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働く理由・自己実現とは何か

20代の頃、一人前の大人になったら何ができるのか、空に手を伸ばし背伸びして雲をつかむように探していた。大学をを卒業したら就職するのが当たり前だと思っていたし、100%自分のやりたいことかどうかはわからないけど、とにかく目の前の仕事を覚えてしっかりこなすしかないかと考えていた。大志なんて全く抱いていない。

就職したての頃

初めての就職先は、百貨店。私のやんちゃな性格は面接でカモフラージュしきってしまったせいか、なぜか配属先は「秘書課」。男女雇用均等法施行後とはいえ、秘書課の新入社員の主な仕事は受付、お茶出し、コピー取り、といった業務内容だ。「…私の20代こんなことの連続で終わっていいの?」とモヤモヤが重なる。転機となったのは、初めての海外旅行&一人旅。アジアの国に行ってみたくてタイを選んだ。

初めての海外タイでは、見るもの聞くことすべてがワクワク!そんな中、ヨーロッパ人とおぼしきロマンスグレーに語りかけられる。

職業は?
秘書です
じゃあ、スケジュール管理とか?
いいえ.
じゃ、タイピングとか?
いいえ.

いや、私のやっている仕事はお茶くみとコピーとりなんですよ~って説明できず困ってしまった…何者でもない自分に悲しくもなった。

転職

私って本当は何したかったんだっけ?改めて真剣に考えた。「そういえば売り場研修の時にちょっとしたディスプレイを任せてもらって、すごく楽しかった!」ことを思い出し、単純な私は「そ~だ~空間をプロデュースする仕事をしよう!」と思い立ち住宅関連会社の中途採用に応募。軽い気持ちで会社資料を取りに行ったらそのまま面接となりトントン拍子で内定いただいた。まだ売り手市場の余韻が残り、ラッキーだった。それが現在勤務している会社となる。

ここでは、たくさんのことを経験させてもらった。マンション販売、インテリアコーディネーター、高齢者住宅の企画・入居者募集、マンスリーマンションの運営、レンタル収納スペースの立ち上げ、コールセンターの立ち上げetc… インテリアの仕事が出来たことで「空間をプロデュースする仕事」にもちょっぴり関わり、家族の理解とよき仲間に恵まれ、なんとか今日まで仕事を続けてこられている。

働く理由は何か

労働の対価として生活の糧を得ることはもちろんだけど、せっかくこの世に生を受けたんですもの、仕事を通してLifeを完全燃焼させたい、自己実現したいというのが答え。

自己実現とは何か

会社員としての自己実現は、上位のポジションを獲得することか?これは、確かにある。会社員である以上、上位の役職につくということ自体、会社に認められたことになるし、差配できる権限も大きくなる。では、自分だけ認められれば良いのかというと、そういうことでもない。自分を支えてくれる周りの人が不幸では困る。幸せでいていただきたいと心から願っている。では、周りの人の「幸せ」とは何か?と考えあぐねていた2年前、NewsPicsのセミナーの中に慶應義塾大学の前野隆司教授による「Well-Beingなチーム論」というゼミを発見し、受講した。





Well-Beingとは




人のあり方にはBeing(気持ち、物事の捉え方、価値観)とDoing(行動、計画、戦略)があり、Well-Beingとは、まさしくよく在ること幸福であるとと理解した。幸福学の研究では、幸福感の高い社員の創造性は3倍、生産性は31%、売上げは37%高いそうだ!では、幸福感の高い社員を増やす為にはどうすれば良いのだろうか?前野教授によれば幸福には「4つの因子」があり、4つがそろった人が幸せな人。

ところが組織人の日常の中では、Doing(行動、計画、戦略)が重視され、ともすればBeing(気持ち、物事の捉え方、価値観)が置き去りになりがち。幸福感を高い社員を増やし、創造性、生産性を高める為には、Doing重視の職場にBeingも大切にする文化を広めねばならぬのではないか?と考えた。

私にも出来るシンプルなこと

そうはいっても一社員の出来ることって何だろう?幸せの四つの因子を身近なところから大切にする。お世話になったらとにかく「ありがとう」と感謝する。「なんとかなる」気持ちで、迷ったら「やってみる」。極力飾らない「ありのまま」の素の自分で人と向き在う、など。

私にとっての自己実現とは

ここまで書いて気づいたことは、現在の私にとっての自己実現とは、自他ともにWell-Beingな状況をつくること。

その正解は見つけられていませんが、どうすればその状況を作れるか探求の過程でコーチングを学び始めました。この学びの成果については、いつかみなさまに報告したいと思います。mappy

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