見出し画像

超曇天とベートーヴェン

朝は天気も良くパッと起きれたけれど、明日は大雨とのことで次第に天気が悪くなっていくのと同じく、私の体調も悪くなってきた。映画でも見に行きたかったが作業も思った以上に時間がかかってしまい、それもまた自己嫌悪激しく、たったそんなことで、と自分でも思うくらいイライラとつらさが募り、頭痛と怠さも伴い、ついに横になってしまった。

何時間寝ただろうか、まだ外は明るいけれどだいぶ眠っていたような感じがする。そういう時に久しぶりの友人から連絡が来ていて少し救われる。でも、またドッと思い出したかのように自己嫌悪が襲ってきて、どうしようと横になったままだ。

窓から見える雨の降りそうな天気を保ったままの、もう降り出せばいいのにジッと堪えている空が私をさらにイライラさせる。でも、この超曇天だとなぜか祖母の好きなベートーヴェンを思い出し、雑に曲を選んでiPhoneからかけてみると、鎮痛剤が効いていくように少しだけすっとした気分に変わってきた。父がよく祖母の部屋からベートーヴェンのCDを借りていたというのが記憶の隅にある。本人から直接聞かなくても、趣味嗜好を知ってしまうのが家族かもしれない。

子供の頃の学校帰りの夕方、何か機嫌が悪くふてくされて祖母のそばに寝っ転がってることが多く、いつのまにか寝ていて、よく毛布を掛けてもらっていた。今、あの頃のそんな気分とそっくりだ。

今日はもう何もせず、この超曇天とベートーヴェンを愛そうではないか、そうせずにはいられない。それ以外は何も必要ない。

#iphone8 #梅雨 #ベートーヴェン #曇天 #祖母 #ブログ #東京 #tokyo #essay #エッセイ

よろしければサポートをお願い致します。マガジン「一服」の資金に充てます。