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◆セッション◆「リキシャー・ロスト・プロパティ・アフター・サービス」

◆注意◆
これは、2019年5月25日に行われたセッションのニンジャスレイヤーTRPGのリプレイです。
また、読みやすさと演出重点でログの順番を入れ替えております。

さらにザイバツキャンペイグン開始にあたり孤児院卓独自のルールが設けられれています。そのあたりはこちらを参照してください。
またOPセッションはこちら

時系列としてはこれが一番初めのメインセッションとなります。
(即興セッションなんだけどね!)
◆◆◆
【キョート城/千里の廊下】
トレーニングを終えた若きアプレンティス、シャドウウィーヴは、マスター・ブラックドラゴンの後に続きキョート城の廊下を歩いていた。
「スシを食いに行くぞ。栄養補給もアプレンティスの重要な仕事だ」
「ハイ!」

胸を満たすのは己の力量不足への羞恥心と、
その何倍ものニンジャになりつつある高揚感。
高潔な懲罰騎士のアプレンティスになれたことも
彼の若い心にとっては大きな誇りだった。

「……!」
唐突にマスターが足を止める。
「どうかされましたかマス……!!」
理由を知ろうと前を覗き見たウィーヴは驚愕した。

「よう、元気にしてたかブラックドラゴン=サン」
まるで自分達を待ち構えていたかのように、
グランドマスター・レッドウォールが立っていたのだ。

「ドーモ、オカゲサマデ」
「ド、ドーモ」
奥ゆかしくオジギをする師に、ウィーヴも慌てて続く。
レッドウォール、聞いたことがある。
サイバネを厭わないザイバツニンジャの風上にもおけぬ成り上がり物。
頭を下げながらウィーヴは義憤に顔を歪める。
「それでは」
「まあ待てよ」

「……なにか」
「結論から言う。ウチに来ないか?
後ろ盾が無いってのもいい加減しんどいだろう」
「!」
唐突な提案にウィーヴは目を見開いた。
噂にしか聞かぬハバツ・ストラグル、
その闇が今まさに目の前で繰り広げられているのだ!

「……過分なお誘いですが」
「そう邪険にするなよ、うちのアイアンハートのこと、聞いてるんだろ?」
「ええ。ニンジャスレイヤー……
ベインオブソウカイヤ相手に名誉の戦死と」


「名誉ね……そう言ってくれるのはお前だけだぜ、ホント」
「……」
「ともあれ人手が足りないんだ、待遇は心配させないぜ。
他の3人とまとめてでもいい」
「……」
長い沈黙。
シャドウウィーヴは固唾を飲み、メンポに覆われた師の表情を見守る。

確かに師父がその実力に関わらず組織の中で報われぬ立場であることを、
ウィーヴはニュービーながら感じていた。
その理由は取りも直さず師父に
明確な後ろ盾となるグランドマスターがいないことによる。
懲罰騎士と言えば聞こえは良いが、
その実質は内部粛清を行う嫌われ役を押し付けられただけなのだ。
だが、だからと言って下品なサイバネ者であるレッドウォールに
下ると言うのか……!?

「……ニーズヘグ=サンやサラマンダー=サンが良くしてくれているのを、裏切るわけにはいきませんので」
長い沈黙の果て、ブラックドラゴンは言った。
他のグランドマスターの名前を出しての辞退。
上の位階の相手に対しては最大限の強い拒否だ。

「フラれちまったか、仕方ねえな」
手をヒラヒラさせながら、さしてショックでもないようにレッドウォールは言うと、ヒラリと踵を返した。

「……」
シャドウウィーヴはホウ、と思わず小さく溜息をついた。
心を満たすのは安堵。

――やはり師は高潔な存在であった!
今は報われない立場かも知れないが、
いつか必ずロードが見出して格差社会の中で
栄光ある地位に置くだろう――!

「ああ、それじゃあついでで1つ依頼していいか?」
その時唐突に、背中を向けたままレッドウォールが言った。
「!」
「……なんなりと」

誘いを断った嫌がらせか、一体どのような悪辣な任務を下すつもりか。
シャドウウィーヴは赤髪の少女を睨む。
その視線を知ってか知らずか、
レッドウォールはまるで犬の散歩を頼むような気安さで言った。
「ヨロシサンの営業がリキシャーにフロッピーを置いてきたらしくてな。
回収を頼むわ」

「……そのリキシャーの裏にはニンジャが?」
「いや、モータルの探偵だ。
バカなことにフロッピーのロックを解除しようとしたらしくてな。
ヴィジランス=サンの網にかかった」
「……?」
なんだ、そんな簡単な? ウィーヴは思わず拍子抜けする。
いや、このような子供の使いを頼むこと自体が嫌がらせなのかもしれぬ。
「かしこまりました」
ブラックドラゴンは奥ゆかしく頭を下げた。

「ああ、頼むぜ。ウチの部下にやらせても良かったんだが、
なにせ"ついで"だったんでな」
ああ、やはり簡単な任務でマスターを侮辱しているのだ。
シャドウウィーヴは師に習い頭を下げながら、奥歯を噛み締めた。(編集済)

「オイ」
「……?」
「いいのが"入ってる"部下じゃねえか。死なせるなよ」
「……ありがとうございます」

◆◆◆◆


PC・PL紹介(敬称略)

レッドウォール(NM:ANIGR):オリジナルザイバツグランドマスター。
一部ではザイバツマスターとして登場。
サイバネを認めるザイバツでは異質な派閥の首魁である。
ヘクスストーン(PL:まっさん):パーガトリー派閥。15歳の名家出身らしい記憶喪失の少女。ザイバツの思想以外何も知らない。物理タイピングタイプのハッカーでもある。この時点でアデプトに昇進している。
コーポラル(PL:しげ):元湾岸警備隊下士官の青年。ネオサイタマで暴れていたところをドラゴンボーンによって『スカウト』され、ザイバツに引き渡された。なぜかパーガトリー派閥に配属された。
今回は経験を活かしてガンバルゾ!
ハイドレンジア(PL:jyona):ナードの少年にニンジャソウルが憑依。自分をバカにしていたジョックをボコボコにしていた際にスカウトされた。が、ザイバツ内でもジツ頼りのもやしとして扱われている。
これ以前のセッションで人質になったりとかもあり、カラテを鍛え始めている。
グロウアッシュ(PL:コータロ):アンダーガイオン下層出身のニンジャ。将来の展望を持てぬ青年が事故で生き埋めになった際ディセンション。新たな居場所であるチームオルフェンズを守ろうと奮起している。
これが初セッションである。


 第二部 ◆メインセッション◆
「リキシャー・ロスト・プロパティ・
アフター・サービス」 


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

ヘクスストーン ワオワオ!
グロウアッシュ ハジマリダー!
ハイドレンジア カラテの塊を感じる!
ハイドレンジア 高まりだった
コーポラル ウィーピピー!


【キョート/カモ・リバー河原、某橋の下】

夜も遅い時間、君達は唐突にIRC通信により、薄暗い橋の下に集まるよう指示された。
舌打ちの一つもしたくなろうが、指示の主を見れば無視をするわけにはいかない。
 ナムアミダブツ、グランドマスター・レッドウォール本人から直接の指示だ。
 川の流れる音とバイオカエルの鳴く声だけが響く橋の下で、君達4人は顔を合わせた。

NM では、アイサツをドーゾ。

ヘクスストーン 「ドーモ、ヘクスストーンですわ…」眠そうだ

ハイドレンジア 「ドーモ、ハイドレンジア…ふわぁ…」寝落ちた瞬間叩き起こされた!理不尽!

コーポラル 「ドーモ、コーポラルです」

グロウアッシュ 「ドーモ、はじめまして。グロウアッシュです」
頭頂からつま先まで灰色のニンジャ装束の青年が陰気にアイサツをした
その装束の端は残り火めいてチロチロと明るく輝いている。実際目立つ。

ヘクスストーン 「ハジメマシテ、グロウアッシュ=サン。お久しぶりですわコーポラル=サン、ハイドレンジア=サン」

コーポラル 「ハイドレンジア=サンとグロウアッシュ=サンはチーム結成式以来でありますかな?再会がこんな夜分になるとは、いやはや」

ハイドレンジア 「グロウアッシュ=サンはハジメマシテ…その節はドーモ、ヘクスストーン=サン」

ヘクスストーン 「ハイドンレンジア=サンお体は大丈夫ですの…?」

コーポラル 「ヘクスストーン=サンはアデプト昇進おめでとうございます。グレイマン=サンと一緒に祝賀会でも、と思っているのでありますが如何ですかな?」

ハイドレンジア 「ああ、この通り大丈夫だ…です、ヘクスストーン=サン」

ヘクスストーン 「まぁ…おじ、こほん、グレイマン=サンもきっと喜ばれますわ…!」

グロウアッシュ 「…ああ、一度お会いしておりましたか。何分緊張で顔も覚えられず。大変シツレイしました」
丁寧にアイサツを返す。下層の出のため、己の所作が無礼にならないかどことなくカクついてる。
このような暗い場所でなければ彼の素肌が青白いのが見て取れただろう。太陽の光を浴びたことがない証左である。

コーポラル 「確かにあの時は緊張したであります…」 マグロ目になる

ヘクスストーン 「ならよかった…。お言葉は話しやすいので大丈夫ですわよ?同期なのですし!」

ヘクスストーン 「それに…なんだか距離が開いてしまったみたいで寂しいですわ…」

コーポラル 「ああ、自分も適当な言葉遣いで接していただいて結構であります」

ハイドレンジア 「ウーム…マスターいないし大丈夫か…じゃあいつも通りということで…」

ヘクスストーン 「ありがとうございますわ!」にぱーと笑う

コーポラル 「……自分の"コレ"は習い性なので中々抜けませんが」 兵隊言葉はもう身に染み付いている…

グロウアッシュ 「……」関わりが少ないため、他の皆と同じように接していいものか躊躇っている。

ヘクスストーン 「グロウアッシュ=サンも!」

ハイドレンジア 「コーポラル=サンは軍人さんだったのですね。通りで動作がキビキビとしていると」

グロウアッシュ 「う、あ、はい……出来るだけ努力します、する…」

NM「……全員揃ったようだな。仲が良さそうでなにより」
声は、全員の足元から聞こえた。

ヘクスストーン 「ふぇ!?」

ハイドレンジア 「ファッ!?」素で飛びのく!

コーポラル 「ッ!」 直立不動!

