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ニンジャスレイヤーTRPG PvPセッション 「トレジャーハンティング」


概要

このセッションは2チームに分かれて、指定されたお宝を持って帰還する、ただそれだけのセッションである。
従来のコロシアム形式だと死ぬまで和解の余地なく戦うこと、チーム戦セッティングを前提としていないことなどがあるが、製作者がチームに分かれて、自由に動き回るロールがみたいと思って作成したルールである。
ただPvPの要素があるため、ファンメイドのソウル・クラン・ジツ等は非推奨である。採用する際は、NM、PL間でよく話し合うこと。製作者は責任は取らない。

必要人数

NM:1~2名
PL:4名(偶数名)

ルール

基本は
『PCは2チームに分かれ、目的とするお宝を取って元の場所に戻ってくる』
だけである
両チームは別々の依頼人から特定のトレジャーを取ってくるように依頼される。
この目的物(以下ターゲット・トレジャー(T.Tと呼称する)を所持した状態で初期配置のところに帰ってきたらゲームクリアである。
誤解されないようにはっきり言っておくが『勝ち負けを競い合う』ゲームではない
あくまで『ターゲット・トレジャーを依頼人のところに持って帰ってくる』ことが目的である。

トレジャーはT.Tも含めて、下級:3個、中級:6個、上級:12個 存在する。
(上級に関しては、トレジャーにランクが設定されているので、後述する。)

また、NMは各チーム一つ、持って帰ると通常より、多く報酬がもらえるシークレット・トレジャーを設定してもよい。
なにがシークレットターゲットかは事前にPLに伝えてはならない(シークレットでなくなるため)
ただ、依頼人に合わせて設定した方が説得力は増すであろう
(例:ソウカイヤの依頼であったため、マサシの古文書をシークレットターゲットにする。理由:ラオやんに対する得点になるため)

トレジャーを多く持ち帰るほど、報酬が増える。

報酬は、ターゲット・トレジャー:20万、シークレット・トレジャー:15万、ノーマル・トレジャー:10万で、持ち帰ったトレジャー数と同数の余暇を与える。

トレジャーは、繊細な貴重品である。よって所持すると以下のペナルティを得る。
以下のペナルティは加算式である。(3つ持っていると脚力-2、回避難易度+2、自発行動難易度+1、連続側転使用不可)

所持トレジャー数:ペナルティ内容
1つ:脚力-1、回避難易度+1
2つ:自発行動難易度+1
3つ:脚力-1、回避難易度+1、連続側転使用不可
4つ:脚力-1、自発難易度+1、宣言系移動スキル使用不可
5つ:被ダメージ+1
6つ:脚力1まで減少(最低値は1)

以下のアイテムを採用し、各チームに配布してもよい。

レリック:リュックサック:トレジャー所持によるペナルティをトレジャー数にー1する。
消耗品:廉価版ZBR:体力0(気絶状態)のPCに使用すると、体力1で行動可能になる。

また通常のZBRアドレナリン注射器(次の手番まで【脚力】+2、行動不能状態にある仲間の蘇生(使い捨て))は使用不可にするほうがよいだろう。
これはZBRが必須になり、スクラッチの自由度を奪うことや持ち込みニンジャで持っていない者が不利になることを防ぐためである。

もし他のキャラクター(NPCも含む)が所持しているトレジャーを得ようとするならば
ころしてでもうばいとる(近接攻撃で倒した場合、そのまま奪える。遠隔攻撃ならば、所持していたキャラクターがいたマスにほかの装備品同様落ちる。この辺は通常ルール)
あるいは交渉をロールプレイで行ってもよい。

ムテキ・アティチュード、カトンジャンプの扱いについて

ムテキ・アティチュード、カトンジャンプはこのゲームにおいて非常に強力な力を持つ。
よって以下の補正を加える(当然NMはこのルールを改変してよい)
ダメージ軽減を持つ、あらゆるスキル・ジツは発動難易度を+1、精神消費を+1する。
カトンジャンプは壁を越えてジャンプする際は、超える壁の数ごとに難易度+1。


