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キダチアロエ

アロエというのはそこら中に生えている。特に見るのはキダチアロエで、これは2月頃に赤い花を付ける種類のものである。これは白い雪の中から生えているキダチアロエの花と葉の緑が綺麗だったので、撮っておいた。

アロエには棘があるが、歯肉の部分はとてもジューシーで柔らかくて透き通っている。見た目のゴツゴツしたイビツでハードなイメージからは想像出来ない。そういう所に、私はとても魅力を感じるのである。

火傷をしたらアロエの葉肉の部分を患部に充てると良い、とのことで、指にぐるぐる巻かれたことがある。子どもの時だったので、小さい指にプリッとしたアロエの歯肉が巻きつかれていて、なんだか面白いなぁと思った。結構ずっと冷たいので気持ち良い。これは応急処置なので、そのあとは薬を塗った。大切な葉っぱ一つありがとう。

maonakazawa / 2017 "Tourist"

東京の下町でよく見る気がしていたが、別に東京でなくても、至る所にあるようだ。そしてそれらは一つで存在しているというのは少なくて、束になって存在していることが多い。あんなにトゲトゲしいのに、うまいことまとまって、キチッと収まっている。

これは私のお気に入りのキダチアロエの集合体が崩れ落ちてしまったシーンである。

maonakazawa / 2016 "E I D."

悲しいことであるが、増えすぎると集合体を維持することも大変なんだなぁと、私は悟ったわけである。いや、寿命だったのかもしれない。西陽が射してとても綺麗であった。

しかし次の日見てみると、ちょこんと一株、これまた可愛いアロエが居るではないか。こいつは今、たった一つしかいないが、新たな集合体が出来上がる日が来るのだろうか。これはとても楽しみな成長物語で、毎日毎日確認したくなるのである。

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