NM 足元を見ると、そこにいたのは一匹のカエルだ。目だけが煌々と赤く光り、君達のことを見上げている。
「ゲコゲコ、なんてな。ドーモ、レッドウォールです

グロウアッシュ 「何!?」

グロウアッシュ 「レ、レッドウォール=サン?」

コーポラル (( アイエーエエエエ!心臓に悪い! )) 震えを必死に押し殺す

ヘクスストーン 「ど、ドーモ!レッドウォール=サン!ヘクスストーンですわ!」

ハイドレンジア 「ド、ドーモ、レッドウォール=サン…カエルも"ラジコン"にできるんですね…」

コーポラル 「ドドドドドドーモ、コーポラルです」

ヘクスストーン 慌ててカエルにオジギ!

グロウアッシュ ((カエルが!?いや、これは、ジツなのか!!?))

NM 「ああ、カエル相手に礼儀作法は必要ねえよ。それよりこんな夜分に悪かったな、この近くにいたり、家があったのがお前らだったんだ」

グロウアッシュ 「ドーモ、レッドウォール=サン。グロウアッシュです」慌ててアイサツ!

ヘクスストーン 「いえ!そのような過分なお言葉…!」

NM カエルはゲコゲコと喉を鳴らすと、その目をチカチカと信号めいて光らせた。
「早速だが、お前達には仕事を任せたい。かなり急ぎの仕事だ」

グロウアッシュ ((俺たちの中で一番立場が上なのはヘクスストーン=サンだ。差し出口は挟まないほうがいいだろう…))

ヘクスストーン 「は、ハイ…!」(グランドマスター直々…!?)

コーポラル 「ハッ」 極力感情を出さないように相槌を打つ

ハイドレンジア (そら急ぎでしょうよ…こんな夜中に緊急招集なんて…)

グロウアッシュ 「ハイヨロコンデ!」

コーポラル (( グランドマスターが直接、しかも急ぎだとか絶対碌なモンじゃないぞアイエエエエ…… ))

グロウアッシュ とにかく無礼にならないよう必至!

NM 「ああ、そういえばヘクスストーン=サンはアデプトになったんだったか?オメデト。じゃあこの急造チームのリーダーに任命する
 カエルはヘクスストーンへ向き直ると言った。
「仕事とは、とあるマスター位階のニンジャが遂行中の任務のバックアップだ」

ヘクスストーン 「ハイ!光栄ですわ!」

ヘクスストーン 緊張で声が上ずり手が震えている

NM 「マスターの名はブラックドラゴン。任務は機密情報が入ったフロッピーの回収ミッション。  先程途中報告があってな。フロッピーを取り返すも、突如現れたニンジャスレイヤー……あのベイン・オブ・ソウカイヤと交戦中とのことだ」 カエルの目が赤と黒に交互に点滅する。

ヘクスストーン 「ブラックドラゴン=サン!?懲罰騎士の…!」

ハイドレンジア 「ブ、ブラックドラゴン=サン…!?」懲罰騎士。話には聞いたことがある。

コーポラル 「ハッ……ハッ?」

グロウアッシュ 「ブラックドラゴン=サンのバックアップですか…」
必要なのだろうか?遠目に一度姿を見たきりだが、それでも今の俺が束になっても叶わぬ相手というのは理解できた

ヘクスストーン (それにニンジャスレイヤー…!?)

コーポラル (( 加勢せよと?死神と名高いニンジャスレイヤーとのイクサに……? ))

ヘクスストーン 「ぐ、具体的にはどのようにすれば…よいのでしょうか…」

ハイドレンジア (死ぬ!絶対死ぬ!そんなところに放り込まれたら絶対死ぬ!)

NM 「ああ、心配しなくて良い。お前らにブラックドラゴンを手伝ってニンジャスレイヤーと戦えなんて言わねえよ。 ブラックドラゴンはニンジャスレイヤーに対し有利にイクサを進めていて、決着は時間の問題ということだ。 フロッピーも一足先にアプレンティスであるシャドウウィーヴがキョート城に輸送中だ。何も心配はない」

ヘクスストーン (ほっ…) 「ではなぜバックアップを…?」

ハイドレンジア 「アッハイ、それならよかったです…」安堵のため息が出る

NM 「俺の計算どおり行けば、今のニンジャスレイヤーならブラックドラゴン=サンで殺せるはずだ」 カエルはからかうようにゲコゲコと笑うと、最後にぼそりと小さく言った。

コーポラル 「それは」 (( ヤッター! )) 「流石でありますね」

NM 「お前達の任務は機密保持任務。フロッピーに触れた可能性のある存在を全て殺害すること」

NM 「万が一フロッピーの中身が割られていて、言いふらされたりすれば面倒だ」

ヘクスストーン 「は、ハイ…!」(すべて…殺害…)

コーポラル 「了解しました」(( それなら簡単そうでありますな ))

NM 「具体的にはフロッピーを盗み出したリキシャー・ギャング団の残党を皆殺しにした後、フロッピー解析の実行犯と思われる私立探偵タカギ・ガンドーを殺害することだ。どっちもアンダーガイオンに蠢くイリーガルな存在、マッポの介入は気にしなくていい。フロッピーを盗んだ直接の犯人の家には、既にギルド傘下のヤクザを向かわせてある。」

ハイドレンジア 「ハ、ハイヨロコンデー」

グロウアッシュ 「……イリーガルな存在」安堵するように繰り返す。

ヘクスストーン 「ハイヨロコンデー…!」

コーポラル 「ハイヨロコンデー」

グロウアッシュ 「ハイ、ヨロコンデー!」
((これは個人的な感傷だ。それでも、善き事を為せる、そんな人を殺すような真似だけはしたくない……))

NM 「悪いな、ブラックドラゴンにこの任務を頼んだ手前、バックアップくらいはやってやらなきゃ格好がつかねえんだ。頼むぞ」
「状況が変わった場合、随時報告する。IRC通信機には気をつけておいてくれ」
カエルは最後にもう一度ゲコゲコと鳴くと、その目から赤い光を消失させ、ただのカエルに戻った。

ヘクスストーン (全員殺す…殺さないとダメなのかしら…) 「は、ハイ!」

NM あたりを包んでいた強烈なニンジャアトモスフィアは消え、河原には静寂が戻った。

コーポラル カエルの眼光が元に戻ったのを見て、ほっとため息をつく

ヘクスストーン 「ほっ…」

グロウアッシュ 「…フゥーッ」

ヘクスストーン 「…ではお仕事に行きましょう!」

ハイドレンジア 「全員殺害か…ロードのために…ニューワールドオダー…」

コーポラル 「ハイヨロコンデー」

ヘクスストーン 「ま、まずリキシャ―・ギャングでしたわね…」

ハイドレンジア 「ヨロコンデー」(簡単そうな任務で助かったよ…)

コーポラル 「推察するに敵はモータルの群れでしょう。比較的簡単そうで安心でありますな」

グロウアッシュ 「ギャングの連中か。遠慮なく拳を振るえるな」((初ミッションが後味の悪い奴じゃなくてよかった……))

コーポラル 「グランドマスターの勅とあって驚きましたが…」

ヘクスストーン 「ですが油断してはいけませんわ…重サイバネをしているものはモータルであっても…」

ヘクスストーン 自分に言い聞かせるようにつぶやく

NM IRC通信機に小さなメンションが飛ぶ。 《リキシャーギャング団はアンダーガイオン第五層を逃走中。 NRSによる狂乱状態で、武装リキシャー・オミコシで住民を多数殺害しながら移動している模様》

ヘクスストーン 「!急ぎますわよ!」

コーポラル 「ハッ」

グロウアッシュ 「……被害が今も出ているのか!」

グロウアッシュ 「了解!」

コーポラル (( 無辜の市民を……いや、殺害対象の探偵とやらも無辜の市民の1人であろうか ))

 ◆ニンジャ達は下層へのリフトがあるキョート駅へと急ぐ……!◆

ハイドレンジア 「よし、行こう!」


【アンダーガイオン第五層/リフト乗降場】

 ガコンプシュー……! 軋んだ鈍い音を立てて数十人乗りの大型リフトが止まり、黄色と黒の警戒色で塗られたバーが上がった。 ガイオンシティ交通課の制服を着てマスクを被ったバイオスモトリたちが、溢れる観客達を整理しながら降車を促す。

 観覧車のように次から次へと降りてくるこの大型リフトは、アッパー・ガイオンとアンダー・ガイオンを繋ぐリフトの中でも最大級のもののひとつだ。他にも無数のリフトがあり、ガイオンシティ当局にも全容を把握しきれていない。

 ニンジャ達は第五層を色付きの風となって駆け抜ける、 第5階層はアンダー・ガイオンの中でも最も広大なエリアで、中心部は4階層分の吹き抜けになっており、違法増築を重ねた高層ビル群が乱立している。 その猥雑さは、ネオサイタマのツチノコ・ストリートを思わせるほどで、クリスマス電飾が施された竹林のごとく無数の商業的ネオンサインが瞬いていた。

「素材の良品」「実際安い」「武田信玄」 ……ネオサイタマと何ら変わらない虚無的な商業メッセージが、アンダー・ガイオンの市民らを容赦なく洗脳している。 扇情的なハードテクノが鳴り響き、感情を麻痺させていく。西の工業エリアから排気し切れなかった汚染大気が混じり、喉と肺を容赦なく攻撃する。

ヘクスストーン (二手に分かれて追い詰めた方が…?でも…)リーダーだからと考えすぎている
 「着きましたわ!急ぎますわよ!」

ハイドレンジア (うーん、アンダーはいつも1階層までしかいかないからなあ…ここはよくわかんないや)

グロウアッシュ 「第五層……この前まではここが俺の行ける最上階だったてのに」

コーポラル ネオサイタマめいた光景に若干の懐かしさを覚える。

グロウアッシュ 深呼吸する。汚染された空気すらも彼にとっては懐かしい香りと言えた

コーポラル 「……ゲホッ!これが、アンダーガイオンの空気…!」

ハイドレンジア (ウェー…こんなところに長居したら身体壊すぞ…)

コーポラル 「ナルホド、ネオサイタマは曇天とはいえ"空"があるだけ恵まれていたワケですな。汚染空気の逃げ道がある」

NM 《ザザッ……逃走リキシャーギャング団は人質を得るためか東部居住区へと向かい逃走中……》
マッポ無線盗聴音声がザイバツ・ネットを通して君達のIRCへと伝わる。ヴィジランス派閥の奴隷ハッカー達は常にこのようにザイバツニンジャ達の後方支援を行っているのだ。

ヘクスストーン (はやく…!急ぎませんと…!)それどころではない、急に任されたリーダーに気負いすぎていた

グロウアッシュ 「……ああ、そうか。外の人にはこうなるのか」苦しむ姿の仲間たちを見てようやく理解できた。彼らにとってはこの空気は異常なのだ。

ヘクスストーン 「行きますわよ!」

コーポラル 「ハッ」

ヘクスストーン 「東部居住区ですわ」

グロウアッシュ 「ああ、行こう」

居住区へ続くコリドーは、全面がスピーカーとモニタであり、洗脳装置そのものだ。 激しい光の明滅と、非人間的なデジタルビートに乗って、オイランドロイド・アイドルデュオのマッポー的なウィスパーボイスが響く。 「……激しく前後に動く。ほとんど違法行為。激しく上下に動く。あなたは共犯者……」
振り払うようにニンジャ達は人混みの中を、建物の上を駆け抜ける……! 

