これはグリーンエリアというシリーズを2013年に作っていたのだが、ちょっと面倒になってやめた未完のシリーズである。なかなか綺麗にプリントしたが、なんとなく気に食わずにボツにした。今となってはどうしてそうしたのか、わからない。もう一度復活させても良いかもしれない。

見ての通り、大好きな四つ木土手である。野球に全く興味もないのに撮ってしまうのは私のタチの悪いところである。しかし、視覚的に野球って面白いナァ、とこの頃思っていた。

雨上がりの青い空と、水たまりにその青が反射して、あと飽きるほどの緑を見て、グリーンという言葉が浮かんだ。緑、という響きよりも、グリーン、という言葉がぴったりである。

東京には緑がないとか思われがちだが、あるところにはある。東京の汚れた空気でも、晴れた空の下で呼吸するのは気持ちの良いものである。そういうグリーンがどんどん広がっていけば良い、と思ってグリーンエリアというシリーズのタイトルをつけたような気がする。

あの頃より、私のグリーンエリアは広がっているように思う。しかしまだまだこの範囲を広げたい。東京すべてを私のグリーンエリアにしたいのだ。