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【週刊】ドル円相場分析と今後のシナリオ【2020/03/22】FXサンデーレポートvol.31

今週のドル円相場は大暴騰。

週明けは108.500から1.5円近くの下窓を開けてスタートしました。
また、FOMCの追加利下げが早朝に発表されるサプライズも伴って105.150台で下落しました。しかし、それ以降は強い上昇を続けていき、週末には111.500まで上昇していきました。

ダウ平均などの株価が下がりまくって、現金(ドル)需要が増えてドル買いが進んでいたようですね。
最近の株為替は相関関係にある印象でしたが、先週と今週はダウ平均が下がっても上がっても、ドル円は上がる傾向にあったと思います。

・ボラティリテがここ最近(数年)と比べてかなり大きいこと
・株価との相関性が崩れていること

を踏まえると、今後は2017年以前の流動性の高いドル円相場になることも想定しないといけないですね。(損切りができないと数円持っていかれる)

先週のメインシナリオは再下落サブシナリオが上昇の5波動でしたが、結果的にサブシナリオに近い値動きになりました。(割とサブシナリオの方がハマる率が高い気がします...)

現在のテクニカル分析が有効な相場ではないと感じませんが、めげずに2020年3月22日時点のドル円相場分析と今後のシナリオを考えていきます。

月足:現在の下ヒゲをどう捉えるかが難しい

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3月第3週(16日~)では、月足のローソクは大きな下ヒゲを付けています。
この下ヒゲを有効なものか無視していいものか結論を出すには、3月のローソク足が確定するまでなんとも言えないと考えています。

現時点で月足レベルのトレンドがどちらに向きそうかは、一段とわからなくなってきた印象です。100円台~110円台のレンジとなる可能性もありますね。

日足:想定していた下落シナリオが否定された

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112円台から101円台の下落のフィボナッチを引いて反発の下落をメインシナリオとして考えていました。
しかし、フィボナッチ23.6%を明確に超えていることから下落シナリオの優位性はかなり低くなったと考えます。

週明けの値動き予想①としては、
直近高値112.200台超えを目指して上昇し続け、新高値を更新⇒ 修正の下落に転換する(白矢印)

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週明けの値動き予想②としては、
週明けからは新高値を更新せずに、修正の下落に転じる。下値候補は
・107.750ライン
 上昇フィボナッチの61.8%付近 + これまでの下値サポ107.650付近
・106.650ライン
 上昇フィボナッチ50%の付近 + これまでの下値サポ106.500付近
・104.400ライン
 上昇フィボナッチ23.6%の + これまでの下値サポ104.450付近

一方で、再び104.400ラインを明確に割って下落するとなると、日足の上昇シナリオも考え直す必要がでてきます。(これが実現すると乱高下しすぎて、さらによくわからなくなりますね。)
下落の勢いが強ければ、再び100円付近を試す値動きも想定しないといけません。

4時間足:上昇の5波動の確認

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4時間足を見ると上図のような5波動の「ダイアゴナル」系を考えることができます。上下のチャネルラインが収束しないことから「拡大ダイアゴナル」の可能性が考えられます。また、5波目がエクステンション中とも。

5波目の副次波を見ると5波動目の途中で週末を迎えています。
・週明けに上昇続ければ、直近高値112.220台を目指す
・週明けに下落に転じれば、修正波が開始する

以上の2点が予想されます。

まとめ

今週はテクニカルで動く相場ではなく、「ドル需給」で動いていた印象です。来週も需給で動くのであれば、以上のようなテクニカル分析は効果が薄いかもしれません。

ここ最近の高値付近に来ているので「上値追いの買い」がしづらい、一方で上昇の勢いが強く「逆張りの売り」も踏み上げられそうな「やりづらい相場」という印象です。

「よくわからない相場」がしばらくは続きそうですね。とはいえ、分析や予想を続けて、自分で「相場観」を持つことは大切だと考えています。


以上、2020年3月22日時点でのドル円シナリオ分析レポートでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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