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【週刊】ドル円相場分析と今後のシナリオ【2019/8/18】サンデーレポートvol.1

土日はFX相場は動かないので、少し物足りないと感じますね。

そんなときこそ、動かないチャートを見て、分析して、今後のシナリオを立てるべきかと考えています。流動的な値動きをする相場に気を囚われず、冷静に客観的な分析ができるからです。

それでは、2019年8月18日時点のドル円の相場分析と今後直近のシナリオを考えていきます。月足→日足→4時間足→1時間足とチャートを見ていきます。

月足:トライアングルE波形成中

月足のチャートを見ると、75円から125円の上昇に対する修正波:トライアングルを形成していると考えられます。このトライアングルは2015年後半から2019年現在まで続いています。

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エリオット波動理論のトライアングルはA~E波の5波動で構成されるとされており、ちょうど現在がE波であると考えられます。下値のチャネルラインをスローオーバーしている状況です。

教科書通りであれば、トライアングル完成後はトライアングル形成前のトレンド方向へ値動きします。よって、月足レベルでは上昇トレンド転換の優位性があります。

2020年にはトライアングルが閉じるので上昇・下落のどちらにしろ、そろそろ月足レベルの転換点であるとも考えています。

また、75~125円を100%とするフィボナッチラインを見てみると現在は61.8%+αのレートまで戻している状況です。

日足:トライアングルE波の最終段階

日足チャートにてトライアングルE波の構成について見ていきます。E波は2018年10月頃から2019年現在まで続いている状況です。

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エリオット波動理論のトライアングルの副次波はすべて3波で構成されるとされています。(上の画像ではE波自体は白線、その副次波はピンク線)

日足チャートで波をカウントしてみると、A~Cの3波構成で作られるエリオット波動でいう「修正波:ジグザグ」であると考えられます。さらに、現在は副次波のC波(3波目)に当たると考えることができます。

つまり、月足トライアングルE波終了が近い。

完全に終点かどうかは現時点で判断できません。そのため、便宜上として最安値105.047をC波終点としています。

この最安値を割ってさらに下落するか、上昇トレンドに転換するかが現在のドル円相場の大きな争点ではないでしょうか。

4時間足:大きな下落に対する反発の上昇中

日足チャートで見た「ジグザグ」のC波終点か否かが2019年現在の争点です。

2019年8月に入ってから109円から105円までの強烈な下落トレンドが形成されました。そして、8月13日からその下落に対する反発が見られています。

下落・反発どちらのトリガーも米中貿易戦争に関する発言や報道です。

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109円から105円の下落を100%としたフィボナッチラインで見てみます。直近は38.2%まで価格を戻そうとしているところです。

さらに、水平線を引いて値動きの反発状況を見てみます↓

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上値の反発ポイントは106.650あたり(赤丸)、下値の反発ポイントは105.700あたり(青丸)であると見ることができます。

この上値と下値の水平線のどちらを大きく割るのかが今後のトレンドを決めていくのではないかと思います。

2019年8月16日(金)は上値下値の真ん中より少し上の価格で終値を付けました。ほぼ中間なのでなんとも言えませんね笑

「なんとも言えない」ということは、上昇と下落両方のシナリオを考える必要がありますね。

4時間足で見る上昇シナリオ

8月13日の急反発(2円程度)を100%とするフィボナッチラインで見てみます。38.2%の価格(105.700)まで修正したあと、じわじわと再び上の方へ値動きをしています。

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この105.700を2番底として、下値を切り上げていくのが上昇シナリオです。直近の目標は107.500~107.750あたりと考えています。

ひとまず上値の反発ラインのレジスタンスをブレイクし、フィボナッチ161.8%の107.750、あるいは単純移動平均線200期間(ピンク線)の107.500まで付けるのではないかと。

その後、106.650の水平線(フィボナッチ比率100%)がレジサポ転換し、下値を切り上げる上昇トレンドを形成するのが、ベストな上昇シナリオです。

米中貿易戦争悪化の懸念後退、好指標・発言による大幅利下げの期待後退などの材料が出るとこのシナリオに有利です。

一方で、下値の反発ライン105.700を割るような値動きをすれば、この上昇シナリオは破綻したと考えます。

4時間足で見る下落シナリオ

109円から105円の下落トレンドが継続していると考えるのが下落シナリオです。現段階の上昇が単なる修正波であると捉える考えです。

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現在の上昇が単なる修正並みであるのであれば、反発ポイントの候補は2点です。1つは上値の水平線106.700です。もう1つは単純移動平均線200期間(107.500あたり)です。

これらの反発ポイントで下落を始め、下値の水平線105.700を本格的に割ることがあれば、下落トレンドは継続と考えられます。

しかし、現時点で105.000を割るかどうかは判断が付きません。

105.000を割れば1月3日のフラッシュクラッシュの最安値を試す動きも考えられます。105.000を割らなければ、そこから反発の上昇もあり得ます。

まとめ

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2019年8月19日(月)からの値動きで注目すべき点は、105.700円を割りに下落するか・106.700近辺の高値を更新しに上昇するかですね。

個人的にはロングを持っているので上昇トレンドへ転換してほしいところです笑 105.700以下には逆指値を張り巡らせているので、そこをヒットしたら仕方が無いですね。

自分に都合の良いシナリオだけではなく、自分に不利なシナリオを考えることが大切です。「ここの価格まで値動きしたら諦める」といった損切りラインを決めることができ、含み損に耐え続けることがなくなります。

以上、2019/08/18時点でのドル円シナリオ分析レポートでした。

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