◆しばし移動ロールタイムな◆

ヘクスストーン 「コーポラル=サン…その…こういったお仕事の経験はおありですの?」

コーポラル 「湾岸警備隊では」 一瞬目を閉じ 「違法マグロ漁村の掃討は日常でありました」

ヘクスストーン 「ありますのね!」表情が明るくなる

ハイドレンジア (この猥雑さは嫌いじゃないな。空気が悪すぎるのだけが問題か…)

グロウアッシュ ニンジャ動体視力を発揮し、人混みの中を駆け抜ける灰色の風

コーポラル 「ええ、ですので適度に頼って下さい」

グロウアッシュ 「…漁村か」

ヘクスストーン 「では…そのどうやって追い詰めたらいいのでしょうか?追いかけるだけではだめでしょう…?」

コーポラル 「下士官を頼るのは良い指揮官です。……といっても私は最下級の下士官……伍長(コーポラル)でしたが」

ヘクスストーン 「下士官…?」彼女にその手の知識はない

コーポラル 「全周包囲はこの人数では厳しくあります。ですので、勢子と狩人に分かれるべきでしょうか」

コーポラル 「片方が追い立て、片方が狩る

ヘクスストーン 「な、なるほど…」

グロウアッシュ 「…こういう時の経験者はありがたい。俺たちも頼りにさせてもらう」

ハイドレンジア 「ワカル。平押しじゃダメなんだよ。相手の逃げ道に指向性を持たせてボトルネックを…」UNIXゲームで得た知識をここぞとばかりに披露!

ヘクスストーン 「ハイドレンジア=サンも経験がありますの!?」

コーポラル 「おお、ハイドレンジア=サンも?」

ヘクスストーン 満面の笑みだ!

グロウアッシュ 「そういうものか。いかんせん、俺は代えが山程効くような人夫としてしか働いた覚えがなくてな」

ハイドレンジア 「ゲームだけどね。でも、最近のゲームのリアルさは侮れないんだよ」

ヘクスストーン 「ありがたいですわ!」

ヘクスストーン 「だれが追いかける役がいいのかしら…」

ヘクスストーン 「足が速い人…?だけではだめなのですわよね」

コーポラル 「フーム、適度に威圧感の出せる人物がよいかと思われますが……」

コーポラル お嬢様、ナード、下層労働者に順番に視線をやる

グロウアッシュ 「威圧感……」ヘクスストーンを見る、ハイドレンジアを見る、コーポラルを見る

コーポラル 「……アレ?自分でありますかね、これは」

ヘクスストーン 三人を見比べる。「コーポラル=サンとグロウアッシュ=サン?」

グロウアッシュ 「…そのようだ」

コーポラル 「グロウアッシュ=サンはカトン・ジツの使い手でありましたね?」

ヘクスストーン 「その…ジツで火が出てますでしょう?」

グロウアッシュ 「…ああ、おそらく皆の考えているような派手なものではないが」

ハイドレンジア 「僕もそれに賛成だ。脚の速さよりも"追われてる"感を与えるのが重要で…」得意分野の話になるといきなり饒舌になる!ナードの悪影響だ!

コーポラル 「フゥーム?とはいえ、ジツであればNRSを引き起こせる可能性があります」

ヘクスストーン 「あぁ…なるほど…」

NM 《逃走リキシャーは東部居住区とイカ歓楽街の間を走行中。刺激すると歓楽街に突入する可能性があり、慎重に追跡を……》
 警察無線が断続的に届く。
同時に全員のIRC端末に地域の地図が表示された。
なるほど確かに、このまま継続して追いかけていては被害の拡大を招きかねない状況だ。「勢子と狩人」の作戦は有効だろう。

グロウアッシュ 「現在、暴走している奴らもその、NRSを引き起こしているのだろう?重ねてしまって問題はないのだろうか?」

ヘクスストーン 「でもコーポラル=サンだけでダイジョブですの?コーポラル=サンは」

コーポラル 「確かに。過剰なNRSで気絶してくれればオイシイでありますが…」

コーポラル 「正直に申し上げますと、さほど腕に自信はありませんのでツーマンセルにしていただけると…」

ヘクスストーン 「ではこうしましょう!わたくしとコーポラル=サンが追いかけますわ」

ヘクスストーン 「予想していない方に行きかけたらテレキネスで妨害します」

ヘクスストーン 「邪魔なものを置けますから」

グロウアッシュ 「なるほど。いい案だと思う」

コーポラル 「よい作戦だと思います」

ハイドレンジア 「ヘクスストーン=サンのキネシスは一級品だからな…信用するよ」

編注:過去のセッションでゲームセンターのゲームの筐体を放り投げたり、コンテナを放り投げたりしていた

ヘクスストーン 「追い込んだらカトンジツで動きを止めて、カラテミサイルでとどめ…」

コーポラル 「となると狩人はハイドレンジア=サンとグロウアッシュ=サンですね。派手な狩りになりそうであります」

グロウアッシュ 「了解した。よろしく頼む、ハイドレンジア=サン」

ハイドレンジア 「それで行こう。グロウアッシュ=サン、ヨロシク」

NM ではチームの誰か一人でも作戦立案(ニューロン判定 NORMAL)に成功した上で、 驚かせ役二人のうち一人でも驚かせ判定(カラテorワザマエorジツ HARD)に成功、 狩人役の二人のうち一人でも待ち伏せ判定(ニューロンorワザマエ NORMAL)に成功 リキシャーを人気の無い場所に追い立て、待ち伏せすることが成功ということにしましょう。

ヘクスストーン 「では作戦開始…!ですわ!」

NM まず作戦立案判定をお願いします。リーダーのヘクスストーン=サンがいいかな?
ヘクスストーン はい!
コーポラル オネガイシマス!
ヘクスストーン	/nd n7
`7d6>=4` = (2,6,2,2,5,2,6 :成功数:3) = 3
コーポラル 流石である
NM サツバツ!
ヘクスストーン サツバツ!
グロウアッシュ 待ち伏せ判定はハイドレンジア=サン任せですな。クソ雑魚ゆえお願いします。

NM ではヘクスストーンは警察無線の状況と、周囲の地図から、 リキシャーを居住区にも歓楽街にも向かわせないよう誘導するルートを導き出しました。

NM 【イカ第9路地】で驚かせ役が追い立て、【廃棄工事現場】で待ち受けるのが最適でしょう。

ヘクスストーン 「こっちはだめですから…ここ!イカ第9番地からこっちに誘導しましょう!」

コーポラル (( フム、意見具申を受け入れる度量……頭の回転……これは思いがけず指揮官の素質の高い娘なのでは? ))

ヘクスストーン 「これでどうでしょうか…?」コーポラルを見る

グロウアッシュ 「俺たちはここ、廃棄工場現場で待ち受ければいいわけか」

コーポラル 「……ハイ、最適解であると思われます」 手早く確認し、実際その手腕に驚いた

ハイドレンジア 「了解!頼んだぞ二人とも…!」迎撃位置でスタンバイ

ヘクスストーン えへへーと満面の笑み

ヘクスストーン 「ではお二人もお願いしますわ!」

グロウアッシュ 「ああ」

コーポラル 「ご武運を」

グロウアッシュ 壁を蹴り、地を蹴り、一直線に目的地へ

ヘクスストーン 「では追い立てますわよ!」

コーポラル 「ヨロコンデー!」

【イカ第9番地路地】

ヘクスストーンとコーポラルは長い一本道のシャッター街を駆け抜けていた。 この地域は下り坂になっており、そのまま第六階層とつながっている。 シャッターや壁にも「アブナイ」「法律が通用しない」「スラムダンク」などの、剣呑なスプレー文字が目立ち始めた。 ドラム缶もそこかしこに転がっている。

ヘクスストーン (ごちゃごちゃした街ですわね…)周りを見る余裕が出てきた

コーポラル 「ナルホド、確かにここなら戦闘の被害は最小限で済みそうでありますな」

路地の角で立ち止まると、周囲は歓楽街と居住区の境目、 雑居ビルを建てようとしたものの放棄された工事現場や、 付近の住民や労働者が利用する奥ゆかしい雰囲気の安居酒屋が立ち並んでいる。

ヘクスストーン 「ええ…!」

そして重低音と炎の灯りが、数ブロック向こうから漏れ出してくる。 そして……「アイエエエエエ!」KABOOOOOOOM!悲鳴、そして爆発音! 暴走リキシャーが近づいてきているのだ!

ヘクスストーン 「コーポラル=サン!頼みましたわ!」

ヘクスストーン ジツのために精神を集中させる…!

コーポラル 「ハッ」

現れたのは大型ハーレーによって引かれたけばけばしい改造リキシャー! 座席部分はタタミと豪奢な紫色のフートンで形作られ、台座には巨大な武田信玄をかたどった電飾!まるでネブタだ!

コーポラル (( アイエエーエエエエエ!?リキシャーってあんなのなのか!? )) 初見!

しかしそんなタフな見た目とは裏腹に、運転手のリキシャードライバーの顔に張り付いたのは狂乱と恐怖の表情。 バリキオーバードーズとNRSの重複により正気を失っているのだ!

ヘクスストーン 「わぁ…」おもわず見つめてしまう。彼女も初見だ!
「…って呆けてる場合じゃありませんわ!」

今のリキシャードライバーは感情のまま動いている。 上手く恐怖を煽ることができれば、望みの方向に誘導することはたやすいだろう。

コーポラル 「おっと。仕事をしなければ」 言いながらリキシャーの前に出る
 すぅ、と息を大きく吸い 「ワッドルザナックルァー!?」「チャースイテッコラー!?」「ツカマエンゾ!!」

NM 「アアア?」リキシャードライバーがコーポラルの姿に気づいた

NM では驚かせ判定(カラテorワザマエorジツ HARD)お願いします。

ヘクスストーン 「ひゃ!?」驚くリーダー!

