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サンシャイン

音楽はほとんど、姉からの影響を受けている。姉が持っているCDなどをこっそり聞いたり、姉が買ってきた雑誌などを勝手に読んだり、それをあたかも自分で情報を仕入れたかのように、同級生の友人にウンチクを話していた。偉そうなガキだ。

そのひとつが、スピッツだった。三日月ロックのアルバムが転がっていたので、それを何となく聞いたら、すごく好きになってしまった。のちに姉より詳しくなってしまう。姉もスピッツはかなり好きだったと思うが、最終的には私の方がコレクターになってしまい、姉のCDだった三日月ロックも譲り受けた。

それで、空の飛び方というアルバムに、サンシャインという曲があって、その歌詞の響きがとても頭に残る。

「すりガラスの窓を開けた時に、蘇る埃の粒たちを動かずに見ていたい。」

という部分。意味がどうとかいうより、言葉の並びが、なぜかすごく癖になる。というか、意味なんかほとんどないような気がする。

このような木漏れ日を見ていると、スピッツと、あの頃、姉に憧れていたあの時代に戻される。

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