ギターコードが難しすぎるので自作してみた件、異世界転生したらモテるかもしれない件

注:基本泣き言と恨み言なので、ギター上級者は本記事を読まず今すぐブラウザを閉じてください

 もうギターを買ってから1年半になるが、ギターのコードは難しすぎる。ホスピタリティが感じられない。パワーコードなら簡単だがアコギでは使えないし、マイナーコードくらいは使いたい。
 もっと楽ができる弾き方はないだろうか。あった。オープン・チューニングである。こちらが詳しい。

 ギターが難しいと感じる人は標準チューニングは潔く諦めて、オープンチューニング、さしあたりメジャーなオープンD・Gあたり覚えてあとはカポタスト使って(実質的な開放弦を上げ)演奏しましょう。

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 …では記事にならないので、さらにお手軽なコード・チューニングはないか自作してみた。
 オープン・チューニングのように押さえる場所が(メジャーコードの場合)全部同じであっても、6弦も押さえるのはまあまあ難しい。もっともっと、楽がしたい。

 名付けてST(シンプル・トライアド)コード、STチューニング。押さえ方はお好みで。パワーコードよりは難しいが、少し練習すれば誰でも弾けるだろう。

 そもそもなぜ6弦も押さえなくてはいけないのか。というかコードによっては6弦全部使わないものもある。どのみち押さえ方が難しすぎる。単発ならなんとかできても、演奏なんて夢のまた夢。全部使うかは別として種類も多すぎる。「押さえきれない このコード」「覚えきれない このコード」とT-BOLANも歌っていた(歌ってない)。
 ギターコードの難しさはFコードが有名だが、実際はそれ以外も難しいのである。EとA以外は、普通の人間には無理である。異論は認めない。

 さて、コードを自作するにはその構成音を理解する必要があった。そのために和音について勉強した。

 ざっくりまとめると、要は「ルート、+4、+7」の3和音が基礎にあって、そこからの派生や追加したものがいろいろあるコードたちの正体なのだ。

 常に同じ順番で、同じ構成音が来るようにすればわかりやすい。STコードのルートと3番目の音だけを鳴らせばパワーコードになる。
 コードの構成は決まった。次に、押さえやすいチューニングを考えた。その結果が図になる。

 実は最初、3和音だから3弦だけでやろうとしていたのである。が、
 ビャーン
 悪くはないが、なんか物足りない。そこでルートのオクターブ上(図で言うNo.4の音)を足した4弦で鳴らすと。
 ジャーン!
 お、一気にギターっぽくなった!

 STコードもパワーコードと同じ要領で平行移動するだけだが、弦の音高差が等間隔でないので縦移動は使えない。楽曲によってチューニングを変える必要があるという弱点があり、これはオープン・チューニングと同じ。
 ルート音の弦はお好みで、と言いたいところだが実際はルート音の高さによって変わってくる。
 変則チューニングは標準からなるべく離れすぎないほうがいい(音が悪くなり、ギターへのダメージにもなる)ということなので、図では一番近いものにしたが、当然ここからカスタマイズは可能である(ルートDがよければ4弦ルートチューニングからさらに-2)。ルートBやFというのはオープンチューニングでも紹介されていないように、あまり需要がなさそう。。

 図の通り、No.4の音を変えればセブンスコードも可能。正直augは難しいがNo.3の音を左に一つずらすと今度はメジャーが難しくなってしまうので仕方がない。
 本気で演奏するためというよりは、和音を理解するためのコードと思ってもらいたい。というか初心者向け。いきなり標準チューニングEADGBEとか難しすぎるんだよ! 挫折者を養成するためとしか思えない。これはギター協会(架空)の陰謀だ。そうに決まってる。

 まとめると、発声もギターも底辺者にやさしいケープラさんであった。というか音楽の授業でこれくらい習いたかったよね…。