ハイドレンジア リーダーが驚いてどうする!
グロウアッシュ 驚かせるってそういう!?
ヘクスストーン だって急に大声出すから…
コーポラル	/nd h7#ワザマエ
`7d6>=5` = (4,3,2,3,1,5,2 :成功数:1) = 1
コーポラル あっぶない!
グロウアッシュ アブナイ!
ヘクスストーン アブナイが成功!

コーポラル 「ザッケンナコラーーーッ!コッチは行き止まりだッコラーッ!?」 銃剣を抜き放ち、望みの道を指す!

NM リキシャードライバーは目の前に現れたコーポラルの姿に驚愕! 脳裏に浮かぶのは彼らのリーダーを一瞬で葬った恐るべきニンジャ……ブラックドラゴンの姿!
「ア、アイエエエエエエ!?ニンジャ、ニンジャナンデ!?」
  
差された道へと急カーブ!

ヘクスストーン 「や、やりましたわ!」

コーポラル 「ドケッコラー!アッチイケッコラー!?ウルルァッカラー!?」

コーポラル 「……ヨシ」

NM 「ア、アイエエエエ! マ、マッテ!」コーポラルに追い立てられるようにネブタリキシャーの後ろへリキシャーギャング二人が続く!

ヘクスストーン 「追いかけますわよ!」

コーポラル 「ヨロコンデー!」

NM 【放棄された工事現場】

NM ハイドレンジアとグロウアッシュの二人はこの工事現場に誘導されてくるであろう暴走リキシャーを待ち伏せていた。

NM 《暴走リキシャーは突如進路を変え、第七サメ地区へ……》

NM 盗聴警察無線もまた、ヘクスストーンとコーポラルの成功を伝えてくる。

ハイドレンジア (向こうはうまくいったようだな…)

グロウアッシュ 予測進路に跪き、右拳を地面に当てているグロウアッシュ。 これはいかなる儀式か!ニンジャ観察力をお持ちの読者の皆様ならば彼の拳から灰がこぼれ出ているのがお分かりいただけるであろう!

NM 《……なに、これ以上は追跡無用? 何故だ? ……エッ、Z案件……承知しました。全車追跡を停止せよ……ザザッ》
 遠くから聞こえていたマッポビーグルのサイレン音がピタリとやむ。

 代わりに聞こえてくるのは、ビリビリと道路を伝わってくる振動と、タフを気取って流されるブラックメタルの重低音……!

ハイドレンジア 「そろそろかな…」両の手には紫色のカラテ球!

グロウアッシュ 「こちらも、いつでも行ける」

NM 「アアアアアイエエエエエエエエエ!」
 聞こえてきたのはリキシャードライバーの狂乱の声!
 もはやハンドルをきることすらせず、ハイドレンジアとグロウアッシュ達のいる廃墟工事現場へとリキシャーごと突っ込んでくる!

NM 待ち伏せアンブッシュ判定(ニューロンorワザマエ NORMAL)お願いします!

ハイドレンジア 「あれか! …まだ引きつけて…!」

ハイドレンジア	/nd n6 #ニューロン
 ニューロン:`6d6>=4` = (3,2,1,6,1,1 :成功数:1) = 1
グロウアッシュ ワオ!
コーポラル ギリ!
ハイドレンジア アブナイ!
ヘクスストーン ヤッタ!
NM せっかくなのでグロウアッシュ=サンもドーゾ
グロウアッシュ ハーイ
グロウアッシュ ではジツ
グロウアッシュ	/nd n6	
`6d6>=4` = (5,3,5,6,6,6 :成功数:5) = 5	
ヘクスストーン ワオ!
NM ヒサツ!
コーポラル スゴイ!?

ハイドレンジア 「終点ですよお客さん、降りてください…人生からな!」

グロウアッシュ 「…イヤーッ!!!」水たまりのように広がっていた灰が蛇めいて突撃!リキシャーを絡め取って真っ赤に赤熱する!!

グロウアッシュ 発火!大炎上!!

ハイドレンジア 追加のカラテミサイル!爆発の嵐!

NM KRA-TOOOOOOOOOOOOOOM!

NM 「アバーーーーーッ!!」 アンブッシュで放たれた2つのジツがリキシャー達を襲う! 暴走巨大ネブタリキシャーは巨大な爆発に包まれた!

ハイドレンジア 「ブルズアイ!やりましたよグロウアッシュ=サン!」

グロウアッシュ 「ああ、ハイドレンジア=サンも見事なワザマエだった」

NM	◆作戦完全成功◆ 
(任務効果) 民間人への被害拡大を防いだ。全員にZC+5ずつ進呈
 (戦闘効果) 各敵に3ダメージずつ与え、最初の1ターンは敵は全PCの行動後に行動、
        かつ回避不能。	
コーポラル ヤッター!
グロウアッシュ やったぜ5ZC!
ヘクスストーン 大戦果!
ハイドレンジア やったぜ!

NM 「アバッ、アバババッ、ナンナンダ……ニンジャナンデ……」
 しかし恐るべきは重サイバネである。
 リキシャーギャング達が3人ほど爆煙の中から頭を振って立ち上がった。 さらに特徴的だったネブタ・リキシャーは大打撃を受けつつもまだ機能を停止していないようだ。
武田信玄をかたどった電飾が、三連装式スダチカワフ・バズーカを君達に向けて……構える!

ヘクスストーン 「追いつきましたわ…!」

コーポラル 「足は止まったようであります―――アイエッ!?」

コーポラル バズーカを見て驚愕!

NM ◆敵◆ ・重サイバネリキシャー・ギャング&ネブタ・リキシャー ・リキシャーギャング ×2

◆重サイバネリキシャー・ギャング&ネブタ・リキシャー(種別:戦闘兵器)
体力:5(最大HP8)
精神力:3
脚力:3
カラテ:6
ニューロン:3
ワザマエ:6
ジツ:-
近接ダイス:3
射撃ダイス:6
◇装備や特記事項
 スパイク突撃:近接武器、ダメージ3
 三連装式スダチカワフ・バズーカ:遠隔武器、連射3、爆発(カトンLV1)
◆リキシャーギャング (種別:モータル/重サイバネ)
体力:2(最大HP5)
精神力:3
脚力:4
カラテ:3
ニューロン:3
ワザマエ:3
ジツ:-
近接ダイス:3
射撃ダイス:6
◇装備や特記事項
 オムラ・マシンガン:遠隔武器、ダメージ1、連射3
 ヒートカタナ:近接武器、ダメージ2
 ターゲッター内蔵サイバネアイ:射撃ダイス+3
 強化骨格:体力+2
 ヒキャク:脚力+1

ヘクスストーン 「トドメヲ!急いで!」

NM 「ニンジャ……ニンジャナンデ……! 壊せばなんとかなる!ニンジャ轢き殺す!」

ハイドレンジア 「まだ生きてんのかよ!しぶといな…!」

グロウアッシュ 戦闘兵器は後にしてギャング重点かな
コーポラル 数を減らしますかー
ヘクスストーン うーん…カラテミサイル二連でリキシャ―は潰せるけど…
NM リキシャーギャングは2ターン目から回避を始めますので注意な
ヘクスストーン じゃあこのターンでギャングからかな
コーポラル 重サイバネだからか
ハイドレンジア ギャングの体力はいかほど?
ハイドレンジア 書いてあった
ヘクスストーン 残り2ですね
ヘクスストーン ではとりあえずギャングから…

NM 「「ザッケンナコラー!」」リキシャーギャング達はヤバレカバレで狂乱しながら君達に襲いかからんと構える!

 《フロッピーに触れた可能性のあるリキシャーギャングはそれで全部です》奴隷ハッカーオペレーターからの通信《ご武運を》

グロウアッシュ 「運が悪かったんだ。諦めろ」冷静な視線でギャングを射抜く。被害も多く、もとより同情する気もない。

NM 「ヘヘヘ、俺今体温何度あるのカナー……!」リキシャーギャングは濁った目でオムラマシンガンを構える。

コーポラル 「ムーヴ!ムーヴ!」 射線から逃れるように動く

ヘクスストーン 「はやく…!」ジツ

ヘクスストーン	/nd n9
`9d6>=4` = (2,3,1,3,1,5,1,2,6 :成功数:2) = 2
ヘクスストーン 成功!
ヘクスストーン 2,1で振り分けてそれぞれギャングに

ヘクスストーン 「…行きなさい!」ドラム缶と角材をキネシスジツで操り射出!

NM 「アバーッ!」トゲトゲのレザーを着たモヒカンギャングの頭がドラム缶を受け爆散!死亡! 「グワーッ!」さらに全身を入れ墨で飾ったチョンマゲギャングが角材を鳩尾に受けて吹き飛んだ!残り体力1!

コーポラル 「わ、ワザマエ!」

ハイドレンジア 「こいつも食らえ!」カラテミサイル!

ハイドレンジア	/nd n8
`8d6>=4` = (3,2,2,3,6,1,4,4 :成功数:3) = 3

NM 「ニ、ニンポか!?」ネブタ・リキシャーの上で重サイバネリキシャーギャングが驚愕に目を見開く!

ハイドレンジア ギャングと重サイバネに1、2でミサイル

ハイドレンジア 「ゴートゥー・アノヨ!」テクノギャングスラングだ!どこで覚えてきたんだ!

コーポラル 「こちらもワザマエ!」(( これがジツ!スゴイ! ))

ヘクスストーン (そう言えばいいんですのね…!)

NM 「アバババーッ!」チョンマゲ爆散!ナムアミダブツ!
「グワーッ! クソッ、モヤシ野郎のくせにやっぱりニンジャだ!」ネブタ・リキシャーが悲鳴を上げる!残り体力3!

グロウアッシュ 「見事なものだ…」

グロウアッシュ では俺か
グロウアッシュ ジツ!
コーポラル 私以外全員ジツ使い!
グロウアッシュ	/nd n6#カトン!	
`6d6>=4` = (6,5,6,3,3,2 :成功数:3) = 3	

グロウアッシュ	/nd 1d3	
`1d3` = (1) = 1	

グロウアッシュ 「イヤーッ!」再びの灰蛇突撃!しかし集中が浅いためか先程よりも勢いは弱い!

NM 「グワーーーッ!?」 ネブタ・リキシャーが灰から湧き出た炎に包まれる! バチン!バチン!タケダシンゲンネブタ電飾が炎に襲われ破裂、 「グワーッ!」重サイバネギャングはガラス破片を浴び苦悶!残りHP2!

