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ポンドドル相場をエリオット波動で分析・予想【2020/03/22】リサーチレポートvol.8

今週のポンドドル相場は、下落の勢いを強めて月足レベルの最安値1.14100をわずかに更新。
最安値1.14040台を付けたのち、反発の上昇(1.19350まで)していますが、再び押し返されて(1.15850まで)いる状況です。

株価の下落が止まらないことからの「ドル需要によるドル買い」+イギリスのコロナウィルス対策・拡大の影響への不安視による「ポンド売り」が合わさって今週の急落は起きていると考えられます。

週明けに下落の勢いが続き1.14040を割ってくるとさらに下落が続きそうです。一方でこのあたりで耐えると、いったんは上方向に延びる可能性も見えてきます。

株為替ともに難しいよくわからない相場が続いており、テクニカル分析もあまり効いていないような印象をうけます。ので、今回は簡単な分析・予想にしようと思います。(予想のしようがないといっても過言ではない)

月足:ダブルボトムの否定、さらなる下落の可能性も

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これまでの予想・分析で注目していた月足レベルのダブルボトム(緑矢印)が今週の下落によって否定されました。

さらに、「月足レベルの最安値もわずかに更新していること」 + 「現時点で戻りの上昇が弱いこと」からさらに下落することも想定しなければなりませんね。

・イギリスでの「コロナウィルスの拡大」と「その対策、政策」の不安視
・そもそも問題となっている「ブレグジット」が不透明感のまま
・現在はテクニカルの影響 < ファンダメンタルの影響 の相場である
以上の2点の大きな問題と相場の雰囲気が解消されないと、反発の上昇を期待することは難しいかもしれませんね。

パニック売りが続けば、1.10000~1.00000台まで崩れることも想定しておいた方がいいかもしれないという印象です。
最安値は1980年代に1.04380を付けているようです。(こちらを参照)

日足:メインは下落、サブが上昇シナリオ

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上図のように下落がさらに続いていくのがメインシナリオになります。

週明けから4波目を作りに行くのか、さらに下値を拡大させるのかは現時点では判断できません。が、直近の値動きでは反発の上昇がみられているものの、日足で上ヒゲを付けており心もとない印象です。

今後、4波が価格修正の大きい波 or 時間修正的な横ばいの波かに注目です。
もちろん、週明けに3波継続もあり得ます。

3波にしろ5波にしろ、さらに下落するとなるとまずは1.10000のキリ番が意識されるのではないかと考えています。

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直近で上昇シナリオを考えると上図のような感じかと思います。

・週末の上昇をきっかけに週明けから反発の上昇が本格化する
・週明けにさらに下落、セリングクライマックスとなる

以上の2つの可能性が考えらえます。

ただ、現時点で「コロナウィルス」も「ブレグジット」も何も解決していないので可能性は低いのかなとも思います。荒い相場なのでなにが起こるかわかりませんが...

あるいは、今週の需要から来たと考えられる「ドル買い」が反転して「ドル売り」が強まればポンドドルも少し持ち直すかもしれません。

上昇シナリオも考えつつではありますが、現時点で逆張りの買いを積極的にしたいとは思えないほどの下落勢いです。

まとめ

現時点でイギリスのファンダメンタル材料がかなり弱く、「コロナウィルス」+「ブレグジット」の問題が重なっている状態です。
これらの問題が解決の兆しが見えない限り、ポンドドル上昇の期待も薄いのではないかと考え始めています。

月足レベルで最安値を更新していることから、どこまで落ちるか・どこまで止まるかもわからない状況ですね。

☆参考として超長期的な最安値は1980年代の最安値1.04380レベル(ほかのチャートによっては1.03~1.07台となっている)

以上、2020年3月22日時点でのポンドドルのシナリオ分析レポートでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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