文法にし、
また、知らず知らずのうちに「くだらん」から
「くだらぬ」にすることで、より忍らしさを出すことに成功しました。
自慢じゃありませんが、一度父親から
「い、いつの間にくだらぬに変えてたんだ!?」と、
上忍の身代わりの術レベルのリアクションをもらったこともあります。
まぁ、ただの親バカかもしれませんけど(苦笑)。

闇に潜み、闇に生きる。
青春と呼ぶには少し暗すぎると思われるかもしれませんが、
僕にとってはとても輝かしく、とても愛おしい思い出です。

そんな僕にも転機が訪れます。
ある日、抜け忍になる決意をしたのです。
抜け忍とは、自分のいた忍者の里や集団を抜け出す、
いわば裏切り者のようなものですね。
これは忍の世界ではご法度とされています。
勿論理由はあります。
当時、皆はクナイを腰につけたホルダーのようなものに入れてたのですが、
僕は直接ポケットに裸で入れていました。
ホルダーのようなものにわざわざクナイを入れるのが、ダサいと感じたんです。

「なんでわざわざクナイを入れる為だけのホルダーのようなものをつけないといけないんだ」
「ポケットに直接入れてる方がかっこいいじゃないか」

どうしてそこまでクナイを入れるホルダーのようなものを
毛嫌いしていたのか、今になって思えばわかりません。
まぁたぶん、ちゃんとしていない方がかっこいいだろ、ワルだろという、
まさに青さが出ていたんでしょうね(汗)。

しかし周りの大人がそれを了承してくれる訳がありません。
「ちゃんとクナイをホルダーのようなものに入れろ」と
口うるさく言ってきます。
そこで僕は、抜け忍になることを決めました。

抜け忍になると(なるとってナルトとかけてませんよ笑)
もちろん追手もやってきます。
クナイをホルダーのようなものに入れた追手が、次々と僕に襲いかかってきます。僕はそれを幾度となく蹴散らし、ようやく自由を手にしました。
彼らは去り際「ポケットを見ろ!お前のポケットは、
きっとズタボロになっているぞ!」とわめいていましたが、
おあいにく様、そんなことにはとっくに気づいていたので、
僕はポケットにクナイどころかもはや何も入れてませんでした。
だから彼らには、「ポケットなんて、別に惜しくない!」(クナイとかけてませんよ笑)と、そう返したことを今でも夢に見るほど覚えてます。

そしてそれ以来、もう追手が来ることはありませんでした。

僕のしたことが正しかったのかどうか、それはわかりません。
これが果たして、本当に青春と呼べるのかどうかさえ。
でもいいんです。
たとえ間違いだったとしても、その青さが、
僕には何より愛おしいのですから・・。


〈プロフィール〉
ニゲルベ 清友(写真 右)

NSC大阪32期(つーこ)とNSC大阪33期(清友)の先輩後輩コンビ。2021年に結成。
清友は元々ピン芸として7年活動しており、R-1グランプリ準決勝に2回進出。
コントを中心に漫才も行うコンビ。ニゲルベ結成して初のM-1グランプリでは準々決勝に進出している。


ニゲルベのネタ動画はこちら

ニゲルベも出演する33期の同期ライブ
「もちもち王国」

7/18(月)19:45開場/20:00開演
前売1,800円/当日2,000円
有料配信1,800円

チケットはこちら
オンライン配信はこちら

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第179回目の「マンゲキ芸人リレーコラム」
ニゲルベ 清友さんのコラムはいかがでしたか?

煌めかしい青春の思い出は、人それぞれ。
皆さんもこの機会に自分の青春を思い出して、
想いに馳せてみてはいかがでしょうか。

次回の 「マンゲキ芸人リレーコラム」 更新は、
2022年7月18日(月)です!
劇場公式Twitterでお知らせ致しますので、
ぜひチェックしてくださいね!

マンゲキ芸人リレーコラム
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本日コラムを書いた芸人から自身にまつわるクイズを出題!
ぜひコメント欄に回答してください!


Q.「くだらん。なんだあれは。くだらん」のように、
文の先頭の語句を最後で再び繰り返す技法をなんという?

1. 同語反復
2. 前辞反復
3. 隔語句反復


正解は来週のコラムで発表いたします!
最後までお読み下さりありがとうございました!


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