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チューズ・ライフ

人生を選べ、これはトレインスポッティングに出てくる台詞で、私が初めてトレインスポッティングを見たのは、二十歳のとき。もう9年程前。

大学生の時、映画が好きだと6歳上の男友達に言ったら、じゃあ何かDVD貸してあげると言って、貸してもらったのがトレインスポッティングだった。これ見たことある?と聞かれて、ないよ、って言ったら、これ見たことないのに映画好きって言っちゃダメと言われた。そうなのか!と素直に受け止めたハタチ。それで、家で一人で見た時の衝撃。散々2人で映画を観ていたが、これはあの時の2人で観るのは、ちと気まずい。

大学が五反田にあるので、よくそこら辺をウロウロしていた。大崎駅には憩いの場のようなテーブルと椅子がいくつかあって、私たち2人はそこでお菓子とジュースを広げてパーティーを繰り広げたことがあった。私がまだお酒をあんまり飲めないから、そんなことをしていたような気がする。今思えば、それの何が楽しかったのかよく分からないけど、楽しかった。

彼女がいるのに週末ともなれば私と遊んでいたので、よく彼女とも遊ぶ時間あるなあと思っていたけど、あとから思えば、ほとんど別れていたと思う。それでいよいよ彼女に別れ話を持ち出された話をされて、だから、それで何?という感じだった。好きなら別れなければいいし、好きじゃないなら別れればいいのに、と思った。私に話すことではないと思う。それとも、私に何か言って欲しいわけ?それについて何も意見することがないので、フーンと言って終わらせた。

そういう部分も含めて、だんだん面倒くさくなってきて、距離を置くようになって、気付いたら全然知らない子と歩いているところを大学で見かけた。やっぱり誰でもいいんだなと思った。

トレインスポッティング2を、男友達と見に行った。何か映画見に行こう、何見たい?となって、トレインスポッティング、、と少々控えめに言ったら、いいね!見に行きたい!と言っていただけた。見終わったあとに、これ知ってる人あんまりいないよ、と言われた。そうなんだ、まあ知ってても見に行きたいとはあまり言わないか、と思った。20年前よりも衝撃は少なめなので、T2はどんな関係性でも見に行けます。

チューズ ライフ、チューズ ジョブ、チューズ ユア フューチャー。

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