コールドスリープ・タイムカプセル
愛してる、愛してるって壊れてるラジオみたいに繰り返したら、銀色の1人専用カプセルは彼女を乗せて、見えなくなった。
致死量に満たない催涙ガスが今タラップ中に充ちて溢れる。この星に生命体はもう住めない。随分前から科学者たちは分かってて事実を隠蔽し続けた。それが明るみになってふた月。憎しみのパワーはすごい。たくさんの人間たちが争い死んだ。
彼女には生き抜いていて欲しかった。コールドスリープ・タイムカプセル。本当は、総理大臣が乗る予定だったんだけど、職権乱用。あいつらにばれないよ