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【週刊】ドル円相場分析と今後のシナリオ【2020/02/02】FXサンデーレポートvol.24

早くも1か月が終わり、2月になりました。
今日は年月日が0と2だけの日となります。なんか嬉しいですね。

さて、今週のドル円相場は週後半にかけて下落相場となりました。
27~29日にかけては下げ止まる様子も見られましたが、29日~31日にかけては下値を更新し続け、週末は108.350台で終了しました。

アメリカの金利政策に関してはほとんど相場に影響はなく、現在は「コロナウィルス」に関するニュースが重視されているようですね。
「コロナウィルス」は中国内での感染者の増加が止まらず、他国でも感染者が出てきている状況で、株為替ともにリスクオフがいまだ止まらずといった状況です。

31日「WHOの緊急事態宣言」を節目に東京時間に反発の上昇をみせたものの、ロンドン・NYタイムにはいってこいの下落が目立ちましたね。

日足・4時間足レベルのテクニカル分析を見るとまだ「長期的・中期的な押し目」と考えています。
が、ファンダメンタル(コロナウイルス関連)とは真逆の相場観なので難しいところですね。

週明けの動き次第では、考えを改める必要も出てきそうです。
それでは、2020年2月2日時点のドル円相場分析と今後のシナリオを考えていきます。

月足:1月第4週はさらに下落

月足レベルでは
・「トライアングル」が完成している
・月足レベルの上昇トレンドが始まりつつある

をメインシナリオとしています。(月足以上の分析noteより)

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1月第4週(27日~)は「コロナウィルス」の感染拡大・不安視の拡大によるリスクオフが続き、下落相場となりました。
月曜から下窓を開ける展開で始まり、窓を埋めるも高値を更新することはなく、週末にかけて下値をどんどん更新していきました。週末・月末には108.350台まで下値を拡大して終了しました。

上図のチャートを見る限り、E波完成からのローソク足がトライアングル下限のチャネルラインに上値を抑えられているようにも見えますね。
今後、このまま下落するのか・トライアングル下限ラインをブレイクするかに注目です。

しばらく、ドル円相場は「コロナウィルス」の感染拡大の程度、ワクチンの完成次第で揺れ動きそうですね。
週明けも下値の拡大には注意したいところですが、テクニカル的には反発上昇も考えられる位置なので判断が難しいところです。

日足:推進3波の副次2波中(きつい価格修正中)

先週のnoteに引き続き、まだ「推進3波の副次2波中」であるシナリオを推していきます。ただし、シナリオ否定までぎりぎりのラインです。

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上図のように108.400ラインは緑丸のようなレジスタンス・サポートの形跡があります。また、日足の単純移動平均線SMA200のレジスタンスに刺さっている状況です。

週明けにこのラインを明確に割るか否かがシナリオ考え直すかどうかの分岐になると考えています。
・週明けに反発上昇があれば、シナリオ続行
・週明けにさらに下落&戻しがはいらないとなると、シナリオの考え直し

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現時点でのメインシナリオは、推進1波(白線のダイアゴナル)と修正2波(黄線のC波拡大フラット)が完成していると考えます。

そして、現在は推進3波の副次2波中であると捉えています。
副次1波のフィボナッチ23.6%まで戻しているので、副次2波と捉えるにはかなりギリギリの下落幅です。(4時間足参照)

週明け、現在のラインで下髭を付けて揉み合うのであれば、副次3波が始まる可能性も考えられます。(特にファンダメンタルによるプラス材料をきっかけに)
一方で、この下落の流れが引き続いて108.000ラインをチャレンジしに行くのであれば、メインシナリオは否定されることになると考えます。

4時間足:ローソクの実体が確定しなければセーフ

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上図のように副次2波を波形カウントをするとa~c波の3波動と捉えることが可能です。また、副次1波のフィボナッチ23.6%(108.285)直近で週末を迎えました。

a波の副次波が5波動に見えることから、c波の副次波も5波動の可能性が高いと考えられます。1度反発の上昇を見せても、それが弱い場合は4波目。再び下値を試しにいく下落が5波目となるかもしれません。

完成後は副次3波をつくる上昇波形が予想されますが、しばらくはこの下値でもみ合う可能性が高いかなと考えます。

週明けに下窓を付けたとしても、4時間足や1時間足で下髭で終わるのであれば許容範囲であると考えます。(シナリオ継続)
ただし、下髭であっても108.000割れや107.650付近まで行くとシナリオ否定が濃厚とも考えています。

週明けにどの程度窓を開けるかが重要になってきますね。

サブシナリオ案

メインシナリオが否定された場合、現時点で考えられるサブシナリオ案は以下のようなものです。

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上図の白線のような1~5波で形成される「ダイアゴナル」系の上昇波動が考えられます。「インパルス」のように並行チャネルを引けますが、4波が1波を割り込んでいるので「ダイアゴナル」系と捉えます。

110.290で5波目が終了し、現在は修正波のA波目を形成中と考えられるでしょう。この場合は、直近下値107.650に近づくようなさらなる下落が考えられます。

B波・C波がどうなるかは現時点では予想しようがないです。もし、修正波が「ジグザグ」である場合は、105.840~106.700あたりまで下値が広がることを想定しておくべきでしょう。

メインシナリオが否定された場合は、まずはこのサブシナリオに切り替えていこうと考えています。

まとめ

「コロナウイルス」によるリスクオフ相場となり、自分が予想していたよりも下落が強いですね。
現時点では、ぎりぎりメインシナリオは保たれているものの、週明けに否定される可能性も十分あります。

コロナウィルスが今後どれだけ拡大するのか・経済的な打撃はどの程度か・ワクチンが完成するのはいつか等、不透明なことが多いので予想・分析が難しい相場だなと感じる今日この頃です。

難しいと感じるときは、攻めではなく守りに徹するのが無難でしょう。

以上、2020年2月2日時点でのドル円シナリオ分析レポートでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。


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