ヘクスストーン 「コーポラル=サン!止めを!」

コーポラル 「ッ……!」 未だに戦闘はコワイ。だが同僚が頑張っているのなら逃げるという選択肢はなし。銃剣を握りしめ 
「充電ーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」突進!

グロウアッシュ 「イケーッ!」

コーポラル	精密攻撃、連続攻撃2

コーポラル	/nd n5,5
`5d6>=4+5d6>=4` = (6,5,5,3,6 :成功数:4) + (1,3,3,6,4 :成功数:2) = 6	
ハイドレンジア 何かと思ったらチャージ(突撃)!か笑うわ
ヘクスストーン ああチャージか充電…なるほど…
グロウアッシュ サツキ、ジキツキ、そしてトツゲキではないのか!?
コーポラル (誤訳ネタに気づいてもらえて嬉しい!)

NM 「クソッ、マッポみてえな動きしやがって!」 重サイバネギャングがヒートカタナを持ってコーポラルを迎え撃たんと待ち構える……しかし!

コーポラル	/nd サツバツ
`1d6` = (6) = 6 **「イイイヤアアアアーーーーッ!」ヤリめいたチョップが敵の胸を貫通! 
さらに心臓を掴み取り、握りつぶした! 
ナムアミダブツ!
:敵は残り【体力】に関係なく即死する。残虐ボーナスにより【万札】がD6発生。
この攻撃を【カルマ:善】のキャラに対して行ってしまった場合、【DKK】がD6上昇する。
グロウアッシュ ワオ!
ヘクスストーン スゴイ!
NM ワオー!
ハイドレンジア まさしくトドメ!
ヘクスストーン やはり戦闘兵器の類は…
(編注:孤児院卓ではなぜか戦闘兵器はサツバツ6でやられることが多い)

コーポラル 「イィィヤァアアアアーーーーッ!」 ギャングをスルーしリキシャーの機関部に銃剣を深々突き立てる!

NM 「アイエッ、待――」 その瞬間、リキシャー機関部が発火!グロウアッシュのカトンも燃え移り――

 KRA-TOOOOOOOOOOOOOOM!


ヘクスストーン 「やりましたわ!」コーポラルに抱き着く!

コーポラル 「グワーッ!」 爆煙から飛び出る!

NM ネブタ・リキシャーは木っ端微塵に爆発四散! 「アバーーーーッ!」同時に乗車していた重サイバネギャングも爆発に巻き込まれ死亡した!

グロウアッシュ 「イヤーッ!」即席で灰の壁を生成!カラテを込めて硬度重点!爆風から身を護る!

コーポラル 「アイエッ!?ヘクスストーン=サン!?」

ヘクスストーン 「スゴイですわ!」

ハイドレンジア 「グワーッ!」爆風に煽られ転倒!ブザマ!

コーポラル (( ヤバイ!汚染空気と爆煙の臭いを上書きする良い匂い!? ))

ヘクスストーン 「ハイドレンジア=サンもグロウアッシュ=サンも!スゴイ!」

グロウアッシュ 「……終わったか」安全と判断し灰の壁を開放。サラサラと崩れ去る……

 ◆戦闘終了 完全勝利でした◆

コーポラル 「ド、ドーモ……いや実際、皆さんがお膳立てしてくれたので突入できました」

グロウアッシュ 「んむ、ああ、ヘクスストーン=サンもミゴトだった」

ハイドレンジア 「アイエッ…締まらないなクソッ…」かぶりを振る

NM 全員敵が持っていた【ZC3ずつ】と、
リキシャーに積まれていたコモントレジャー判定をどうぞ 
コモントレジャー判定:1・2:スシ、3・4:トロ、5・6:ZBR	
ヘクスストーン 全員がですか?
NM 全員です
コーポラル ワオー!
NM コモントレジャーはもし持っているアイテムだった場合、【2ZC】に変わります
ヘクスストーン ワオワオ!
ハイドレンジア	/nd 1d6
`1d6` = (5) = 5

ヘクスストーン	/nd 1d6
`1d6` = (5) = 5
コーポラル	/nd 1d6	
`1d6` = (4) = 4	
グロウアッシュ	/nd 1d
`1d6` = (1) = 1
ハイドレンジア ZBRを手に入れた!
グロウアッシュ ス・シ
コーポラル \トロ/
ヘクスストーン ZBR!ZBRはもういいんじゃないかしら…
ヘクスストーン 誰かほしい人!
グロウアッシュ 2ZCになるんだぜ!?
コーポラル ZCにして懐に入れちゃいなYO!
ヘクスストーン いやだれかの命を助けるだろうし…
ヘクスストーン 持っといてー
グロウアッシュ では1d3だ
グロウアッシュ	/nd 1d3	
`1d3` = (3) = 3	
ヘクスストーン んーじゃあグロウアッシュ=サンにだ
グロウアッシュ おっと、イニシアチブ順で贈呈しようと思ったが俺か。
グロウアッシュ ドーモ!!
コーポラル 異議なし!

NM ニンジャ達はリキシャーの残骸から万札の束や、違法薬物、トロ粉末、オーガニック・スシを手に入れた。 これらが善良なリキシャードライバーから召し上げたミカジメの行き着いた果てだ……

 遠くからサイレン音が響いてくる。 爆発音を聞いた消防車が来るのだろう。 《Z案件指定解除。本件は薬物運転リキシャー事故を起因としたガス爆発である。繰り返す、本件は薬物運転リキシャー事故を起因としたガス爆発である……》 警察無線も再び届き始めていた。

ハイドレンジア 「なるほど、そういう風に処理されるのね…」

グロウアッシュ 「ここに居続けたら不味いのは俺でも分かる。リーダー、撤退の号令を」

コーポラル 「カバーストーリーというやつですか」

ヘクスストーン 「ふぅ…終わりましたわね…半分は

グロウアッシュ 「……半分?」

コーポラル 「……もう1名殺さねばなりませんね」

ヘクスストーン 「ガンドーっていう探偵をどうにかしないといけないのでしょう?」

NM 《ご苦労だった》全員のIRC通信機に同時に届いたのは、レッドウォールの声だ。

ヘクスストーン 「ははは、ハイ!」

ヘクスストーン 「オセワニナッテマス!」

NM 《流石リーダー、忘れてはいなかったようだな》まるで会話を聞いていたかのように、IRC音声は続ける。

ハイドレンジア 「アイエッ、ドーモ、オツカレサマです!」

グロウアッシュ 「…そうか、そうだったな」モータル相手とはいえ初めてのイクサの高揚感が彼のヘイキンテキを失わせたのだろう

ヘクスストーン 「ひゃい!」

グロウアッシュ 「……申し訳ない。すっかり終わったものとばかり」

コーポラル 「ハッ」

NM 《クローンヤクザに調べさせたがガンドーという探偵の事務所はどうやらもぬけの殻らしい》

ヘクスストーン 「では…?」

NM 《どうやら、フロッピー盗難犯人の家族を保護するため、その家に向かったようだ》

ヘクスストーン 「そ、そちらに向かえば?」

NM 《ああ。敵はモータルとはいえかなりのカラテだとシャドウウィーヴから連絡があった。派遣ヤクザでは歯が立たない可能性がある、そこから実際近い。すぐに急行せよ》

ヘクスストーン 「ハイ!ヨロコンデー!」

ヘクスストーン 「い、行きますわよ!」

グロウアッシュ 「ハイヨロコンデー!」

ハイドレンジア 「ハ、ハイヨロコンデー!」

コーポラル 「ヨロコンデー!」


◆◆◆

チュイイイイイイン、チュイ、チュイイイイイン!「「スッゾコラー!」」 電灯の落とされた暗い路地にヤクザスラングと電動丸ノコの回転音が響き、シャッターが血を流しているかのように火花を散らしていた。 あと1分もあれば、人が通れるほどの穴が開くだろう。司令ヤクザは満足げにうなずく。

その時不意に、左手の方向から凄まじい光量のサイバーマグライトが照らされた。 「「「「ザッケンナコラー!?」」」」クローンヤクザは全員同時に左手で目元を覆いつつ、チャカを抜いて横に向き直った。 10メートル先には、くたびれたコートを羽織る大柄の男が、独り。「誰だ、テメエ?」と司令ヤクザ。

「探偵だよ」その声の主はタカギ・ガンドー!ジャイロモーターで浮遊するIRC遠隔操作型サイバーマグライトで敵を照らしながら、ガンドーは両手に握った49マグナムをクローンヤクザ軍団に向ける!「「「「「ナマッコラー!」」」」」BLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAM
…………
……


【アンダーガイオン第5階層/タコ第9居住区】

 アンダーガイオンとはいえ第5程度の中の上の階層、その居住区の中心部ともなれば静かなものだ。
ニンジャ達はアパートが立ち並ぶ静まり返った居住区を走る。
IRC端末には、目的地を知らせる赤いポインター。
そして、なによりも彼らのニンジャ聴力が、目的地で既に始まっている銃撃戦の音を捉えている……!

ヘクスストーン 「急ぎますわよ…!」

ヘクスストーン 「ってきょう何回言ったのかしら…」

コーポラル 「ヤクザと交戦中…?これはチョージョー」

コーポラル 「囲んでボーで叩きましょう!」

グロウアッシュ 「さてな…!」一心不乱に手足を動かす!一刻も早く!

