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【週刊】ドル円相場分析と今後のシナリオ【2020/02/16】FXサンデーレポートvol.26

今週のドル円は高値圏で終始もみあって週末を迎えました。
先週の高値をわずかに更新し110.132を付けるものの、その後は下落して109.600台、週末の終値は109.780と微妙なラインで留まっています。

2020年2月16日時点のドル円相場分析と今後のシナリオを考えていきます。

月足:2月第2週は揉み合い

月足レベルでは
・「トライアングル」が完成している
・月足レベルの上昇トレンドが始まりつつある

をメインシナリオとしています。(月足以上の分析noteより)

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2月第2週(10日~)は、方向感がはっきりしない高値圏でのもみ合いでした。週前半は110.130台まで乗せる場面を見せましたが、そこから上値は重く109円後半に押し戻されました。

日足以下の波形・副次波も複雑であり、週明けの動きは予測しにくい印象です。ファンダメンタルに対する値動きの反応も微妙な場面が多く、新しい材料待ち相場ですね。

このまま上値が重いと利益確定売りなどによる修正の下落が来る場合もありそうです。安易な上値追いには注意です。
逆に直近高値110.290を超えて上昇すると上昇トレンドの雰囲気が相場に流れるとも考えています。

日足:推進3波-副次3波中、いったん修正の下落が入ると...

メインシナリオは「推進3波の副次3波中」。つまり、現在は上昇過程にあると考えています。一方で、今週の上値の重さを見ると修正の下落が来てもおかしくないと考えています。

今回は修正の下落が来た場合について、分析・予想します。

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上図のように、推進1波(白線のダイアゴナル)と修正2波(黄線のC波拡大フラット)が完成し、推進3波の副次2波まで完成していると考えられます。

中・長期的にみると副次3波は5波動で推進⇒ 副次4波で揉み合い⇒ 副次5波で推進1波のフィボナッチ161.8%(112.600)あたりまで上昇する可能性を考えています。

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上図のように、現在は副次3波の副次①波まで完成して副次②波を形成中であると考えられます。

週明けから下落の兆候が見られた場合は、副次②波と捉えるといいかもしれません。
下値の第1候補は、副次①波のフィボナッチ50%と単純移動平均線SMA75が重なるレジスタンス(109.300)が考えられます。

また、副次②波の高値は副次①波の高値をわずかに超えていると捉えています。この場合、上図の白丸のような「拡大フラット」のような値動きが週明けに起こる可能性も考えられます。

さらに、極端に上値が重いため下落幅が大きくなる「C波拡大フラット」の形成にも注意したいところです。

4時間足:副次②波が拡大フラット系の可能性を考える

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副次②波がただの「拡大フラット」である場合の下値候補は、
109.400~500:副次①波フィボナッチ61.8% + 4時間SMA75と200のレジスタンス

「C波拡大フラット」である場合の下値候補は、
109.000~300:副次①波フィボナッチ38.2~50% + 日足SMA75のレジスタンス

また、上図のように上値と下値で黄線のような平行チャネルラインを引けます。まずは、週明けにチャネルラインを下にブレイクするか否かに注目が必要ですね。

上にブレイクした場合は、波形カウントの見当違いの可能性が大きくなり、さらに直近高値110.290を超えると上昇トレンドの雰囲気が強くなりそうです。

一方で下にブレイクしてあと、さらにフィボナッチ38.2%~23.6%までもブレイクして下落した場合は、とりあえず以下のサブシナリオに切り替えようと考えています。

サブシナリオ:ざっくり考察

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上図のような推進1波5カウント(ダイアゴナル)の捉え方をすると、現在は修正2波の途中である可能性が浮かんできます。

現時点の副次b波のように副次5波の高値付近で上昇が止まるのであれば、「フラット系」の可能性が考えることができます。もちろん、「トライアングル」の可能性もありますが、その場合はもう1波動確定しなければ予想が難しいです。

「フラット系」の場合は、副次a波付近の下値まで下落が拡大することが考えられます。そのため、週明けにメインシナリオで想定した以上に下落した場合はサブシナリオに切り替える必要が出てきます。

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上図のように週明けから下落の規模が大きく、副次c波が5波動で進んでいくと「フラット系」の可能性が大きくなります。

ちなみに、「トライアングル」系の場合は
3波動で下落(副次c波)⇒ 再び3波動で110円台に上昇(副次d波)⇒ 110円台で上値が重く押し戻され3波動下落(副次e波)
といった典型的なシナリオが考えられます。このとき、上下のチャネルラインが収束するかに注目するべきでしょう。

まとめ

110円台に入ると上値が重く、とはいえ現時点では大きな下落の雰囲気もない。現状のファンダメンタルに対する反応も鈍くなりつつあることから、正直言って予想が難しいなと思っています。

個人的には、現状の価格でロングするのは「ちょっと怖いな」と思っています。が、このまま上昇しても「そうくるか...」といった感じです。

来週のメインシナリオでの下値候補は以下の通りです。
・109.400~500:下落が弱い場合:利益確定売りのみ
・109.000~300:下落が強い場合:ファンダメンタル悪化+利益確定売り+ストップロス

下値候補をさらに割っていく場合は、サブシナリオに切り替えていく必要がありますね。

以上、2020年2月9日時点でのドル円シナリオ分析レポートでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。


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