ゲームの流れ

1.PLは、相談またはダイス等、なんらかの方法でチーム分けを行う。
2.PLは、条件にあったPCを持ち込むか、スクラッチ(ルールは後述)して作成する。
3.各チームは、相手チームに見えないようにダイスで、ターゲット・トレジャーを設定する。
4.NMは各トレジャーの配置を決める(ダイスで決めるのを推奨)
5.必要ならば各チーム、ダンゴウ(導入ロール)を行う
6.マップ上にPCを配置。イニシアティヴ順に行動する。
7.ターゲット・トレジャーを確保した。あるいは相手チームが、こちらのターゲット・トレジャーを確保した状態で撤退したら撤退できる。
8.両チームが撤退、あるいは行動不能になった場合、ゲーム終了。
9.報酬を配布、余暇処理を行う。


各級ルール

各級の想定能力、スクラッチルール、マップ、NPCデータ等。

下級

想定キャラクター能力:計20以下
想定は、中堅以下のニンジャに、ちょっとハック&スラッシュをしてもらうミッション。
トレジャーはコモンクラスから少し貴重なのを選ぶといいだろう。


スクラッチルール

サイバネなしで18スクラッチ、装備費30万(スキル一つは10万。二つ目以降も同じ)
サイバネありで13スクラッチ、サイバネ代込みで装備費50万
最高能力値はサイバネありは7、なしだと9、ジツ値は3

マップ


中級

想定キャラクター能力:25前後
中堅ニンジャが、少し危険な場所(バイオスモトリがうようよしている等)に突入して、探索を行うミッション。
サンプルマップでは、キルゾーン・スモトリ(コケシ第七商業地区地下)を想定
トレジャーは、電子戦争前後のものを選ぶとよいだろう(マップに参考として載せているが自由に改編してください)。
中級からはNMが操作するNPCチームを登場させると、より多彩なシチュエーションが楽しめるだろう。マップに参考のキャラクターデータを載せているので、そのまま使用してもいいし、自由に弄ってもいい。配置も自由に決めてよい。

スクラッチルール

最高能力値はサイバネありだと9、なしだと12、ジツ値は5
サイバネなしで27スクラッチ、装備費40万(スキル一つは10万。二つ目以降も同じ)
サイバネありで23スクラッチ、サイバネ代込みで装備費60万

マップ


上級

想定キャラクター能力:35前後
準シックスゲイツクラス(ザイバツマスタークラス)が、ニンジャ遺跡の探索を依頼される。

上級は大きくルールが異なる。下記のマップを参考にしながら読んでいただきたい。
トレジャーは、ゴールド、シルバー、ブロンズにランク分けされる。それぞれ2つ、4つ、6つで計12個である。
各チームのターゲットは、ゴールド・トレジャーから選択される(つまり50%の確率でターゲットがブッキングする)。
シークレット・ターゲットはシルバーランクから選ばれる。
報酬はゴールドが30万、シルバーが20万(シークレットは25万)、ブロンズが10万である。余暇は一律一つあたり1。

マップ


NPCの動き

NPCは、トレジャーを守護するオートマンたちと、トレジャーを狙いに来たニンジャに大別される(後者は出さなくてもよい)。
オートマンたちは、担当するトレジャーの部屋に何者かが侵入すると、起動し、侵入者を攻撃する。担当トレジャーを持っているキャラクターを優先的に攻撃するようにするといいだろう。
誰かが、ゴールドトレジャーを取得すると、その背後に「トレジャー・ガーディアン カメーン」が出現し、ゴールドトレジャーを所持するキャラクターを攻撃する。
トレジャー狙いのチームは、基本的に高い(価値のある)トレジャーを取りに行くようにするといいだろう(初期配置は好きにしてよい)。


最後に

このルールを作成するにあたり、テストプレイに付き合ってくださった皆様、本当にありがとうございました。
皆様の協力なしには、完成に至らなかったのは自明です。
このルールで少しでも楽しんでいただけたら、幸いです。

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