「代わった」あとの人生かもしれない


「震災から7年」という類のテレビ番組を見ていた。

子どもを亡くした親が「代われるものなら代わってやりたかった」と言っているのを見て、「そうだよね…」と涙ぐみながら頷いた次の瞬間、ふとひらめいた。

わたし、もしかして「代わった」んじゃない?


未来のどこかでうちの娘のどちらかが脳腫瘍になる。

「ああ、どうしてこの子が! できることならわたしが代わってやりたい!」と強く願う。

神様は気まぐれでその願いをかなえてくれる。

ほんの少し時間をさかのぼり、脳腫瘍のタネ(?)を娘ではなくわたしの頭に植える。

その結果、わたしは脳腫瘍で倒れたのだ。


…ファンタジックすぎる。そんなことは十分にわかってる。けど。


倒れたタイミングも「今しかない!」っていうときだったし、運ばれた病院も、脳腫瘍のための(と言っても過言じゃないと思う)最新の医療機器が揃った病院だった。全国でもそんなに多くないんだって。


神様が「脳腫瘍にかかるのはお前にしといたけど、それ以外は『ラッキー』を色々取り揃えておいたから、がんばって生きて子どもの成長見守れよ!」って配慮してくれたんだと思う。たぶんね!


『ラッキー』のおかげでわたしは無事退院。夏に再手術を控えてはいるものの、今のところ家族と楽しく過ごせている。

そして長女はこの春、小学生になる。わたしは卒園式も入学式も参加できそう。今から泣きそう。

神様と、最新の医療技術、そしてそれに関わるすべてのみなさんに感謝。


おかげさまで春にはまたももクロのライブに行くし、ずっとずっと行きたかった「なばなの里」のチューリップ祭りにも行くよ!(わたしの一番好きな花はチューリップ!)



ちなみにまだ赤ちゃんだった娘がおむつかぶれになったとき、「ああ、なんてかわいそうなの! 娘じゃなくて夫のお尻がかぶれたらいいのに! 神様ー!!」と願ったこともあった。

そのときの願いは叶わなかったけど、可愛いお尻にこまめにワセリンを塗っていたらおむつかぶれは治った。





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鞠 ようこ

紀南地方(三重・和歌山)でライターをやっています。noteではさらさらと綴ったエッセイ的なものを更新します。

つれづれようこ

ライター/二児の母/脳腫瘍患者を兼任する鞠ようこのエッセイマガジン。家族のこと、日々思っていること、病気のことなどをつれづれなるままに綴ります。
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