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【週刊】ドル円相場分析と今後のシナリオ【2019/11/3】FXサンデーレポートvol.12

今年もあと2ヶ月となりましたね。11月です。

今週のドル円相場はFOMC前までは109円手前でレンジ、FOMC後には一瞬109.280の高値をつけたものの急落して、週末には108円を割る場面も見られました。

急落の原因は「利益確定売り→米中通商協議の悪材料(一部報道)→高値つかみ損切り売り」が雪崩的に起こったのではないかと考えています。一部報道に関しては「本当のことなのか疑わしいな」という感想です。金曜深夜には「うまくいってる感」の発言もあったようなので。

先週は上昇トレンドをメインシナリオと考えていましたが、なかなか相場は上がらず、木金にかけて急落という結果でした。 

メインシナリオ否定のシナリオは以下の通り↓。

一方で、直近安値の108.250~.300を明確に割るようであれば、この上昇シナリオは怪しくなります。108.000から107円後半まで修正する可能性が考えられます(先週のシナリオ予想より抜粋)

悪い予感に限って現実に起こるようです笑

それでは、2019年11月3日時点のドル円相場分析と今後のシナリオを練り直していきます。

月足:10月のローソク足はコマで終了 

月足のドル円はエリオット波動理論の「トライアングル」が完成していることが考えられます。9月の陽線から今後上昇トレンドを作るのではないかと予想しています。 

以上の想定を前提に日足以下では分析・予想をしています。

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直近では109円台にしっかりと乗せられるか、110円まで価格を伸ばせるかが注目ポイントです。

一方でこれまでにサポートして働いている104.300単純移動平均線期間(200)を割ってしまうと月足の上昇シナリオは否定されます。 

10月のローソク足は「コマ」で終わりました。一般的に高値圏や安値圏での「コマ」はトレンド転換のサインと言われていますが、この位置では微妙なところ。大きな範囲で見れば底値圏でのコマと捉えることができますが、小さな範囲(直近の上昇域)から見れば高値圏でのコマとも捉えることができますね。

引き続き、今後出てくる「米中通商協議の進展、後退」と「利下げ期待、後退」の材料が効いてきそうです。個人的には「まだ上昇トレンドシナリオで動く」と考えています。

日足:木金の下落によって、上昇するにもシナリオが増えた 

引き続き、上昇トレンドがメインシナリオであるということはギリギリ変わりませんでした。しかし、FOMC後(木)(金)の下落によって考えられるシナリオが増えました。  

まず、移動平均線と水平線を参考にしながらレジサポを想定します。

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☑ 緑丸のように109.000ラインがレジスタンスとして働いてきました。また、今回は単純移動平均線期間(200)もレジスタンスとして機能しています。 

☑ オレンジ丸のように期間(25)と期間(75)の単純移動平均線はすでにゴールデンクロスをしています。

☑現時点では期間(25)線がサポートとして機能しているようにも見える

週明けからの値動きで注目すべきポイントは

☆さらに下落するのであれば、期間(75)線がサポートとして機能するか 

☆期間(75)線をした抜けるて107.000を割ると上昇シナリオは怪しくなる

☆次に上昇するのであれば、期間(200)線 + 109.000を明確に抜けられるか 

つまり、107円を目指すか109円を目指すかです。


次に波形カウントしだいで大きく2つの上昇シナリオを想定できますが、いずれも107円を割ればOUT。107.500までの下落幅は想定内です。 

シナリオA:3波が継続している上昇シナリオ 

1つ目の上昇シナリオは、日足3波は継続しているという想定したものです。

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週明けから副次波(3)のような上昇で新高値更新まで上昇→副次波(4)で108円後半から109円前半を固める→副次波(5)でフィボナッチ161.8%に挑戦 

という一番強気のシナリオとなります。 


副次波(1)10月17日ころに終了しており、その後のレンジと木金の下落において副次波(2)が完成に近づいたと考えます。

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副次波(1)は①~⑤の5波動で完成した後、副次波(2)はa~cの3波動で構成されていると考えることができます。このとき、副次波(2)は「拡大型フラット」が形から想定できます。

c波は急落によって波形カウントが難しいですが、あと1度は下落してもおかしくないです。そのときの下落目安としてはフィボナッチ50%~38.2%(107.750~107.500)までです。それ以上に下値を掘っていくと上昇シナリオは怪しくなり、フィボナッチ23.6%付近の107円前半を割るとOUTです。 

一方で期間(200)線だサポートとして機能していると現時点では捉えることができるので、週明けにそのまま上昇する(副次波(3)に転じる)可能性もあります。そのときは期間(75)線のレジスタントをしっかりと上抜けるかどうかに注目です。

シナリオB:3波終了シナリオ&ダイアゴナル

2つめの上昇シナリオは日足3波は終了しており、日足4波に転じたと考える上昇シナリオです。

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日足で推進波と修正波(1~3波)の副次波をカウントすると現時点ですべて3波動と捉えることもできます。このことから3-3-3-3-3ダイアゴナルのシナリオも想定できます。 

日足4波で価格・時間修正をした後に日足5波で上値をチャレンジするシナリオです。この場合、Aシナリオよりも上値更新の値幅は期待できず、個人的には109.500が良いところだと現時点では考えます。


日足3波は3波動完了しているので、(木)(金)の下落は日足4波の副次波aであると考えられます。3-3-3-3-3ダイアゴナル想定では4波は代表的に3つのパターン分けが可能です。(ジグザグ、フラット、複合修正波) 

※複合修正波は値動きが複雑で予想のしようがないので省きます。

まず、4波がジグザグである場合は下の図のような値動きが想定できます。

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週明けに上昇(b波)するも、単純移動平均期間(75)線のレジスタントで反発して下落(c波)。下落目安はフィボナッチ38.2%(107.500)あたりまでとなります。その後、日足5波が3波動に伴って上昇。上昇目安は109.500あたりです。 


4波がフラットである場合は下の図のような値動きが想定できます。

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次の上昇(b波)が109円付近まで伸ばすも高値更新しない(あるいは、わずかに更新)。その次の下落(c波)で再びa波終点(108円)付近まで下落する。 

という動きが考えられるのがフラットです。そして、日足5波は3波動で上昇していきます。  


いずれの上昇シナリオにおいても、「107.500を割る」と怪しくなり、「107円を割る」と否定されます。その場合は新たに下落シナリオを考慮する必要が出てきそうです。 

まとめ 

週明けの動きにもよりますが、来週は選択肢の多くなる週になりそうです。「米中通商協議の材料」に振り回される相場にならなければ良いのですが...。 

注目しているレートは以下の通りです。

☆月足:直近には特になし。

☆日足・4時間足:109.000レジスタンスを抜けるか・108.000サポートされるか・107.500までは下落メドは想定内、107.000まで掘るとシナリオ否定

 

以上、2019年11月3日時点でのドル円シナリオ分析レポートでした。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

週明けからも頑張っていきましょう!!


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