関西ボイトレ一人旅(後編)

 (前編より)木田さんと対面し、貸しスタジオへ。マンツーのボイトレにはもったいないくらい、広い。東京ならこの広さは高そうとかしょうもないことを考えたり。
 これはまた記事にしますが、私は5年くらいレッスンはご無沙汰で、そもそも経験人数は2人のみ。なのでいざレッスンになるとやはり緊張…しなかったですね。そもそもボイトレがらみのトーク半分レッスン半分という感じで、ほんと、お酒は入ってませんがオフ会みたいな楽しいひとときでした。元々木田さんからのどミストを知った私。この時も二人して持参しており、スタジオという密室で白い蒸気を吸引…やめろ危険な表現はw
 レッスンでやることは、翌日の伊藤さんと大筋は同じで武田フースラー本準拠のエクササイズです(木田さんの場合元々これメインではなく、頼めばなんでもできる万能型です)。知らない人のためにざっと解説しますと、地声と裏声をパーツ単位で分解し、個別に鍛えていくメソッドです。独学には「できているつもり、出せているつもり」がつきものですが、このメソッドは特にわかりづらいかと。自分の状態を診断してもらい、デモを参考にやってみる。出しづらい場合はどうやっていくかアプローチを教えてもらう。木田さんにはいろんなメソッドの具体例を教わり、ボイトレ業界全般など脱線気味に危険な話をたくさんしましたw

 先にボイトレの話を続けます。翌日は京都で伊藤さんのレッスンです。こちらは専用のスタジオなので、見た目普通の部屋です。PCがあり、本棚にはボイトレ本がずらり。適宜教本やPCの音源などで説明してくれ、話も非常にわかりやすいです。家庭教師の家まで勉強を教わりにいったような雰囲気でした。
 木田さんも絶賛していた通り、伊藤さんのデモは圧巻でした。正直、これを聴くだけでも一度受ける価値があります。今回わかったことは私は5番が弱い。そしてアンザッツ1-6だけが注目されがちですがそれ以外の練習も重要であり、中でも「純粋な裏声」。これも私はダメダメだったので鍛える必要があると感じました。そして全般、裏声系は低音があまり下がれないしビブラートがしょぼい…問題山積やないか!

 ボイトレに終わりはなく、どのレベルでもいつでもアンザッツチェックは重要です。歌ばかりやってたり、(コンディションではなく)調子を崩した時には昔出たものが出なくなることもあります。一度バッチリできたから終わりではなく、たまにはチェックしないといけません。
 改めて思ったのは武田フースラーメソッドは、やはり中級者以上向けですね。ずぶの素人、裏声も満足に出せない人がいきなりアンザッツやっても意味はありません。初心者はある程度基礎を固めてから、これに進むといいでしょう。

 さて、最後におまけの京都観光です。前日の夜、ホテルで何気なくGoogleマップを見ていたら「油小路」の文字が…伊東甲子太郎が殺された油小路事件だ! これは行くしかないと私の中でなりました。油小路といっても京都全体を通る縦に長い通りですが、京都駅に近いところにものすごく小さい史跡がありました。場所はこちらです。今回ほとんど観光してませんが、京都に行った感が味わえればそれでいいんです!
 あ、そうそう旅行記を書く時は、寺や史跡など歴史ものを一つ入れておくと締まるというかいい感じに。NHKっぽくなります。ま、今回まじめに締める気はさらさらないんですけどw

 「絶命の跡」というダイレクトすぎる表現が素敵です。ちなみに甲子太郎先生、乙女ゲーム「薄桜鬼」ではなぜかオネエっぽいキャラになってましたw アニメの画像が以下です。脇役のせいか公式サイトにキャラ紹介らしきものがなかったので、拾いものです(5話より)。

 惜しい人をなくしました…。賽銭をし追悼も済んだので、京都はこれで堪能できました。満足。旅行自体久々でしたが、一人旅は身勝手に行動できるのがいいですね。
 友達との対面、そしてトレーナーへの課金の旅。狂気の企画でしたが、終えてみればとても楽しかったです。ただホテルが取りづらかったので、この日程で一人旅は二度とやりませんw 来年どこかでまた関西には行きたいなと。

念のため補足:今回のボイトレレッスンは完全に自腹であり、普通に予約して普通にレッスン代を払っています。