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【週刊】ドル円相場分析と今後のシナリオ【2020/04/05】FXサンデーレポートvol.33

今週のドル円相場は、107~108円台を上下するレンジ相場となりました。
最近の中では、比較的落ち着いた値動きの相場だった印象があります。

とはいえ、上から下まで1.5円ほどは動いていますから近年のドル円相場よりもボラティリティは高いですね。このぐらいの値幅がちょうどいい気もします。

「コロナウィルス」関連の影響・問題が引き続き拡大しており、今週のアメリカの経済指標は予想を下回る結果が多かったですね。

セオリーならば「円買いドル売り」が加速しそうですが、相場は「反応薄」あるいは「ドル買い」という反応を見せていました。
経済指標の注目度が落ちているほか、現在はリスクオフで買われる通貨が円からドルに変わっているかもしれませんね。

今後どうなるかはわかりませんが、しばらくは「セオリー通りの反応」に期待することには注意した方が良いと考えています。

それでは、2020年4月5日時点のドル円相場分析と今後のシナリオを考えていきます。

月足:3月のローソク足はコマで終了

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3月のローソク足は、上下に大きなヒゲを付けたコマで終了しました。波乱の月でしたね。ほぼ3月始まりの価格まで戻ってきており、「新たな展開」というよりは「振り出しに戻ってきた」印象です。

上図の上下の3本のチャネルラインの中にローソク足の実体が留まっており、4月以降どちらにブレイクするかは現時点ではわからない状態です。

先週のnoteと同様、上値目標は114.100下値目標は100.900~95.120と考えており、しばらくはチャネルラインの中を上下する可能性も捨てきれません。

引き続き「コロナウィルス」の問題がどうなるか、市場参加者がどのように反応するか次第となりますね。

日足:中期的に上昇シナリオが優勢、直近は下落か?

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112~101円の下落に対して101~111円の強い戻しが入っているため、現時点では、中・長期的には上昇シナリオが優勢と考えています。(詳しくは先週のnote)

101~111円の上昇波を推進1波と仮定して、上昇トレンドを考えていきます。現在は推進1波が終了しており、修正2波が形成中であると考えられます。

週明けのシナリオとしては、
・1つは白矢印のように、修正2波の3波動目を描いて下落していくもの。その後、上昇トレンド転換。
・もう1つは黄色矢印のようにすでに修正2波が終了しており、上昇トレンド転換するもの。

個人的には前者がメインシナリオです。修正2波の終点の候補としては以下の3点を考えています。
・106.800ライン:フィボナッチ50%の半値戻し
・105.700ライン:フィボナッチ38.2%
・104.250ライン:フィボナッチ23.6%、ここがデッドライン

現時点で考えられる推進3波の終点候補は以下の2点を想定しています。
・114.100ライン:月足のフィボナッチ76.4%、週足以上の直近高値レベル
・117.500ライン:推進1波のフィボナッチ161.8%(考えにくいが...)

一方で週明けからの下落の勢いが強く、104.250をローソクの実体で割ってくるとこの上昇シナリオは考え直す必要があります。

4時間足:直近の値動きを副次波で考えると

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週明けから修正2波の3波動目、すなわち副次c波が形成されるのであれば、上図のような白矢印になることが考えられます。

副次b波は「フラット」系と考えられます。
副次波のカウント(1時間足参照)や価格帯から、おそらく「フラット」が完成しており、週明けから副次c波の形成が始まる可能性があると考えられます。

副次c波の下値目安は、日足で述べた候補3点となります。

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上図のような波形カウントで捉えると、週明けから上昇するシナリオが考えられます。
修正2波の副次c波がほぼ「フェイラー」になっており、a波とc波の終点で「ダブルボトム」が意識されそうですね。

黄色矢印のように一直線に上昇する可能性は薄いですが、下値を切り上げて上値を伸ばしていく値動きが見られると、上昇トレンド転換の可能性が高いと判断してもいいかもしれません。

1時間足:さらに細かく副次波を考察

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4時間足の副次b波を「フラット」と考える根拠としては、上図のような波形カウントができるためです。
・副次Ⓐ波とⒷ波が3波動、副次Ⓒ波が5波動にカウントできる
・上下のチャネルライン内にほぼ収まる値動き

以上の2点が「フラット」の典型的な特徴に当てはまります。

週明けに「直近高値の更新」や「移動平均線期間(200)をブレイク」をしない限りはこのシナリオが優勢と考えています。

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一方で週明けに上昇するのであれば、上図のような値動きが一例として想定されます。

移動平均線期間(200)にはじかれたとしても、下値の掘りが浅く再び上昇していくのであれば、上昇トレンドに転換した可能性を考えても良さそうです。

1時間足や4時間足で移動平均線の「ゴールデンクロス」「パーフェクトオーダー」まで観測できると上昇トレンドの可能性が高まります。

まとめ

今週は比較的落ち着いた値動き、値幅だったという印象です。全体として、どことなく修正波っぽい値動きだったとも思えます。

引き続き、「コロナウィルス」のニュース・憶測による突発的な一方的な値動きになる可能性はまだ十分にあり得るので、注意してトレードを行いところです。


以上、2020年4月5日時点でのドル円シナリオ分析レポートでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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