ハイドレンジア 「交戦中…一人でクローンヤクザを相手に…!?」

NM 目標のアパートが見えてくる。小さいが決して安普請な建物ではない、奥ゆかしさを保った作りの建物。 標的がリキシャードライバーとしての暮らしで稼いだカネを堅実に使っていることが見て取れる

ヘクスストーン 「見えましたわ!」

NM リキシャードライバーが何故機密フロッピー盗難などに手を染めたのか。その理由を君達は知ることはないし、知る必要もない。

グロウアッシュ 「……」((真っ当な家屋だ……いや、やめよう。俺は今ザイバツのニンジャだ。仕事はキッチリとこなす。そう、決めた))

NM ただ君達が聞くのは――

 ――KILLING KILLING 薬莢がコンクリート製の廊下に落ちる音。それは静まり返った夜にやけに大きく響いた。

グロウアッシュ 終わっとる……

ヘクスストーン 「………そんな」

NM 標的と思われる探偵は一人、古ぼけたコートを着た白髪の大柄な男だ。
 数十人はいたであろうクローンヤクザは全滅。周囲は既に死屍累々たる有様であった。

コーポラル 「……全滅?」

コーポラル 「……数十人のクローンヤクザが、たった1人相手に……全滅……?」

ヘクスストーン 「たった一人に…?」

ヘクスストーン 「まさか…ニンジャ?」

コーポラル 「化物か……!?」

NM だが、男からはニンジャソウル反応は感じない。モータルだ。多少のサイバネ手術はしている様子だが、重サイバネといった様子でもない。

ハイドレンジア 「ただものじゃあない…!本当にモータルなのか…!?」

NM 「オイオイオイ、千客万来だな。どうなってんだ今夜は」

コーポラル 「……ドーモ、コーポラルです」

NM 探偵は煙草を血だまりに投げ捨て火を消すと、君達に振り返った。

グロウアッシュ 「…本当に、モータルなのか?」

ヘクスストーン 「あ、アナタがタカギ・ガンドー=サンですの?」

NM 「……アイサツがニンジャの礼儀ってえのは、今日初めて知ったんだが……ドーモ、タカギ・ガンドーです」

コーポラル 「…………」

ヘクスストーン 「ドーモ、ヘクスストーンですわ…」

ハイドレンジア 「アンタがタカギ・ガンドー=サン。…ドーモ、ハイドレンジアです」

ハイドレンジア 「恨みはない。死んでもらう」

グロウアッシュ 己がクローンヤクザ数十体と戦えば、いずれ押し負けるであろうことは明白だ。 その事実だけでこの眼の前の探偵のワザマエが只ならぬ事が察せられる。

NM ガンドーと名乗った男はすばやくオジギをすると、君達がアイサツしている間に銃にリロードをした。 「こんなカワイイお嬢さんまでいるのかよ。どうなってんだ、ニンジャってやつは」

グロウアッシュ 「ドーモ、グロウアッシュです」

NM 「……!」

ヘクスストーン (か、かわいい…?

NM ハイドレンジアの言葉に、ガンドーが表情を固くする。 当然、ニンジャ4人に一人で戦って勝てるわけもないことは、彼が最もよく理解していた。

コーポラル 「実際殺すには惜しいカラテです」 (( っていうかやり合いたくない! ))

コーポラル 「我々の軍門に下りませんか」

NM その点でクローンヤクザ大量殺によりオドシが効いている状況は彼にとっては有利な状況だ。

ヘクスストーン 「こ、コーポラル=サン?」

NM 「なんでえ、降伏したら許してくれるのかよ。条件を詳しく聞きてえな」

NM ガンドーのこめかみを一筋の汗が流れる。

コーポラル (ヘクスストーン=サン、確かに命令は殺害でしたが……ようはフロッピーの情報が漏れなければよいのです)

ハイドレンジア (命令は殺害のはず…どうするつもりだコーポラル=サン)

コーポラル (つまりコチラに引き込んでしまえば本質は達成されると強弁できます)

ヘクスストーン (な、なるほど…!誓約書とか書いてもらえばいいんですのね!)

コーポラル (( 勝てるには勝てるだろうが絶対誰か1人は死ぬ!やり合いたくない……! ))

グロウアッシュ 「……」全身にカラテを漲らせる。ガンドーが下手に動けば即座に飛び込み、カラテを叩き込む構えだ。

コーポラル (エグザクトリー……!)

NM 「いやなに、こっちだってザイバツ・シャドーギルド様とやりあいたかったわけじゃないんだ。深い訳があるんだよ」

ヘクスストーン 「そ、そうなんですの!?」

NM 「長くなるが、聞いてくれねえか……?」ガンドーは両手をハンズアップし、笑顔を作った。

ヘクスストーン ニューロン判定していいですか
NM どういう判定でしょう?
コーポラル ニンジャスレイヤーの救援待ちかなぁ
NM いわゆる、真偽判定ってことでいいです?
ヘクスストーン です
NM ではニューロン判定をどうぞ。難易度HARDです

グロウアッシュ ((イリーガルな非合法探偵……コーポラル=サンは何か目論見があるようだが、決裂するのならば直ぐにでも…!))

ヘクスストーン	/nd n7
`7d6>=4` = (1,4,4,4,5,5,6 :成功数:6) = 6

NM ヘクスストーンはガンドーの言葉に偽りの響きがある……時間稼ぎの言葉に過ぎないことを見抜きました。

へクスストーン 「ダメですわ」

コーポラル ((……))

ヘクスストーン 「私たちに許しを請うか、戦って死ぬか…今すぐ決めなさい」

NM ガンドーは露骨に表情を歪めた。「オイオイオイオイ、参ったな。カワイイな上に鋭いときてんのか」

ヘクスストーン 「今すぐですわ!」

NM 「交渉の余地無しか…………どうするよ、依頼人サン?

NM . 回答は、背後から聞こえた。 「ならば、こちらにも交渉の余地は無い」

ヘクスストーン 「…エ」

グロウアッシュ 「……!?」

NM もしヘクスストーンがガンドーのウソを見破れなければ背後からアンブッシュを受けていただろう

ヘクスストーン 「あ、アナタは…?」

NM そこにいたのは何の変哲もない、リキシャードライバー……

コーポラル 「アイエッ……!」 銃剣を抜き放ち、振り返る!

NM だが、被った編笠の下に見えるのは鋼鉄製のメンポ……二つの文字が刻まれている……

ハイドレンジア 「…ッ!!」

「忍」「殺」


ヘクスストーン 汗が噴き出る。数か月しかないとはいえ彼女の記憶でこれほどの重圧を感じたの初めてであった

NM 「コソコソとつけまわるネズミが何人こようと同じこと、ザイバツニンジャ殺すべし。ドーモ、ニンジャスレイヤーです

コーポラル 「ア……」 恐怖が閾値まで跳ね上がる!「アイエエエエエエ!」

NM 《……緊急連絡だ、ブラックドラゴンがやられた》
同時にIRC通信音声が入る。

グロウアッシュ 背筋に悪寒が走る!ガンドーよりもこちらの方が圧倒的に危険だ!カラテを構えながらも振り返る!

ヘクスストーン 「ど、ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン。ヘクスストーンですわ…」

NM 《このままだとお前らがニンジャスレイヤーに狙われる公算が高い、遭遇前に今すぐ逃げろ》

ハイドレンジア 「ベイン・オブ・ソウカイヤ…ニンジャスレイヤー…!!」脳裏によぎる「死」一文字!

コーポラル 「ドドドドドドドドドーモ、コーポラルです」

ヘクスストーン 「わ、わたくしが時間を稼ぎます!」
脚が震えている

コーポラル 「既にエンゲージ!」 IRC通信機に叫ぶ!

ハイドレンジア 「ドーモ…!ニンジャスレイヤー=サン…ハイドレンジアです…!」

ヘクスストーン 「みんな逃げて…!」

グロウアッシュ 「……ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン。グロウアッシュです」青白い素肌が一層白く染まる。死が目の前に立っている……!

NM 《……もし帰れたら埋め合わせするわ……カラダニキヲツケテネ。》IRC通信は切れた。

ハイドレンジア 「…前門のタイガー、後門のバッファロー…」額を流れる脂汗

コーポラル 「……アデプトを死なせるわけにはいきません」 絞り出すように

グロウアッシュ 「……死ぬのは嫌だ」ボソりと漏れる声

NM 赤黒の死神はニュービーの君達を恐怖だけで爆発四散せしめるほどのアトモスフィアを放ち、そこに立っている。

ヘクスストーン 「リーダーは、わたくしでしょう…?」

グロウアッシュ しかし、それに恐怖の色は含まれていない……!

コーポラル 「指揮官の代わりに死ぬのが兵です」 震える声で、「ヘクスストーン=サンが死んだら誰が撤退戦の指揮を?」

グロウアッシュ 「俺の目の前で、仲間が死ぬのは嫌だ……!」

ヘクスストーン 「あなたがすればいいじゃない…!」

NM だが、もし冷徹な態度を維持したグロウアッシュとコーポラルは気づいた。……死神は既に満身創痍だ。
あるいは、全力で逃走すれば逃げることは可能かもしれない。

ハイドレンジア 「そうだ。リーダーは死んじゃあいけない。諦めてもいけない…常に冷静な視点で、全体を見据えなきゃならない…!

コーポラル 「階級がそれを許しません」(( クソッ、なんで俺はこういう時―― )) 「……!」

ハイドレンジア 「ア、これカートゥーンからの受け売りね」ツヨガリ!

ヘクスストーン 「は、ハイドレンジア=サン…?」

グロウアッシュ 「…………気付いたか、コーポラル=サン」

ヘクスストーン 「じゃあどうしたら…」

コーポラル 「グロウアッシュ=サン」 横目で見て、確信する。同じ事を考えていると

NM 「悪いな」ガンドーは口の端を歪めたまま銃を構えた。「もう遅いからな、お引取り願おうか」

グロウアッシュ 「……ブラックドラゴン=サンのカラテはどうだった、ニンジャスレイヤー=サン」

コーポラル (ヘクスストーン=サン。全員で全力の撤退を進言します)

コーポラル (しんがりは必要ありません)

ヘクスストーン (ぜ、全員…!?できますの!?)

NM 「……」ニンジャスレイヤーはグロウアッシュの言葉を目だけで受け止める。だが、それはある種無言の肯定でもあった。

グロウアッシュ 「貴方は確かに恐ろしいほどのカラテ強者なのだろう。だが、先程の通信でこうも聞いていた」
ブラックドラゴン=サンが貴方を有利に相手取っていたのだと」

NM さらなるニンジャ観察力があれば気づくことができただろう。死神の足元には血が滴り、既に水溜まり程度の大きさの血溜まりができていることに……

「それがどうした。貴様らサンシタ全員を縊り殺すことにさしたる支障もなし」

ヘクスストーン 「ガンド―=サン!」

ハイドレンジア (アレ、おかしいな…その言葉に何故だか反論できない…満身創痍のこのニンジャに…!)

ヘクスストーン 「ここはお互い痛み分けといきません?」

コーポラル (敵は満身創痍……マスター・ブラックドラゴン=サンはタダではやられなかった)

グロウアッシュ 「こちらとて、黙って首を撥ねられるつもりはない……!」死神を相手に、深呼吸を重ね、カラテを構える……!
身体は恐怖で震えそうだ。それでも……仲間を失う事のほうが何倍も怖い。

NM 「……この嬢ちゃんがこう言ってるが?」
今殺すか後で殺すかの違いでしかない。後で殺すよりも今殺した方が禍根が残らぬ……!」
 ニンジャスレイヤーの両手にスリケンが精製される……!

