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おすすめフランス映画5選!

Bonjour, tout le monde ! Maoです。
今年は映画の授業を取っていたということもあり、劇場でも、お家でも、たくさんの映画を見ることが出来た1年でした。その中でもおすすめのフランス映画5選について、本日は書いていこうと思います。予告編のリンクも貼っているので、よろしければそちらもどうぞ!


Ma vie de Courgette(ぼくの名前はズッキーニ)

クレイアニメですが、かわいらしい見た目とは裏腹に、内容は結構重ためです。ズッキーニと名乗る少年が、孤児院の中で様々な子どもたちとの交流を通し、成長していく物語です。
先日リヨンにある、歴史とマリオネットの美術館(Musée des Arts de la Marionnette)に行った際にもズッキーニの展示があり、作品の注目度の高さを感じました。

人形でどのように表情を表すかという展示

120 battements par minute(BPM ビート・パー・ミニット)

ACT UPという実際にある団体の、エイズとの闘いを描いています。同性愛者の登場人物の一部は、異性愛者の俳優ではなく、LGBT当事者の俳優が演じていることもあり、ACT UPが活動している時代に紛れ込んでしまったような、没入感を感じました。主人公のショーンを演じる、ナウエル・ペレーズ・ビスカヤートの演技がとても素晴らしいので、ぜひ彼の表現力に注目して見ていただきたいです。

Illusions perdues(幻滅)

19世紀を代表するフランスの作家、バルザックの小説を実写化したものです。詩人としての成功を夢見る田舎の青年が、パリにて成功を収め、その後転落するまでの人生を描いています。バルザックというととっつきにくいイメージを勝手に持っていたのですが、21世紀の今見ても、色褪せない面白さでした。カナダ出身の映画監督、かつ俳優としても大活躍している、グザヴィエ・ドランも出演しています。

L'Événement(あのこと)

2022年にノーベル文学賞を受賞した、アニー・エルノーの小説を実写化した映画です。中絶が法律で禁じられていた1960年代のフランスで、妊娠してしまった女子大生の体験について語られています。
小説を読むだけではイメージしにくかった部分も、忠実に、かつリアルに描かれていました。ショッキングなシーンも多いですが、緊急避妊用ピルや、ジェンダー・バックラッシュが話題に上がる今の時代だからこそ、見てほしい一本です。

Entre les murs(パリ20区、僕たちのクラス)

こちらも、同じタイトルの小説を実写化したものです。特筆すべきは、小説の原作者が教師役として自分自身の役を演じており、生徒役も、演技初体験の実際の中学生が全て演じています。フランス語でのタイトルを直訳すると、「壁の中で」というタイトルになり、学校の周りを覆う、大きな外壁の中で、身動きが取れない教師や生徒のことを暗示しているように思えます。

まとめ

結果的に小説などを実写化した映画ばかり選んでしまいましたが、どれもおすすめの映画ばかりです!全て動画配信サービスで視聴可能なので、年末年始の長いお休みにもぴったりかと思います。みなさまよい年末年始をお過ごしください。

#今年のベスト映画

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