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君と歩くのは

この夏も非常に暑かったが、テクテクとよく歩いた。暑い中、モデルをよく歩かせたりもして、やっぱり夏が好きなのかもしれないと思う。普段、移動もタクシーよりも電車が多く、重い機材を担いでヒイヒイ言って歩いているからか、たまに「今日は歩き足りないな」などと思う日もあり、わざとまっすぐ帰らずに回り道や寄り道をして帰ったりする日もある。その時、カメラがあれば尚良いが、別になくたっていい。以前は写真を口実にしなければ外に出ないような人間だったけれど、純粋に外をテクテク歩くのが好きになったようだ。もしくは、最初から散歩が好きなのかもしれない。

プライベートでは10分歩くとかお茶の子さいさいだし、20分歩くというのもまあ歩いてみるかとなる、30分歩くとなったらどんなもんだいと構えて歩く。

そういえばずっと前に付き合ってた人はよく歩く人で、知ってる街や知らない街をよく二人で歩いたけれど、あれは非常に疲れた。男と女の運動量の差なのか、まだカメラマンじゃなかったからなのか、原因不明だけれどとにかく私が先にへばって、すぐ「帰ろうよ」と言っていた。そう言うと「帰ろう!」と言ってくれるけれど、相手はまだウロウロしたそうだった。オイオイ、こいつ正気かよ、と思ったりしていた。ただ、あの頃があったから今の私は散歩好きになったような気もする。

今になって思えば、まあそれも相性が良くないってことなのかなあとか思ったり。でも向こうはそんな私に合わせてくれたし。歩くのが遅いなあこの人とペースを落としながら思うこともあるし、歩くの速過ぎるんだよ〜と思いながら追いかけるように歩くこともある。ぴったり同じ間隔やテンポで歩く人をまだ見つけていない気がする。

うーん。とりあえずいろんな人と一緒に歩いてみるほかないか。

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