ヘクスストーン 「…!」(一度最大火力を叩き込んで逃げますわよ…!)

コーポラル 「ウォーモンガーめ……!」 ガチガチと鳴る歯の根の隙間から声を絞り出す

コーポラル (ヨロコンデー)

ヘクスストーン (ハイドレンジア=サン!グロウアッシュ=サン!)

ハイドレンジア (わかってる!逃げるんだ!)

グロウアッシュ (ああ、みんなで逃げるぞ…!)

NM ◆もし全員で逃走する場合、3ターン分ニンジャスレイヤーのスリケン攻撃を回避する必要があります。◆

ヘクスストーン よ、ヨロコンデー!
コーポラル アイアイサー

NM ◆また、各ターンの最初に連続側転判定をし、失敗した場合、スリケンの代わりに側転に失敗したキャラクターがニンジャスレイヤーの近接攻撃を受けます◆

ヘクスストーン とりあえず精神で側転した方がよさげな
ハイドレンジア 精神力による成功は使用できますか!?
NM できます!
グロウアッシュ フフフ……ジツ2回使ったんで精神残り1な
グロウアッシュ ついでにいうとワザマエ1な
NM ただし連続側転に使ったターンでは回避に使えないから注意!
コーポラル oh
ハイドレンジア グロウアッシュにトロ粉末をぶん投げます!
ヘクスストーン おら!トロ粉末吸っとけ!
コーポラル まあ私も素の精神2だ。ガンバロ!
グロウアッシュ アッハイ、ドーモ
ヘクスストーン こっちもあるぞ!
NM アイテムは使えます
NM また、連続側転に不安がある場合は他のキャラクターに抱えてもらってください
コーポラル ワザマエだけは7ある!抱えてもOKよ
ヘクスストーン おかしいちょっと本編とかかわりがあるだけなミニセッションだったはずなのに…(編注:そういう話の突発セッションだったのです)
コーポラル 死がみえるーアハハハー
グロウアッシュ ワオ!
NM ・運搬ペナルティとして、このPCは【脚力】が−1され、また『連続側転』の難易度が+1される。
NM 運搬は公式ルールに沿います
ハイドレンジア 簡単なミニセッションに参加したはずだ!何故目の前に赤黒がいるんだ!(編注:なんでだろうね?)
グロウアッシュ ……とりあえずハイドレンジア=サンのトロ粉末貰って精神成功側転で逃げますね
コーポラル NM、戦闘開始前に装備をカタナから素手に切り替えてもよいですか!
ヘクスストーン 必要な人はわたしもあるので
NM ドーゾ!
コーポラル アリガトウゴザイマス!
グロウアッシュ では使っておいて精神3です。実際感謝
NM 爆発四散怖いならZBR使っといてネ!
グロウアッシュ あーそうかZBR
ヘクスストーン さっき上げたろ!
ヘクスストーン ほらやっぱり命を助ける
グロウアッシュ とりあえず即死はないから後で大丈夫……大丈夫?
ハイドレンジア 3ターン分の精神は残ってるし体力は3ある!ダイジョブ!
ハイドレンジア ダイジョブ…多分…
グロウアッシュ ウカツして連続3で殴られなきゃ大丈夫か
ヘクスストーン うむ…行きましょう!
コーポラル \体力2/
コーポラル ガンバルゾー!
NM ◆準備はOK?◆
コーポラル OK!
グロウアッシュ OK!(ズドン)
ヘクスストーン こいやー!
ハイドレンジア OK!(ショットガン)

 では――

「ニンジャ!殺すべし!」


ニンジャスレイヤーはコンクリートの地面を蹴り、君達へと飛びかかってきた!

ヘクスストーン 「逃げますわよ!」

NM ネオサイタマの死神、ベイン・オブ・ソウカイヤが君達の命を奪わんと襲い来る!

グロウアッシュ 「ああ、全員で生きて帰るぞ!!」

コーポラル 「ヨロコンデー!」

NM ◆1ターン目◆

ハイドレンジア 「もちろんだ!イヤーッ!」

NM 全員連続側転判定をお願いします
ヘクスストーン 精神成功
グロウアッシュ 精神消費成功!2/3
ハイドレンジア 精神力による自動成功!
ヘクスストーン 精神残7かな
グロウアッシュ ニューロンビンビンやなあ……
ヘクスストーン ニューロン7にメンポとカオリ=サン(奴隷オイラン)で9だから…
コーポラル	/nd n7
`7d6>=4` = (3,6,1,2,2,6,1 :成功数:2) = 2

NM ニンジャ達はアンダーガイオンを駆ける!駆ける!駆ける! アパートの屋根を蹴り、屋台の屋根をジャンプ台にし、電柱を掴んで飛ぶ!

ハイドレンジア 「イヤーッ!!」後ろは振り返らない!ただ前へ!

コーポラル 「ムーヴ!ムーヴ!ムーヴ!」 叫びながら走る!

ヘクスストーン 「急いで!」

グロウアッシュ 「走っても走っても、威圧感が背中から這い上がってくる…!」

NM 「イィイイヤアアアアーッ!」ヘルタツマキを宣言。連射6 ヘクスストーン、ハイドレンジア2ずつ、 グロウアッシュ、コーポラル1ずつ

NM	/nd n3,3,2,2,2,2
`3d6>=4+3d6>=4+2d6>=4+2d6>=4+2d6>=4+2d6>=4` =
 (5,4,6 :成功数:3) + (4,5,5 :成功数:3) + (4,6 :成功数:2) 
+ (2,3 :成功数:0) + (1,1 :成功数:0) + (6,4 :成功数:2) = 10
ヘクスストーン 時間差は?
NM なしです
ヘクスストーン 了解です
NM 連射5になったのでヘクスストーンだけ2、残り1で
ヘクスストーン	/nd n7
`7d6>=4` = (5,3,6,6,1,3,1 :成功数:3) = 3
コーポラル	/nd n7
`7d6>=4` = (5,5,1,3,4,5,4 :成功数:5) = 5

ハイドレンジア	/nd n6
`6d6>=4` = (5,2,3,5,3,4 :成功数:3) = 3
グロウアッシュ	/nd n3
`3d6>=4` = (3,4,4 :成功数:2) = 2

ハイドレンジア 「ウォーッ! なんだその反則技は!」回避!

へクスストーン 向かってくるスリケンをニンジャ第六感だけを頼りに避ける!

コーポラル 「射撃下な!」 遮蔽物の陰を走って回避!

グロウアッシュ 「イヤーッ!!」ハンドスプリングで大きく跳躍回避!


NM 雨のごとくスリケンがばらまかれる! 数が多いにもかかわらず建物の壁に突き刺さり、電柱を破砕する威力のスリケン! チュン!それぞれの足元を、首筋を、死と同意義のスリケンが掠めた!

NM だが全員生存!

◆2ターン目◆

ヘクスストーン 「もっと速く…!」

グロウアッシュ 「単なるスリケンでコレか…!」

NM 全員連続側転お願いします
グロウアッシュ 引き続き精神成功
ヘクスストーン 精神成功残6に
ハイドレンジア 続けて精神成功!
コーポラル	/nd n7
`7d6>=4` = (3,3,3,2,3,2,1 :成功数:0) = 0

コーポラル アッ!?
ヘクスストーン おいおいおい
グロウアッシュ アイエエエエエエエエ!!
NM ZBR持ってます……?
ハイドレンジア オオオ イイイ
コーポラル だだだだだ大丈夫だ、側転と近接ソウルで回避D+3されて10コある
コーポラル ないですね!>ZBR

NM ニンジャスレイヤーがコーポラルを捉えた!(威力1、連続攻撃3、重傷のためサツバツなし)

グロウアッシュ なら大丈夫か……
ヘクスストーン やったね!ヒサツとかもないよ!
ハイドレンジア 側転に使わなかった分、精神回避もある!とりあえずはダイジョブ!多分!
グロウアッシュ バックして二発引き受けようかと思ったけど安心

ヘクスストーン 「コーポラル=サン!?」

NM 「なかなか素早い、褒美に苦しめて殺してやろう
 近接攻撃→コーポラル

NM	/nd n6,6,6
`6d6>=4+6d6>=4+6d6>=4` = (5,3,2,4,1,6 :成功数:3) 
   + (5,5,5,6,4,6 :成功数:6) + (2,1,4,3,6,3 :成功数:2) = 11

NM 「イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!」

コーポラル 1発精神回避、残りを4-4で回避!

コーポラル 「アイエーエエエエエ!」

コーポラル	/nd n4,4
`4d6>=4+4d6>=4` = (3,4,1,2 :成功数:1) + (5,6,3,4 :成功数:3) = 4

NM 死神が追いつきざまのチョップを振り下ろす!

ヘクスストーン 「立って!走って!逃げて!!」

コーポラル 銃剣の柄で受け止め、その反動で飛んで距離をとる!

コーポラル 「グワーッ!?」 銃剣を握っていた手が痺れる!

ハイドレンジア (コーポラル=サンが死ぬ!? でも戻ったら僕も死ぬ!)

コーポラル 「自分に構わず逃げて!」(( 助けてくれーーーーーーーーッ!? ))

NM 「……ヌゥーッ!」重傷で狙い鈍ったか、死神が目を見開く。他の3人は既に射程範囲外へ逃げつつある!

グロウアッシュ 「イヤーッ!!!」振り返りながら闇雲にスリケンを投げる!己のワザマエ不足はわかっているが、何もせずにはいられない!

NM ニンジャスレイヤーはスリケンを右手で平然と掴み取る!

 ◆2ターン目終了!全員生存!◆

ヘクスストーン ヤッター!
コーポラル ウオーッ

◆3ターン目◆

NM 「……!」ニンジャスレイヤーの速度は徐々に落ちつつある。
 ブラックドラゴンとのイクサの傷、ナラクの一時的な復活無くしては勝てなかったほどの激戦の傷の影響は決して無視できるものではないのだ。

NM 最後のターンです、全員連続側転判定お願いします!
ヘクスストーン 精神成功
グロウアッシュ では最後の精神消費側転!
ハイドレンジア 続けて精神力成功!
コーポラル 精神成功!
コーポラル 残り精神0!

コーポラル 「……クソッ!クソッ!」

NM 「スゥーッ……!ハァーッ……!」 ニンジャスレイヤーは奇妙な呼吸を重ねる……!

コーポラル 徐々にスピードが落ちる死神に気づかず、必死に走り抜ける!

