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【週刊】ドル円相場分析と今後のシナリオ【2020/03/01】FXサンデーレポートvol.28

今週のドル円相場は、先週の112円までの急騰が嘘だったかのような超下落相場となりました。
先週に引き続きボラティリティは大きいままでしたが、不安定な相場となりましたね。予想外に予想外が重なっている状態です。

株為替ともに「コロナウィルスの拡大」によるリスクオフが強烈に強まり、ダウ平均や日経平均までも急落している状態となっています。

現在の相場を動かしているファンダメンタル要素がかなり強いのでテクニカル分析があまり効いていない印象です。(特に短期の分析)
コロナウィルス関連が一服する or 相場が満足するまでは予想・分析が難しい地合いが続きそうです。

どこまで「コロナウィルス」関連が響いてくるのか、いつ不安後退するのかが「読めないため・分からない」ってやつです。

そのため、今回は軽めの予想・分析にとどめようと思います。
それでは、2020年3月1日時点のドル円相場分析と今後のシナリオを考えていきます。

月足:2月第4週は上髭陰線で終了

月足レベルでは
・「トライアングル」が完成している
・月足レベルの上昇トレンドが始まりつつある

をメインシナリオとしています。(月足以上の分析noteより)

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2月第4週(24日~)は、これまで2月の上昇分をすべて打ち消すような下落を見せました。1月8日ぶりの安値107.650を更新し、112.226から107.508まで一気に下落している状況です。

「コロナウィルスの拡大」によるリスクオフによって、市場心理がかなり悪化しており、世界的に株為替相場が落ちていますね。。。
市場がクローズした後の「中国の製造業PMI」も予想よりもかなり悪い数字を出しているので、週明けは窓開けや急落リスクが考えられます。

月足レベルの上昇トレンドシナリオは崩れてはいませんが、
中期的には「上昇トレンド」は見送り、「どこまで下値を拡大させるか」に注目する必要がありそうです。

フラッシュクラッシュレベルの瞬間的な下落が来ると考えると104.400が再びサポートとして機能するかが重要です。
クラッシュが来ないとしても、週明けにさらに深堀する可能性を考慮しつつ、セリング・クライマックスにも注意しなければならない段階と考えています。

日足:セリングクライマックス(下値の深堀 ⇒ 反発上昇)2パターンを考慮

今週の下落でこれまでのシナリオが総崩れとなったと考えています。そのため、上昇波形のカウントを見直してみました。

2019年8月末の安値104.442から先週の上値112.226までの上昇をカウントして「ダイアゴナル」と捉えています。
これを推進1波と仮定します。現在は修正2波のA波と考えることができます。

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現在のチャートを見ると日足レベルでかなりの急落をしている状態です。
このような急落を見るとすぐに反発上昇を期待したくなりますが、まだ下落の1波目(A波)であることを考えると、残り2波(B・C波)は下落波として形成する可能性があります。

1パターン目は、週明けに比較的大きく反発するB波が発生する場合です。
B波は推進1波の下限のチャネルラインやこれまでに意識されていた109.700~110.000ラインをレジスタンスとして目指す想定です。

戻り売りや利益確定売りの圧力に押されC波が始まり、フィボナッチ23.6~38.2%(106.500~107.600)当たりを目指すかもしれません。

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2つ目のパターンは、週明けに引き続き下落基調であり下値を更新するパターンです。

A波の下値の目安としてはフィボナッチ23.6%の106.500です。下窓が開いて急落という可能性もあるでしょう。
ファンダメンタルの地合いが引き続き悪い場合、B波は単純移動平均線SMA200に頭を押さえられることが予想されます。
フィボナッチ50%の108.550あたりがサポレジ転換が意識されそうです。

C波で再び下落し、A波の下値付近まで掘って「ダブルボトム」のような形で反発の上昇がみられると理想的?ではあります。
A波で一気に下落のエネルギーを使っているので、C波はA波よりも小さな下落幅になるのではないかと考えています。

まとめ

ファンダメンタル要素の値動きが強すぎてテクニカル分析が機能していないと感じています。そのため、今回は簡単に日足レベルの予想でとどめました。

「コロナウィルスの拡大」「中国のPMIの悪化」などによる、週明けの下窓や急落には要注意です。

自分が「よくわからない」ときは「わからない」と認める。これも大切なことかもしれませんね。

以上、2020年3月1日時点でのドル円シナリオ分析レポートでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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