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【週刊】ドル円相場分析と今後のシナリオ【2019/11/10】FXサンデーレポートvol.13

今週のドル円相場は前回の高値(109.280)を更新し、新高値109.480まで価格を伸ばしました。109円台での滞空時間も明らかに長くなり、週末も109.200台で終値をつけています。先週(10/28週)の下落相場の雰囲気と一変、強気の上昇相場でしたね。

要因としては「米中通商協議の進展期待」に伴った強気相場の到来が考えられます。ダウ平均株価も最高値を更新しましたね。

また、先週の下落で108円前半でショートをして捕まった人たちのロスカットも上昇を推し進めた形になったのではないでしょうか。「OANDAのオーダーブック」で見る限り、まだ下の価格のショート勢が捕まっているようです。

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そのためもう1段階上昇もあり得るのではないかと考えています。今週は損切りできるか否かで明暗が分かれる相場でしたね...

それでは、2019年11月10日時点のドル円相場分析と今後のシナリオを考えていきます。

月足:11月1週目は陽線で終了

下の図のように月足レベルの「トライアングル」は完成していると考えられます。今後は月足レベルの上昇トレンドを作るのではないかと予想しています。「月足レベルの上昇トレンド」を仮定として日足以下の分析・予想をしていきます。

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「109円台にしっかり乗せられるか」が最近の注目ポイントでしたが、ついに今週中に109円台に乗せました。

これまでの「一瞬109円台に行っては108円台に叩き返される」という値動きではなく、しっかりと109円台で揉み合い、終値も109.200台をつけています。

週明け注目されるポイントとしては「まずは109.500を越えるか」「そして、110.000タッチがあるか」ですね。

日足:このまま110円突破? or いったん調整局面?(2つのシナリオ)

先週の10/31~11/1の下落によって、上昇シナリオは2つに想定できてしまうようになりました。(詳しくは先週のサンデーレポート)1つはインパルスシナリオ、もう1つはダイアゴナルシナリオです。

シナリオ予想の前に、まずは単純移動平均線と水平線のレジスタンス・サポートラインを確認しておきます。

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☑これまでは緑丸のように109.000ラインがレジスタンスとして働いていた。また、前回のレジスタンスは期間200移動平均線も効いている。

しかし、今週にレジスタンスラインをブレイクしました。今後、サポート転換が期待できます。

☑青丸のように107.100ラインがサポートとして働いている。今後の下落にて、このラインをブレイクした場合は上昇シナリオが怪しくなると判断します。

☑白丸のように110.550ラインがレジサポとして働いていた実績あり。今後の上昇の目安として活用することができると考えています。

☑オレンジ丸のように移動平均線の期間25&期間75のゴールデンクロスあり、客観的に「現在まで上昇トレンドである」と考えられます。また、107.100ラインのほかに期間75線がサポートとして働くことが期待できます。

週明けからの値動きで注目ポイントは

☆今週の勢いを引き継いで110.000方向へ挑戦していくのか

☆調整局面に入り、期間75線&期間200線の間で修正波を形成するのか

以上の2つを考えています。

また今後、下落相場が来たときに107.100ラインを割れば、上昇トレンドシナリオは怪しくなります。

シナリオA:インパルスのシナリオ(強気相場が継続)

1つ目の上昇シナリオは、強気相場が引き続いてインパルスが形成されていくシナリオです。

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現在までに日足3波の副次波(2)まで形成されていると考えられます。

週明けから副次波(3)の完成、副次波(4)(5)の形成がされていく値動きが予想できます。また、日足3波(副次波(5))の終点の目安は、日足1波のフィボナッチ161.8%の110.400ラインが想定できます。

また、移動平均線期間25&期間200のゴールデンクロスが発生すると客観的に見ても強い上昇相場=インパルスの可能性が濃厚になります。

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インパルスシナリオが有力になる場合、次に起こる主な下落を伴う副次波(4)波や日足4波は109.000を明確に割ることはないことが考えらます。109円台で下値を固めて、最終的な日足5波で111円~112円を目指していくのではないでしょうか。

つまり、下落幅が109円台でSTOPすればインパルス説はより優位性を増してきます。一方で、109円を割るのであれば次に述べるダイアゴナル説が優位性を持ちます。

シナリオB:ダイアゴナル完成のシナリオ(いったん調整局面へ)

2つ目のシナリオは、相場が落ち着きを取り戻して調整局面に入るダイアゴナル完成シナリオです。

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上図のような波形カウント(1)~(5)をした場合、チャネルラインは収束しており典型的なダイアゴナル系が想定できます。

推進1波の副次波(5)が既にチャネルライン上限に差し掛かっているので週明けに完成が見込めます。推進1波の副次波(5)完成後は調整局面に入り、下落の修正2波が形成されていくことが考えられます。

修正2波がジグザグ or フラット or トライアングルのいずれかは現時点では分かりません。また、現時点では下値を107.500あたりまではあり得ると考えています(あるいは期間75日線のサポートまで)。

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4時間足で副次波(3)~(5)の副次波をカウントすると上図のように考えることができます。副次波(3)は①~⑤で形成されたインパルス、副次波(4)はa~cで形成された拡大型フラットと捉えることが可能です。

現在は副次波(5)の④まで完成しており、週明けに上昇して⑤を完成させるのではないかと考えられます。次いで⑤完成後はトレンド転換、つまり下落が始まることも想定できます(おそらく、利益確定売りが発端)。

下落によって109.000を割るとダイアゴナル完成シナリオが有力だったと判断できます。

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さらに、1時間足で副次波(5)について見てみます。①~⑤の用にカウントすることができ、チャネルラインが収束しています。④が①の終点に割り込んでいるほか、3波の値幅が最小になる可能性が考えられます。

よって、副次波(5)もダイアゴナルを形成していると推測できます。

ダイアゴナルの5波目の終点目安はチャネルラインに当たる価格でありますが、しばしばチャネルラインに達しない場合、チャネルラインを越える場合もあります。要は何でもありなのです笑

個人的に考えている候補は4つあります(多いですね)。

☆ヒット:109.500以下:5波フェイラーかつダブルトップ形成の予感

☆2ヒット:109.650ライン:高値更新はするが、フェイラー気味

☆3ヒット:109.800ライン:高値更新もして、チャネルライン上限に当たる

☆ホームラン:110.000ライン:チェネルラインをオーバー

1時間足レベルで大陰線をつけるとトレンド転換の兆しと考えます。

まとめ

個人的に現時点では、ダイアゴナル完成シナリオ推しです。

週明け月曜日は米国が祝日でNY市場はお休みなようですが、値動きはあるのかどうか...また、引き続き「米中通商協議」の材料(中国の発言、トランプ大統領の発言等)には要注目ですね。

強気相場が継続されるのか、調整局面に入るのかはファンダメンタルも一役買うでしょう。

注目しているレートは以下の通りです。

☆月足:直近は特になし

☆日足・4時間足:109.500~110.400までの高値更新、109.000ラインを割るか否か、107.500までの下落は想定内


以上、2019年11月10日時点でのドル円シナリオ分析レポートでした。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

週明けからも頑張っていきましょう!!

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