NM 「スゥーッ……!ハァーッ……!」

グロウアッシュ 「……なんだ、妙な呼吸を!」

コーポラル もしかして:ツヨイ・スリケン
ハイドレンジア  ツヨイ・スリケンするなよ絶対だぞ!

ヘクスストーン 「コーポラル=サン!ダイジョブ!?」

コーポラル 「な、なんとか!無事で!あります!」 息が切れてきた!

NM 「イィイイイイイ……」ニンジャスレイヤーは足を止めた!野球のピッチャーの如くそれまでの加速を全て投擲の速度に乗算する!

グロウアッシュ アイエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!
ハイドレンジア ヤメロー!?

コーポラル コーポラルは首筋の毛が総毛立つのを感じた

ヘクスストーン 「みんな避けて!」

NM 「ィィィヤアアアアアアアアアアーーーーッ!!」
これはニンジャスレイヤー奥義、ツヨイ・スリケン!この重傷状況で撃とうというのか!無茶だ!

NM	/nd 1d2
`1d2` = (2) = 2

NM 重傷状況のため、回避難易度はHARDに落ちた!

NM	/nd 1d4#標的
`1d4` = (4) = 4

NM 標的は……先程仕留め残ったコーポラル

グロウアッシュ 一番回避が多い所行ったか!?
コーポラル ウェーーーイ!

NM 「イイイイヤアアアアーーーーーーーーーッ!!」

NM	/nd n14
`14d6>=4` = (3,1,5,4,5,4,3,5,4,3,3,4,3,5 :成功数:8) = 8

NM 凄まじきカラテが乗ったスリケンがコーポラルの背中へと一直線に迫る!アブナイ!

コーポラル 「イ……」  とっさに振り向き

ヘクスストーン 「コーポラル=サン…!」

グロウアッシュ 「アブナイ!!」

NM 威力6、回避難易度HARD!

ハイドレンジア 「コーポラル=サン!!」もはや悲鳴に近い!

ハイドレンジア 最大値固定ですかァーッ!?
コーポラル	/nd h10#素7+側転+近接ソウル
`10d6>=5` = (2,6,4,3,1,1,5,2,6,1 :成功数:3) = 3
グロウアッシュ ゴウランガ!!
ヘクスストーン ヤッタ!
ハイドレンジア やはりな!ニンジャスレイヤーは遠距離戦に弱い!

NM SLAAAAAAAAAAAASSSH!

コーポラル 「インポッシボーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」
 生存を諦め、膝から崩れ落ちる―――――その頭上数ミリをスリケンが通過!

NM スリケンはコーポラルの髪を掠め、通過!

コーポラル 「アイエエエエエエエ!?」 なんたる僥倖か!?

NM はらりと散った髪の先がコーポラルの視界の中で舞った

ヘクスストーン 「走って!お願い!」

ハイドレンジア 「叫んでないで逃げる!早く!」

グロウアッシュ 「よかった、生きてる………!」

コーポラル 「……ッ!アイエーエエエ!!」 思い出したように走り出す!

NM 「ヌ……」ニンジャ達が必死に走る遥か後方でニンジャスレイヤーは片膝をつく。体力の限界が来たのだ……

NM 死神は去っていくニンジャ達の背中を目に焼き付けるようにじっと睨みつけていた。

 ◆◆◆◆◆

グロウアッシュ \生還/
コーポラル \危機一髪/


【キョート城/万馬の間】 

全員は転がり込むようにマンバの間に辿り着いた。

ハイドレンジア 「オゴッ…」嘔吐寸前!緊張限界!

ヘクスストーン 「はーっ…はーっ…」

コーポラル 仰向けに倒れ込み 「ポッシボー……」

グロウアッシュ 「ッハァー……ッハァー……」荒々しい深呼吸を繰り返す。今もまだ、あの死神が背中に追いすがってる気がしてならない……

ヘクスストーン 「全員…生きてますわね…?」

ヘクスストーン 「逃げ遅れた人も…いませんわね…?」

ハイドレンジア 「ハイ…点呼1…」

グロウアッシュ 「ああ、リーダー……御覧の通り、だ」

コーポラル 「アッハイ……」

NM 「ご苦労だったな」 声は、部屋の奥から響いた。

NM そこにいたのは、赤い髪の少女。グランドマスター、レッドウォールだ

ヘクスストーン 「ぴゃ!?」

NM 「ああ、今日ばかりは楽にしてくれ。礼儀作法とかつまらんことを言うつもりはない」
レッドウォールはやや申し訳なさそうに言った。

ハイドレンジア 「アッハイ、楽にします…」

ヘクスストーン 「ど、ドーモ、レッドウォール=サン…」

コーポラル 「……ハイ」 色々言いたい事を飲み込んで、疲れを出さぬようつとめて声を出す

グロウアッシュ 「これは、レッドウォール、=サン…」未だに息が整わぬ…

NM 「ブラックドラゴン=サンは死んだそうだ」
レッドウォールは淡々と告げると、自分の右側を見た。

グロウアッシュ 「……やはり、ですか」

NM そこには、片腕の若いニンジャがうなだれたまま座っている。

ヘクスストーン 「こちらは…?」

コーポラル 「ハイ」淡々と「残念です」

NM おそらく、君達と同じくらいのワザマエのニンジャであろう。

ハイドレンジア 「ブラックドラゴン=サンが…」

NM 「ああ、コイツはブラックドラゴンのアプレンティスだった――」
「ドーモ、シャドウウィーヴです」 

ハイドレンジア 「ドーモ。シャドウウィーヴ=サン。ハイドレンジアです」(僕と同じくらいの歳か…?)

ヘクスストーン 「ドーモ、シャドウウィーヴ=サン。ヘクスストーンですわ」

コーポラル 「コーポラルです」

NM シャドウウィーヴは暗い表情のまま皆にドゲザをする。
 「このたびは我々の不手際で……皆様にご迷惑を……ウッ……ウッウッ……」

ヘクスストーン 「いえ!そのような…!御顔を上げてくださいまし!」

NM ドゲザ姿勢のまま、シャドウウィーヴは肩を震わせる。

グロウアッシュ 「フゥー………ドーモ、シャドウウィーブ=サン。グロウアッシュです」以前、ブラックドラゴンを一目見た際に居た少年だ。

グロウアッシュ 違うのは2つ、側にブラックドラゴンがいないこと、そして片腕がケジメされている事……

コーポラル 「……マスター・ブラックドラゴンには実際助けられました。死神が手傷を負っていなければ、少なくとも何人かはこの場に居なかったでしょう」
いたたまれなくなって声をかけた

NM 「ありがとう……ございます……」 シャドウウィーヴはうなだれたまま、再び頭を下げた。

グロウアッシュ 「ブラックドラゴン=サンは間接的に俺たちを救っていただきました。お礼を言えぬのだけが無念でなりません」

ハイドレンジア 「……何人かどころじゃない、全滅だった。マスター・ブラックドラゴン=サンのおかげだ」

ヘクスストーン 「そうですわ…!」

NM 「……ああ、マスター……!」
「もういい、下がれ」
再び肩を震わせはじめたシャドウウィーヴに、レッドウォールが淡々と言う。 シャドウウィーヴは何かを言いかけたが、肩を落とし万馬の間を去った。

ヘクスストーン 「お、オタッシャデー」

NM 「……アイツはどうするか。パープルタコあたりにあてがうか」 レッドウォールはボソリと言うと、君達に向き直った。
「まあなにはともあれ、お前達は任務を成功させて帰還した。俺はそう判断している」

コーポラル お前が爆発四散してでも時間を稼げば我々は――理不尽な考えが頭をよぎるが振り払う。 彼は師と腕を失った。追い打ちをかけるのは憚られた

ヘクスストーン 「ハ、ハイ!アリガトゴザイマス!」

NM 「そしてネオサイタマの死神と遭遇しても、生き残って帰還した。称賛されてしかるべきだろう。なんならキスしてやりたいくらいだ」

グロウアッシュ ((実際、あのガンドーというイリーガル探偵は生存したまま……温情はありがたいが、やはり失敗したという感情は拭えない))

ヘクスストーン 「は、はぁ…」(きす…?ってなんですの)

グロウアッシュ 「……お戯れを」

NM 「故に、お前達全員に余暇3日、万札32、ZC15ずつを与える。15の中には生きて帰ったら褒美をやる、と約束した分も含まれている。とっておけ」

ヘクスストーン 「アリガトゴザイマス!」オジギ

グロウアッシュ 「ありがとうございます」

コーポラル 「過分な評価を」 謙遜しようとしたが 「……アリガトウゴザイマス」

ハイドレンジア 「ハイ、アリガトゴザイマス」

コーポラル (( ハハハ、元軍人ともあろうものが給与と自分の命を天秤にかけて疑問を持つとは ))

NM 「しかしあのニンジャスレイヤー、どうやらウチではどの派閥も相手するつもりがないらしい」
レッドウォールは不満げな表情を隠さずに言った。
うまく泳がせれば派閥抗争や粛清の格好の道具になる、とな。向き合ってもその言葉が言えるやつがいるか甚だ疑問だが」

ハイドレンジア (あれがニンジャスレイヤー…真のニンジャ…じゃあ僕はいったい…)

ヘクスストーン (あの方を…利用しようって言うんですの…?無茶ですわ…)

グロウアッシュ 「……」平伏しながらもレッドウォールの言葉に同意する ((アレを泳がす?とんでもない、派閥の壁を越えてマスター同士で当たるべき相手だ……))

コーポラル 「上の方々はブッダの掌の上で転がすおつもりなのでしょうが、掌を食い破られる予感しかしないであります」

NM 「ハ ハ ハ……そういえばどの派閥もやらない仕事。それがチーム・オルフェンズの仕事だったな?」
 レッドウォールは最後に冗談めかして言うと、笑った。
「こんな仕事を振っておいて難だが、とりあえず今のお前達の仕事は生き残ることだ。生き残れよ。お前達の未来には期待している」

 それだけ言うと、レッドウォールは万馬の間から去っていった。

ハイドレンジア 「ハイ、精進いたします」オジギで見送る

ヘクスストーン 「過分な御言葉ありがとうございますわ…!」

コーポラル その言葉の含むところに気づいて悲鳴を押し殺し、オジギした

グロウアッシュ 「ハッ!」平伏姿勢を崩さぬまま見送った

シテンノ、ブラックドラゴンの死 ニンジャスレイヤー、そしてタカギ・ガンドー
 今、キョートは大きく動こうとしている。
 大河の如き流れの中で、果たしてチーム・オルフェンズの未来は如何に

 ◆おわり◆


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