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ポンドドル相場をエリオット波動で分析・予想【2020/03/08】リサーチレポートvol.7

今週のポンドドル相場は、先週とは一転して上昇基調に転換しました。目立った押し目もなく1.27500~1.30500まで1週間を通して上昇しています。

直近のイギリスの懸念材料「EUとの貿易交渉が難航」が後退した、というよりは「円買いドル売り」が主導で上昇している印象を受けます。
「ポンド買い」のほかに「ユーロ買い」「スイスフラン買い」も進んでおり、欧州通貨が買われているようですね。

それでは、2020年3月8日時点でのポンドドル相場の分析・予想をします。

月足:長期的には「上昇トレンド」

月足レベルでは、
・「ダブルボトム」候補あり
・直近のC波が完成していると仮定

の2点から「月足レベルでの上昇トレンド」をメインシナリオを想定しています。(詳しくはこちらのnote

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3月第1週(2日~)は1週間を通して上昇基調を見せ、1.27300~1.30500まで上昇しました。
「ドル売り」が主導で進み、代わりに欧州通貨が買われたことによる上昇であると考えています。

「EUとの貿易交渉の難航懸念」については進展もあまり見られていないほか、「コロナウィルスの拡大」というリスクもある状況です。
そのため、どこまで上昇の勢いが続くかはわかりません。が、この上昇を手掛かりに中・長期的な上昇トレンドの形成はありそうだなと考えています。

日足:これまでの下落トレンドから反発上昇

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上図のように緑線の推進1波(インパルス)の5波動が完成、そして黄線でカウントしている修正2波の副次A~C波まで完成したと考えることができます。

今週の値動きにて、直近の最安値から反発上昇をして直近の高値も超えています。現在は日足の単純移動平均線SMA期間75に刺さっているところで終わっています。

ここから再び1.27500~1.28000まで価格を戻さない限りは上昇トレンドシナリオが優位的であると考えています。

4時間足:上昇トレンドシナリオを2パターン

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上図のように先週は直近の安値1.27300から反発上昇し、直近の高値1.30175を超えて、1.30300~500レベルまで価格を戻しています。
これより、現時点では上昇トレンドに転換した可能性が高いと判断しています。

週明けからも上昇の勢いが続くのであれば、次の目標は1.32000が意識されるのではないでしょうか。

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一方で、週明けから下落基調に転換するのであれば上図のような値動きの可能性を考えました。

1つの下値候補として1.28700を挙げています。このラインは
・推進1波と仮定したフィボナッチ38.2%と日足フィボナッチ61.8%が重なる
・直近の値動きでサポートとして機能している
・逆三尊の形成も意識される可能性がある
といった根拠が考えられます。
反発後は、フィボナッチ161.8%の1.32000台を目指すことが考えられます。

反対に下落の勢いが強まり、フィボナッチ23.6%や1.28000ラインを割ってくるとこの上昇シナリオは破綻したと考えるべきでしょう。

まとめ

今週は「ドル売り」主導で欧州通貨のドルストレートは、かなり強い上昇を見せていましたね。
ユーロドルなんて2週間連続で上げ続けて、1.07700台~1.13500台まで価格を戻しています。

通貨強弱が「ドル買い」に戻ると短期的な下落トレンドに入りそうですが、テクニカル的には押し目となる可能性が高いと考えています。
とはいえ、引き続き「EUとの貿易交渉」「コロナウィルスの拡大」のニュースに注意は必要ですが...


以上、2020年3月8日時点でのポンドドルのシナリオ分析レポートでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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