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ポンドドル相場をエリオット波動で分析・予想【2020/03/01】リサーチレポートvol.6

今週のポンドドル相場は引き続き軟調で下落基調でした。上下しつつも上値を切り下げて、下値を更新しながら進んでいます。

「イギリスとEUの貿易交渉が難航する懸念」が広がっているようで、「ドル売り円買い」が進行する裏で「ポンド売り」も根強く続いていました。
EU・イギリスともに交渉に対して強気(譲歩する姿勢がない)発言も見受けられましたね。

個人的に長期では上目線ですが、「懸念」が晴れるまではじりじり下げそうですね。晴れるのが今週になるのか来週になるのかいつになるのかは、わかりません。

それでは、2020年3月1日時点でのポンドドル相場の分析・予想をします。

月足:「上昇トレンド」待ちは変わらず

月足レベルでは、
・「ダブルボトム」候補あり
・直近のC波が完成していると仮定

の2点から「月足レベルでの上昇トレンド」をメインシナリオを想定しています。(詳しくはこちらのnote

画像1

2月第4週(24日~)は週前半は上昇を見せましたが上値更新はならず、週後半に連れて下落基調が強まりました。
週末には直近の下値を更新して1.27250台まで下落しました。

「コロナウィルスの拡大懸念」によるリスクオフに加えて「EUとの貿易交渉の難航懸念」によって、上値が重い状況が続いています。

とはいえ、月足レベルでの上昇トレンドシナリオ(ダブルボトム)は依然として考慮できる範囲内の下落幅です。
週明けからもどの程度下値を拡大していくかに注目です。

日足:下落基調がいつ終わるのか不明だが...

画像2

上図のように緑線の推進1波(インパルス)の5波動が完成しており、現在は修正2波のC波目であると考えることができます。

週末には1.27250の下値を付けた後に反発の上昇を見せて下髭を付けています。が、まだ怪しい状況ですね。
上昇トレンドに転換したと考え始められるのは、直近の高値1.30175あたりを実体で超えなければいけないと考えています。

さらに下値を更新すると考えると候補は第一に
・1.26900ライン:移動平均線SMA200のレジスタンスとフィボナッチ50%が重なる
が考えられます。
ファンダメンタル要素がさらに悪化すると1.25150~1.23800が視野に入ってきます。

懸念事項が後退してくると上昇トレンドに移り変わって、推進1波の副次波のような勢いで上昇していく可能性が考えられます。

まとめ

今週は、ポンドドル相場だけというよりも株為替全体的にリスクオフ相場でパニック状態に近い状況でしたね。

ファンダメンタル要素が強く相場に影響しているので、細かな分析や短期的なテクニカル分析が効きにくい状況であると考えます。
そのため、今回は日足レベルまでに予想・分析をとどめます。

下落をした場合、まずは日足のSMA200+フィボナッチ50%の重なる1.269000ラインのレジスタンスがどれほど機能するかに注目したいです。

以上、2020年3月1日時点でのポンドドルのシナリオ分析レポートでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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