オリエンテーリング、というスポーツの、底知れぬポテンシャル その2

前回は、「自己判断」という観点から、オリエンテーリングが生きていく上で必要な能力を大きく伸ばす可能性があることを述べた。

今回はその手前、「情報の収集と整理」そして「仮説思考」という観点から考えてみたい。

順番が逆になってしまったが、人はモノゴトを論理的に判断する際に、『根拠』を必ず必要とする。

すなわち「論拠」な訳だが、この論拠がなければ、その人の発言はただの「思いつき」だし、何の説得力も無い。

人を納得させるためには、きちんと「論拠」を元に、方向性を指し示すことが極めて大事である。

オリエンテーリングの場合、この「論拠」となる情報源はすべて地図の中にある。

地図というのは多くの情報が集約された1枚の紙だ。
モノの方角や配置、大きさ、長さ、地形の勾配など、あらゆる情報が詰まっている。

前回も触れたように、オリエンテーリングの醍醐味は、
「勝つためには、全員が同じルートを通る必要がない」
というところにある。

つまり、地図から得た情報を元に、
「自分だったら、どのルートを使えば、最短時間で目的地にたどり着くだろう」
というシミュレーションをおこない、足を前に進める。

この「シミュレーション」こそが、いまビジネスマンに多く求められている『仮説思考」に他ならない。

目指すゴールに向かって、何を手掛かりに前に進むのか。
こうしたことをロジカルに考え、そして実行していく。

ビジネスでは当たり前に求められる能力が、オリエンテーリングでは競技スキルとして求められる。だから、競技オリエンテーリング経験者には優秀なビジネスマンが多い。

「オリエンテーリングとは、人生そのものである」
この言葉がいまここでも生きてくるのである。

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