見出し画像

余白を恐れるな

フィルムだけ買いに出たつもりが、帰りはレコード2枚とCD1枚を持っていた。いつの間にかだ、怖い。というか、アレだけ買おう、と思ってそれだけで帰ってきた覚えがない。

chromaticsはビジュアルも曲も心底憧れる。cameraという曲も、きっと私のために作ってくれたんだと思い込むほど好き。元々はitalians do it betterのコンピレーションアルバムAfter dark 2に入っていた。それがシングルカットに。コンピレーションの時よりもこっちの方が好きかもしれない。音が少なくなって余白が多いので、静かに引き込まれていく感覚がある。詰め込むのが好きな私はこういうのを作れないだろう。ジャケットデザインだけではなく、そういう曲のデザインも学ぶべきところが多い。

音楽はハマると際限なく聞き続けるし全生活が囚われるので、あんまりのめり込まないようにしよう、と思って追わないようにしてる。でもやっぱり追い続けないと今のことを知れない、というのも分かっていて、追ったり追わなかったりをずっと繰り返している。

でも、その追わない時期の隙間、言わば余白を持つことも、結構良いのかも知れないとchromaticsを聞いていると感じる。あえて距離を取るような時期、そういう時期が過ぎてまた何かに没頭する時期が来る。好きなものは自然と続いていくし、続かなければ忘れてくだけ。シャターチャンスを構えずに待っているのと少し似ているかも。

急に全て何もかもストップしても、後から見ればそれはただの余白、そう思えば怖いことなんて一つもない。

よろしければサポートをお願い致します。マガジン「一服」の資金に充てます。